オルトロスの犬 脚本 - 小林雄次、青木万央、伊藤崇、国井桂 プロデューサー - 三城真一、那須田淳、松原浩 演出 - 加藤新、今井夏木 http://www.tbs.co.jp/orthros-dog/

第7話 非常事態
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オレの手はどんな怪我も病気も治すことが出来る。
マスコミの目の前で実際に沢村の傷を治して見せた竜崎の事が
世間に知れ渡ると一時的にパニック状態になる。
いよいよ人の心は乱れると沢村は呟く。

涼介は熊切勝の元に行き、自首する気になったのか尋ねる。
死を覚悟したときに何を思ったのか・・あの感じを思い出せと
いう涼介は、白川に手を出したら今度こそ許しはしないと忠告。
オレはオレのやり方で罪を償うと告げる。

南紀白浜に居る竜崎と渚。渚は何故竜崎が人前で能力を使った
のか気になる。彼は公表したことで容易に沢村達が手を出せな
くなった事に言及する。誰にも力を利用されたくないだけだと
告げる。

涼介は白川加奈と病院の屋上で語り合う。幼い頃両親と楽しん
だ祭りの思い出。しかし借金した父は家族に苦労を掛けまいと
して出て行ったこと。加奈は花火を眺めながら幸せなことは
あっと言う間に終わると告げる。

そんな中、ビルで爆破事件が起こる。犯人は警察に電話し、
今のはあくまでデモンストレーションであり、本番は24時間後
であること。21時までに品川の美澄総合病院の患者の全てを
竜崎に完治させなければ病院を爆破すると脅してきたのである。
インターネットにも爆破予告が掲載されたために報道規制は
敷けず、総理ら閣僚たちは頭を悩ませる。要求を飲めばまた同様
の事件は必ず起きる。どう対処すれば良いのか。
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竜崎の力が世間に公表されたことで、その力を求める人たちで
世の中は溢れて暴走する。助けても助けなくても非難される
様な状況の中、果たしてどういう行動に出るのか。

竜崎が表舞台に出たことで、情勢不安になるという沢村の言葉
がよく分かる話だった。勿論爆発・脅迫の一件も去ることながら
竜崎の住んでいた村で、この力が元で村が滅んでしまった現実は
その言葉を面白く浮かび上がらせる事となった。

しかしその力を追い求めるがためにデモまで起こす人たちの
描写は正直かなりの違和感はあったし、生きるが為に病気を
治そうとしている人たちが、わざわざ爆発する病院に最後まで
固執する理由も正直弱いものが有った。

世の中彼の力を本当に求めるのであれば、今回の一件で病院に
病人が殺到するのではないかという気がする。

また病院に来た竜崎は全員は治せないとしている事からも、
治そうとする気は存在するようだし、それならば別の
所で治癒してあげれば良い訳で、その辺の設定上のツメが甘い
様な気がする。

竜崎は患者自身にどんな人物が優先して治すべきなのかを考え
させる。
優先するのは、金が有るものか。子供なのか。家族の居るものか。
重篤な患者からか。
有る意味現在の新型インフルエンザのワクチンの件で優先順位
を考えようとしている政府や医療現場に一石を投じるようで、
偶然ながらもタイムリーで面白い要素となった。

そんな中でも加奈の父親の存在は面白く使われたね。

竜崎臣司 …… 滝沢秀明 (神の手を持つ)
碧井涼介 …… 錦戸亮 (悪魔の手を持つ)
長谷部渚 …… 水川あさみ (南品川警察署)
熊切勝 …… 八乙女光 (犯罪者)
柴田宗助 …… 山本龍二 (南品川警察署)
前園千春 …… 原田夏希 (監察医)
吉住正人 …… 忍成修吾 (渚の彼?)
白川加奈 …… 波瑠 (女子高生)
長谷部澪 …… 熊田聖亜 (渚の息子。病気)
熊切善三 …… 柴俊夫 (政治家)
二宮健 …… 六角精児 (元警察官で現在ホームレス)
沢村敬之 …… 佐々木蔵之介 (警察庁警備企画課)
榊遥子 …… 高畑淳子 (厚生大臣)

内村修平 …… 松本寛也 (涼介に殺害される)
杉本彰人所長 …… 六平直政 (刑務所・所長)
白川雪江 …… 朝加真由美 (加奈の母)
後藤保 …… 中原丈雄 (刑事課長)
三浦啓太 …… 内倉憲二 (刑事)

碧井 …… 中丸新将 (涼介の父)
碧井直子 …… 日向明子 (涼介の母)
碧井志穂 …… 河北麻友子 (涼介の妹)

武田 …… 布施博 (白川加奈の父)
瀧川真人 …… 大和田伸也 (総理)
重久治 …… 森下哲夫 (警察長官)
大和田志郎 …… 北見敏之 (内閣官房長官)
浅川五朗 …… 西田健 (法務大臣)

金山一彦、本間剛、山崎満、野々宮かおり、城戸光晴
小椋毅、中村泰三、山口龍人、坂本龍一、小林賢二、岡崎憲
細川正彦、沖孝二、皆川勇仁

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