名探偵の掟

脚本/大石哲也(1)(2)(4)(6)(8)、山岡真介(3)(5)(7)
演出/宮下健作 他
プロデューサー/関拓也、高野渉

http://www.tv-asahi.co.jp/meitantei/


第8話 混浴温泉殺人


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藤井茉奈は休暇を一人温泉地の湯本で過ごす。
お土産店で泥棒から財布を守ったことで、茉奈は会社の慰安
旅行でやってきたという藤原邦子に出会う。気さくな彼女は
出会ったばかりの茉奈と親友のように接してくる。
現在妊娠中の身である事、そして婚約者からもらったという
指輪を見せてもらう。彼女とは宿舎も同じで、彼女の先輩・
青木正子や山本文雄とも面通しする。
そんな中、正子が宴会を抜けだした後から姿が見えないと
探しに来た瞬間、中庭から中居さんの悲鳴が聞こえる。
邦子が服毒死を遂げていた。遺書も見つかった事から自殺では
無いかというが、茉奈は先程まで会話していた彼女を見れば
とても自殺するような状況ではなかったとして捜査することに
なる。
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いやぁ面白かった。
名探偵の掟の中で一番出来の良い話であると共に、何故急に
こんなにドラマが覚醒したかのように面白くなったのか。

今回のドラマのテーマはズバリ2時間サスペンスだ。

題材として取り扱いやすかったのか、2時間サスペンスをコケ
おろすだけのネタが満載であり、皮肉のスパイスも素晴らしい
程利いていた。それだけ今回の脚本家さんは、2時間サスペンス
に対して詳しいのかも知れない。

ドラマとして面白かったのは、これまでの本ドラマとは違い
プロットがしっかりとしていること。

冒頭から自殺する訳がないとした理由の中に、賞味期限の話
が盛り込まれていたり、幸せな所を見せつけていたりして
自殺ではなく他殺だと思えるだけの導入部が用意されている。

勿論物証が変な所で見つかったりする滑稽な部分も有るのだが
全ては2時間サスペンスの皮肉として置き換えることが出来る
為に十分耐えうる内容だ。

大五郎の探偵としての立場を茉奈に味わせるという展開も
良くできていた。冒頭で茉奈が自己紹介するシーンからして
大爆笑。次々と衣装を着替えさせて、茉奈に色んな立場の
人間を演じさせる辺りも笑えた。まさかCSIネタとばかりに
The Whoの曲が流れる辺りが笑える。

今回は有る程度茉奈に捜査をやらせていた点。
大五郎達は上手く二時間サスペンスの役割である温泉や食事
の紹介を行うなど面白かった。ちすん様に混浴シーンを
用意するとは素晴らしい。藤井茉奈にも意味もなくメイド姿に
させたし、地味な捜査と派手な絵柄、どちらが大切か?と言って
のける辺りは良かったね。

天下一大五郎 …… 松田翔太 (23歳・名探偵)
藤井茉奈 …… 香椎由宇 (23歳・捜査一課の新人)
大河原番三 …… 木村祐一 (45歳・捜査一課の警部)

森山瑞希 …… ちすん (25歳・捜査一課・女性警察官)
植松慶太 …… 入江甚儀 (17歳・カフェ店員)

藤原邦子 …… さくら
青木正子 …… 西尾まり
山本文雄 …… 風間トオル
松岡 …… 河西健司
白石純 …… 土井よしお

小野敦子、涌澤未来、萬井真代、鷲巣あやの、戯武尊、櫻井幸瑠
夏川加奈子、後藤健、加瀬昌孝、横山晋二、蛭田智道
長谷川奈緒美、岡千秋、片山裕子

涌澤未来さんのblog
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萬井真代さんのblog
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鷲巣あやのさんのblog
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評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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