任侠ヘルパー

脚本 - 古家和尚
企画 - 後藤博幸
プロデュース - 牧野正

http://wwwz.fujitv.co.jp/ninkyo-helper/index.html


第3話 阻止せよ老人虐待

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この日、四方木りこは身内の一周忌のためにヘルパーの仕事を
休む。老人ホームのじぃさんたちからも人気のりこ。

りこは、一周忌の場で古参組員と新規の間で組長の座を巡って
意見の食い違いがある事を聞かされる。
しかもウチのシマでカタギの人間が麻薬の売買に関わっている
情報を耳にしたために若頭の久米は、このままのさばらせては
示しが付かないとして、いっそのことウチが仕切って販売すべ
きではないかと提案。しかしりこはあくまでウチは薬には手を
出さないと告げる。
しかしそれならば箔を付けるためにも幹部指名を受けなければ
四方木の立場が危ないことを聞かされる。

りこは施設に戻ってからと言うもの、気合いの入った介護活動
を行う。デイサービスで施設に来た老人から、途中で来た家で
虐待されているような音を聞いたことを聞かされる。調べて
見るとその家の渡辺節子は軽度の認知症で、先日まで「タイ
ヨウ」の訪問看護のサービスを受けていた人だと知る。現在は
孫が世話を見ているとの事だが・・・
取りあえずりこと彦一は様子を見に行く。
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ドラマとしては介護と家族とのヘルパーの関係を描いたような
話だった。
介護するに当たってヘルパーに出来る事の限界点がどの辺に
あるのか。

家族は何時でも傍にいてくれる存在であり、喧嘩しても何をし
ても離れる存在ではないのに対して、ヘルパーはあくまでヘル
パーであること。どんなに親身になって接しようとも家族以上の
絆や信頼は決して生まれないことが描かれる。

ドラマとして複雑なのは、虐待の事実を告発したとしても、
介護する人が居なくなってしまう現実か。

このドラマで一貫して描かれている金と介護の関係。
金が無ければ介護を受けることが出来ないという心細さが、
虐待して尚、訴えることも出来ずに我慢する状況を作っている。

結局拘束されてしまう現実がまた寂しいね。
前回のオチも結局思考を変えてオムツを受け入れるものだった
し、老いる事の寂しさをただ感じるばかり。

あんまり任侠的要素が必要とは思わないけれど、それだけ根性が
座っていないと出来ない職業ってところなのかな。

四方木のシマで麻薬を売るカタギの男が居るとした時点で、
渡辺高志がそれに当てはまる人物だろうなという事は想像に
堅くなかった。結局この渡辺高志の事をどう処理することが
正しいのかイマイチ良く解らないところがスッキリしない部分
でもある。

そういえば彦一がりこの肩を掴んだときに兄の事を思い出す
シーンは一体何を描いていたのだろうか。
りこが彦一の事を兄のような存在として見ているのか。
それとも包み込むような暖かさを実感したのか。

美空晴菜がちょっと彦一に興味を持っている感じだし、りこと
衝突しなければ良いけどね。

翼彦一 …… 草なぎ剛 (隼会・翼興業組長)
四方木りこ …… 黒木メイサ (四方木連合組長)
和泉零次 …… 山本裕典 (介護福祉士)
鷹山三樹矢 …… 薮宏太 (鷹山組構成員)
黒沢五郎 …… 五十嵐隼士 (伍社組構成員)
美空晴菜 …… 仲里依紗 (ヘルパー)
六車雅人 …… 夕輝壽太 (六車組組長)

羽鳥涼太 …… 加藤清史郎 (晶の息子。虐められてる)
日野弥生 …… 中別府葵 (「ハートフルバード」第一秘書)
堀井皐月 …… 安田美沙子 (「ハートフルバード」第二秘書)
松原浩美 …… 橘ユキコ (ヘルパー1級資格)
大島陽介 …… 山田親太朗 (ヘルパー)
古賀健介 …… 高木万平 (ヘルパーのアルバイト、双子の兄。)
古賀康介 …… 高木心平 (ヘルパーのアルバイト、双子の弟。)
戸川由香 …… 甲斐まり恵 (ヘルパー)
野村愛香 …… 三浦まゆ (ヘルパー)
七海和樹 …… 向井理 (隼会・翼興業構成員)
鷹山源助 …… 松平健 (隼会若頭・鷹山組組長)
二本橋賢吾 …… 宇梶剛士 (二本橋興業組長)
園崎康弘 …… 大杉漣 (老人介護施設「タイヨウ」オーナー)
羽鳥晶 …… 夏川結衣 (「ハートフルバード」社長)

渡辺高志 …… 忍成修吾
渡辺節子 …… 森康子
四方木修一郎 …… 山中聡
久米 …… 田中哲司

新井量大、河原田ヤスケ、橘家二三蔵、中山克己、原田文明
古川慎、山浦栄、小貫加恵
恩田恵美子、仲野元子、藤井京子、星野晶子、安田洋子

志賀圭二郎、加藤満、木立美鳥、奥田由美、小野敦子

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