マイガール

脚本/大島里美(1)、荒井修子(2)(3)
高橋麻紀(4)(5)(6)(7)(8)(9)
プロデューサー/中川慎子、長松谷太郎、佐藤善宏
演出/高橋伸之、麻生学

http://www.tv-asahi.co.jp/mygirl/


第9話 …そして僕は夢を捨てる

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父親になった正宗は、コハルの事を心は純粋で無邪気で、時に
手強いこと。色んな可能性を秘めている事を知る。親もそんな
思いで自分のことを見ていたのだろうとし、これから自分も
親としてコハルにどれだけのことをしてあげられるのか考える。

コハルのランドセルを購入する。来年の春からは小学生。

そんな中、一通の手紙が届く。先日応募した第25回優美フィルム
写真コンテストの結果で応募した写真が入選し、最終選考の3人
に選ばれたという。スタジオの林や仲間達にも報告する。
入選作品は展示してもらえること。そして最終選考には課題が
設けられており、"最後に届けたい風景"というテーマだという。

帰宅する正宗とコハルは、最近大家の喫茶店が休み続きである
事を気に掛ける。たまたま通りかかった室田長市に事情を尋ね
ると妻の澄子が拡張型心筋症で入院しており、毎日病院に行く
ので店を開けられないのだという。
翌日正宗とコハルを入院している澄子の元を訪ねる。そこで
長市が子供嫌いであると言っていた事の真相を聞かされる。
昔から体の弱い自分の事を気づかい、赤ちゃんを産んで育てる
のは厳しいと医師に言われた為に、子供嫌いを装っているのだ
という。私のために50年間嘘を貫き通したこと。私もそれを
信じているフリをしているのだと告げる。長い間思いやりなが
ら生きてきた二人を羨ましいと正宗は告げる。

写真の展示会場に見に行く正宗。はるかたちも見に来た。
はるかは賞を取れたら協力するという。正宗がプロになること
は自分に取っても励まされることだという。そんな中、正宗の
写真を見ていたカップルから幸せになれる気分だと言われ、
プロになるということはこういう事なんだなと実感する。
もっと頑張って写真を取りたいと考える。

コハルに最後に取りたいという写真について説明する正宗。
するとコハルは綺麗な風景を知っているという。二人でその
場所を訪れる、コハルは陽子とよく行った静岡の海岸へ連れて
いく。ここは陽子が生まれ育った場所だった。
陽子の実家にも足を運び志織に挨拶する。そこで陽子の小さい
頃の写真を見る。写真には私立の小学校・静岡英成小学校に
入学した時の写真があった。コハルも一年前に一緒に見に行っ
たという。志織はまだその学校の制服が取ってあるというと
コハルはそれを欲しがる。一緒に学校を見に行くとコハルは
正宗にこの学校に通いたいと言い始める。
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正宗の夢であるプロの写真家の道が開ける中で、コハルの願い
は母親と同じ小学校に入学すること。
自分の夢だけを追い掛けるような状況ではない中、正宗の取っ
た結論とは。

今回のドラマだけを見ていくと、人生の最後に取りたい風景が
室田夫婦の話に直結していくものかと思ったが、そういう感じ
でもなかった。

最後に看取られる人の存在を抽出し、それを陽子の事情にはめ
込んでいく。

意外にも木村英生の存在感が一際目立ったけれど、写真家に
とって必要なのは、ガムシャラに頑張るだけなのか、それとも
一瞬のインスピレーションが求められる物なのか、良く解らない
だけにあんまりスッキリとしたものがなかったな。

子供の都合に合わせることだけが本当に幸せなことなのかも
良く解らないし、コハルの母親に対する過度の神聖化に関して
大切にしてあげたい気持ちも分かるのだが、逆に現実を
縛りすぎているようにも見えて、息苦しさを感じる。

コハルの人生を狭めるというけれど、逆にコハルもまた正宗の
人生を狭めているわけだし、この辺はもっと柔軟な発想が求め
られるのではないかなという気がする。
そもそも今すぐ静岡に引っ越したところで、安定した生活が
送れるという保証はない。すぐ近くには正宗をサポートして
くれる両親だって近くにいるわけだしね。

それはそうと、陽子の子供時代の役は山田萌々香ちゃんだった。
コハルを演じているのが石井萌々果。偶然とはいえモモカ繋がり。
互いに2002年生まれ。

笠間正宗 …… 相葉雅紀 (カメラアシスタント)
塚本陽子 …… 優香 (正宗が高校時代付き合っていた4つ年上の彼女)
笠間コハル …… 石井萌々果 (正宗と陽子の子供)
柴田友哉 …… 村上信五 (コハルの通う保育園の保育士)
林 弘和 …… 北村有起哉 (写真スタジオ、マネージャー)
瀬山高志 …… 山崎樹範 (自転車ショップ店員、はとこ)
片桐はるか …… 平岩紙 (新太の母でシングルマザー)
片桐新太 …… 松本拓海 (はるかの子供。ちょっとおませさん)
中園 香 …… 井村空美 (写真スタジオの後輩)
木村英生 …… 日村勇紀 (写真スタジオの先輩)
塚本志織 …… 朝加真由美 (陽子の母)
笠間清助 …… 山崎一 (正宗の父、動物行動学の教授)
笠間光代 …… 室井滋 (正宗の母、翻訳の仕事)
室田長市 …… 八名信夫 (アパートオーナー、喫茶店経営)
室田澄子 …… 大森暁美 (妻)

上脇結友、小嶌天天、窪園純一、若林幸樹、山田萌々香
別当優作

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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