名探偵の掟

脚本/大石哲也(1)(2)(4)(6)(8)、山岡真介(3)(5)(7)
鎌田智恵 (9)
演出/宮下健作 他
プロデューサー/関拓也、高野渉

http://www.tv-asahi.co.jp/meitantei/


第9話 さらば大河原


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一連のトリックはやりつくした感がある。テコ入れしないと
誰かにドラマを乗っ取られてしまう。
そう感じた大河原番三は焼き肉店に二人を呼び寄せ、スピン
オフ企画として"大河原番三の事件簿"路線で行こうという。
それを聞いた大五郎はコンビは今日限りだとして決別宣言を
出す。番三は茉奈にオレの変わりに脇役を演じろと命じる。

そんな中、またしても洋館で事件が起こる。
被害者は大黒一朗。第一発見者はお手伝いの紺野ミドリで、
彼女の話によると送られてきた団子を口にした途端倒れたと
いう。まだ被害者が口にした毒団子が見つかって居ない事で
大五郎と番三は我先にと現場で手柄を立てようとする。
購入した店や荷物が送られてきた消印から近所の郵便局から
出されているのを知り、家族のものが疑われた。宛名書き等
に使われたのは緑のペンである事も重要な証拠だった。
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今回のテーマはアンフェアな結末。

家族の者にはそれなりに被害者を殺害する動機があるにもかか
わらずドラマでは意外性を求める余り、目の前の事実を一切
無視してしまうあたりの大胆な展開だった。

番三がついにやらかしたのかと思えば、まさにアンフェアな
結末。
突如アニメ「タッチ」ネタに切り替わり、番三とそっくりさん
を登場させる。

ここに来てドラマで拘っていたキャラクターの役割とやらが
効果的に作用しだして、ドラマで面白い使われ方をしている。
茉奈が大五郎を元気づけるために、ラブの線の掟に従っても
良いとするところは面白かったし、番三が主人公として台頭し
てきた事で妙なライバル意識が発生していたし、あの頃に戻れ
ないとする茉奈の関係の言及には笑わせてもらうものがあった。

最後に何故番三が岸壁に金田を連れて叫ばせたのか良く解らな
かったが、このドラマの持つポテンシャルがようやくドラマ
が終わる頃に出てきた感じだね。

天下一大五郎 …… 松田翔太 (23歳・名探偵)
藤井茉奈 …… 香椎由宇 (23歳・捜査一課の新人)
大河原番三 …… 木村祐一 (45歳・捜査一課の警部)

森山瑞希 …… ちすん (25歳・捜査一課・女性警察官)
植松慶太 …… 入江甚儀 (17歳・カフェ店員)

大黒一朗 …… 一世司 (被害者、55歳、大黒製薬社長)
大黒和夫 …… 川崎麻世 (一朗の弟)
大黒ノブコ …… 山下容莉枝 (一朗の妻)
大黒次郎 …… 村田充 (マザコン)
大黒タカコ …… 濱田万葉 (次郎の妻)
紺野ミドリ …… 平田敦子 (お手伝い)
高校時代の金田 …… 高木万平
高校時代の大河原 …… 高木心平
浅倉ナミ …… 柊瑠美

鈴木萌、堀本能礼、竹嶋正義、飯嶋梅子、杉田いより
庭野結芽葉

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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