マイガール

脚本/大島里美(1)、荒井修子(2)(3)
高橋麻紀(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)
プロデューサー/中川慎子、長松谷太郎、佐藤善宏
演出/高橋伸之、麻生学

http://www.tv-asahi.co.jp/mygirl/


第10話 別離〜キミを忘れない!!

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正宗はコンテストに入賞した写真が展示会に飾られ、それを
見た人たちが笑顔になる姿を見て改めてプロになる事を誓った
ハズだった。ようやく見つけた夢。しかし自分にとって大切な
のはコハルの夢だとして、コハルが母親と同じ静岡の学校に
通いたいとする願いを叶えるのを優先させようと考える。

ここの仕事を辞めさせて欲しい。
正宗は林にそう告げると理由を聞かれる。写真を辞めることは
納得した上での結論かと言われそうだと答える正宗。
それを了承した林は、それでもカメラマンの剣持のアシスタン
トの件だけは責任を持ってやってくれと告げる。一連の話を
聞いていた木村は正宗の覚悟とはその程度の物だったんだなと
告げる。

正宗はコハルに対して静岡で過ごすことを告げる。写真は静岡
でも出来るというとコハルは大喜び。

木村は林に本当に正宗が辞めても良いのかと尋ねるが、俺達が
とやかく言えることではないとして静観する姿勢を見せる。

正宗は志織にも電話して静岡の学校に通うことを告げる。
今からだと二次募集を受けることになるが、面接重視だから
大丈夫だと言われる。
翌日友哉先生やはるかにも静岡に行くことを告げる。
はるかは無責任な発言かも知れないが、一人で子育てしながら
夢を追う正宗にそれを目指して欲しかった事を告げる。
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正宗はコハルの願いを叶えることこそ幸せだと考える中で、
いざ自分のために夢を諦めた事を知ったコハルはどういう態度に
出るのか。

恋人同士であるならば、自分の存在が互いの将来を潰す事への
負担になりたくないとして身を引くような展開が有り得ると思
うが、これを5歳の子供に身を引かせるというのだから、凄い
展開だ。
如何にコハルが大人びているのかが分かる様な作りで、ドラマの
中でも高志が最後に語る"大人の誤魔化しをきっちりついてくる"
とか"俺らが考えているよりもずっと大人"だと強調している
辺りは、その辺を上手くフォローしている感じがした。

周りにいるキャラクターたちが、正宗の将来や二人の将来を
真剣に心配してくれており、親身になって相談に乗ってくれる
ところは好感する部分。
更にそんな彼らが声を掛ける言葉は、正宗にどういう判断・決断
を取ることが正しいのかを上手く投げかけており、彼の中の
葛藤として消化している辺りがとても自然に描かれている。

チャラいキャラクターに見えていた、瀬山高志や木村英生の
キャラクターの使い処が上手く、とても効果的だったところが
ドラマとして安心して見られた所かも知れない。
林などは、自分も正宗と似たような状況の中、家族を選んだこと
で彼の悩みを複雑な思いで眺めていたのでは無かろうか。

笠間正宗 …… 相葉雅紀 (カメラアシスタント)
塚本陽子 …… 優香 (正宗が高校時代付き合っていた4つ年上の彼女)
笠間コハル …… 石井萌々果 (正宗と陽子の子供)
柴田友哉 …… 村上信五 (コハルの通う保育園の保育士)
林 弘和 …… 北村有起哉 (写真スタジオ、マネージャー)
瀬山高志 …… 山崎樹範 (自転車ショップ店員、はとこ)
片桐はるか …… 平岩紙 (新太の母でシングルマザー)
片桐新太 …… 松本拓海 (はるかの子供。ちょっとおませさん)
中園 香 …… 井村空美 (写真スタジオの後輩)
木村英生 …… 日村勇紀 (写真スタジオの先輩)
塚本志織 …… 朝加真由美 (陽子の母)
笠間清助 …… 山崎一 (正宗の父、動物行動学の教授)
笠間光代 …… 室井滋 (正宗の母、翻訳の仕事)
室田長市 …… 八名信夫 (アパートオーナー、喫茶店経営)
室田澄子 …… 大森暁美 (妻)

佐藤 …… 櫻井翔 (アシスタント)
剣持 …… 大杉漣 (プロのカメラマン)

別当優作

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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