任侠ヘルパー 脚本 - 古家和尚 企画 - 後藤博幸 プロデュース - 牧野正 http://wwwz.fujitv.co.jp/ninkyo-helper/index.html

第5話 憎き母との再会
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タイヨウに来ていた羽鳥晶は彦一の目の前で倒れてしまう。
その際彦一が晶を支えたときにシャツの下から彼の体に彫られ
た刺青を見られる。
病院に運ばれた晶はすぐに目を覚ますが、倒れた事を覚えて
いなかった。来週には時間が空くのでその時精密検査を受ける
としてすぐに退院してしまう。

一方小澤さくらは、左半身麻痺の夫・義男の介護疲れで遺書
を残して自殺を図ろうとする。しかし未遂に終わった。

タイヨウでは近々地域交流会が開かれる予定で、ホームとして
の出し物を何にすべきかで苦慮する。例年の歌だけで無く
ダンスも取り入れようと提案するも却下される。

自殺を図って未遂に終わったさくらは病院に運ばれる。
義男はタイヨウで預かることになる。ヘルパーが沢山居る中
でも彼は妻・さくらの名を呼び続ける。妻はリュウマチに
加えて骨粗鬆症の気配がある。老老介護の悲劇だとしてヘル
パーたちも心配する。
そんな中ヘルパーの彦一、りこ、晴菜はさくらに会いに行く。
ベッドで寝ている彼女の姿を見て彦一は顔を強張らせる。
彼女には退院したら義男の面倒を見て貰わねばならないので
一刻も早く元気になってもらいたいと告げるが、彦一は彼女で
は他人の世話は無理だとして突然語り始める。
意識を取り戻したさくらに28年も経つと分からないかという。
彦一が7歳の時にアルコール中毒の父親に離婚届を突きつけ
出て行った母親だった。
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今回は老老介護に対する事を取り上げた話だった。

老人同士が介護し合う事で介護疲れで共倒れしてしまう現実。

介護される側の人間の横暴さに腹が立つ思いがさせられるが、
そこは夫婦だけが知り得る絆というものが存在するのだろう。

持ちつ持たれつの夫婦の関係が面白くあぶり出されるのと同時
に、今回は彦一の家庭の事情を取り上げた内容になった。

迎えに行こうとしてなかなか行けなかった事。
そうしている間にも体を壊して夫に尽くして貰っていた事。

元気なウチに他人に尽くす姿を見せることで、今度はそれが
自分に返ってくるような内容でなんとも皮肉な感じなシナリオ。

彦一を見て生きる気力を取り戻したのならば、本当に良かった
と思う。彦一にしても完全には突き放すことが出来ず、晶の
アシストも有って、どんなに拗れた関係であっても親子は親子で
有ることを心に刻み、関係をつなぎ止めた。

関係が最も難しい、彦一と母親の再婚相手・義男との微妙な
やりとりがなかなか泣かせるような味付けだった。

そういえば晶は若年性の認知症とは、ちょっと重すぎ。

翼彦一 …… 草なぎ剛 (隼会・翼興業組長)
四方木りこ …… 黒木メイサ (四方木連合組長)
和泉零次 …… 山本裕典 (介護福祉士)
鷹山三樹矢 …… 薮宏太 (鷹山組構成員)
黒沢五郎 …… 五十嵐隼士 (伍社組構成員)
美空晴菜 …… 仲里依紗 (ヘルパー)
六車雅人 …… 夕輝壽太 (六車組組長)

羽鳥涼太 …… 加藤清史郎 (晶の息子。虐められてる)
日野弥生 …… 中別府葵 (「ハートフルバード」第一秘書)
堀井皐月 …… 安田美沙子 (「ハートフルバード」第二秘書)
松原浩美 …… 橘ユキコ (ヘルパー１級資格)
大島陽介 …… 山田親太朗 (ヘルパー)
古賀健介 …… 高木万平 (ヘルパーのアルバイト、双子の兄。)
古賀康介 …… 高木心平 (ヘルパーのアルバイト、双子の弟。)
戸川由香 …… 甲斐まり恵 (ヘルパー)
野村愛香 …… 三浦まゆ (ヘルパー)
七海和樹 …… 向井理 (隼会・翼興業構成員)
鷹山源助 …… 松平健 (隼会若頭・鷹山組組長)
二本橋賢吾 …… 宇梶剛士 (二本橋興業組長)
園崎康弘 …… 大杉漣 (老人介護施設「タイヨウ」オーナー)
羽鳥晶 …… 夏川結衣 (「ハートフルバード」社長)

小澤さくら …… 倍賞美津子
小澤義男 …… 上田耕一

新井量大、河原田ヤスケ、橘家二三蔵、中山克己、原田文明
古川慎、山浦栄、小貫加恵
恩田恵美子、仲野元子、藤井京子、星野晶子、安田洋子

志賀圭二郎、加藤満、木立美鳥、奥田由美、小野敦子

三田村賢二、大村美樹、辻しのぶ、田村義晃、小林海人
川端健嗣(アナ)

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)