マイガール

脚本/大島里美(1)、荒井修子(2)(3)、高橋麻紀(4)
プロデューサー/中川慎子、長松谷太郎、佐藤善宏
演出/高橋伸之、麻生学

http://www.tv-asahi.co.jp/mygirl/


第4話 親子…最後の一日

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朝から体操着の名札を付ける正宗だが大失態を見せる。

正宗は今日も仕事でお迎えが遅れる。急いで保育園に向かうと
コハルは柴田友哉先生から折り紙を教わっていた。
友哉は正宗を裏に呼び出し、コハルの為にも早く来て欲しい事
を改めて告げる。コハルはいつも父親の事をかばって折り、
その行動がストレスになっている可能性が有るという。

一方友哉の元に元妻の川原千里からメールが来て日曜日に逢う
事になる。

翌朝いつものように出勤。
コハルは自転車に乗るのが好きだと知る。陽子も風との一体感
が好きだと言っていたことをコハルに教えてあげる。
保育園にコハルを預けると、コハルは友哉先生の元へと駆け寄
っていく。片桐はるかと話し合い、友哉先生は子供を楽しませ
る天才だとして、ああいう人は良い父親になるんだろうなと
語る。僕は父親らしいことを一切出来ていないと落ち込む。

正宗は瀬山高志の元を訪れ子供用の自転車を購入する。
しかしお金のない彼は分割払いでなんとか購入することが出来
る。せめてこれくらいの事はしてあげたいという正宗。

友哉は千里と会う。5年ぶりの再会。すると千里から再婚する
事を告げられ、新しい夫には裕介も懐いているという。子供
に二人も父親は要らないのでもう子供とは会わないで欲しい
と告げられる。最後に一回だけ逢わせてくれないかと告げるが
新しく家族を作るので混乱させないで欲しいという。今度
こそ幸せな家庭を作りたいと。
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今回は柴田友哉先生の意外な過去を知らされる話だった。

子供の扱いにとても慣れていて保育園の先生の中でも秀でる
ものが有る彼だが、そんな彼にも意外な過去がある。
正宗のように父親としての自覚が足りない物に厳しく当たる
理由が何なのかが明らかにされていく。

子供の扱いに関しては完璧だと思っていた先生が、意外なとこ
ろで無責任な一面を持っていたという点や、私情に左右されて
失敗を犯す点など、人間らしい一面を見せられた感じ。

誰にでも失敗は有るものだとしつつも、取り返しの付かない事
は有るとして複雑な心境を描くと共に、正宗と友哉が同じ立場
の人間である事を利用し、上手く気持ちを共有する。

どちらも父親の子育てによる失敗を描いたもので、一方は
妻は亡き者である事。一方は妻が居ながらも今後は逢えない
立場である人間を描いたことで、一度の失敗が即ち絶望的な
状況に落ち込まれるリスクがあるのが子育てなんだなと実感
させられる。

正宗がミスを犯した柴田友哉に変に突っかからない所が
良かったかな。

また自転車というアイテムを利用して、友哉と息子が上手く
最後の接触が出来たこと。コハルと正宗の間にはまだまだ時間が
あるとして二人の希望に満ちあふれた未来を描いたことはとても
いい形だったと思う。

笠間正宗 …… 相葉雅紀 (カメラアシスタント)
塚本陽子 …… 優香 (正宗が高校時代付き合っていた4つ年上の彼女)
笠間コハル …… 石井萌々果 (正宗と陽子の子供)
柴田友哉 …… 村上信五 (コハルの通う保育園の保育士)
林 弘和 …… 北村有起哉 (写真スタジオ、マネージャー)
瀬山高志 …… 山崎樹範 (自転車ショップ店員、はとこ)
片桐はるか …… 平岩紙 (新太の母でシングルマザー)
片桐新太 …… 松本拓海 (はるかの子供。ちょっとおませさん)
中園 香 …… 井村空美 (写真スタジオの後輩)
木村英生 …… 日村勇紀 (写真スタジオの先輩)
塚本志織 …… 朝加真由美 (陽子の母)
笠間清助 …… 山崎一 (正宗の父、動物行動学の教授)
笠間光代 …… 室井滋 (正宗の母、翻訳の仕事)
室田長市 …… 八名信夫 (アパートオーナー、喫茶店経営)
室田澄子 …… 大森暁美 (妻)

川原千里 …… 阪田瑞穂
川原裕介 …… 丸山歩夢

井上浩

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