オルトロスの犬

脚本 - 小林雄次、青木万央、伊藤崇、国井桂
プロデューサー - 三城真一、那須田淳、松原浩
演出 - 加藤新、今井夏木

http://www.tbs.co.jp/orthros-dog/


第8話 兄弟〜感動の最終回SP!前編

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美澄総合病院で加奈の母・雪江を治した途端に武田がナイフで
襲いかかる。治したら殺害しろと指示されたという。
竜崎は医師法違反で逮捕され再び拘置所に戻される。

榊は今回の一件で首相から誉めて貰い時期選挙では後押しして
くれる事を約束して貰ったという。竜崎の扱いに関しても一任
されたというが、沢村は恐らく大和田の入れ知恵であり罠だと
いう。

加奈は涼介の前で病院に残ったことが間違いではなかった事を
告げ、これは竜崎が与えてくれた運命であり、今後は逆らわず
に生きていくことを誓う。

そんな中世間では竜崎を自分の所に来させろと爆破予告が相次
ぐ。殆どがイタズラ目的に頭を抱える警察。

二宮は病院の一件で群衆の中に竜崎の父・巽史明の姿を見て
追い掛ける。教会の前で沢村の部下に車の中に押し込まれるの
を渚は見ていた。その時渚は沢村から爆弾魔の犯人を捜せと
指示される。

拘置所に居る竜崎の元に前園千春が治療のために訪れる。
軽く迫るが竜崎は彼女に全く興味を示さなかった。彼女は密か
に竜崎の血液サンプルを入手し、熊切の製薬会社のラボに持ち
帰る。
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このドラマ、説得力が有るのかどうか良く解らないな。

加奈の母親だけが治療されたことで世間や患者からのバッシン
グを受ける辺りの描写なんて滑稽そのもので、作者は本当に
このようになると思って作ったのだろうか。

そしてドラマとしての核となるべき、竜崎のしていた行動の
意味が今回涼介が語る一文の中に見て取れる訳だが、竜崎自身も
人間として生きるべき方法を模索していたという部分にどれだけ
説得力が有るのかどうか。

一番分からないのが、竜崎と涼介の二人が一緒にいれば幼い頃
からの悲劇を食い止められたのではないかという話しの中に
全くその光景が見て取れないという事。

難しい顔をして竜崎と涼介が会話するシーンが多いけれど、
その内容の全てがあんまり興味をそそらないところがこのドラマ
の全てかなという気がする。

政治家の絡ませ方、製薬会社の絡ませ方など全て中途半端な
要素として存在しているし、沢村の行動もいまいち何をしている
のか分からないところがある。

一応竜崎と涼介が隠れキリシタンの末裔であるとか、血を分けた
兄弟であるとか事実関係が改めて描かれた事でスッキリする
部分も有ったかと思う。
取りあえず最終回を見ても何にもスッキリするものが無さそうで
悲しい。
それにしてもなんで碧井家は涼介を育てていたのだろうか。

竜崎臣司 …… 滝沢秀明 (神の手を持つ)
碧井涼介 …… 錦戸亮 (悪魔の手を持つ)
長谷部渚 …… 水川あさみ (南品川警察署)
熊切勝 …… 八乙女光 (犯罪者)
柴田宗助 …… 山本龍二 (南品川警察署)
前園千春 …… 原田夏希 (監察医)
吉住正人 …… 忍成修吾 (渚の彼?)
白川加奈 …… 波瑠 (女子高生)
長谷部澪 …… 熊田聖亜 (渚の息子。病気)
熊切善三 …… 柴俊夫 (政治家)
二宮健 …… 六角精児 (元警察官で現在ホームレス)
沢村敬之 …… 佐々木蔵之介 (警察庁警備企画課)
榊遥子 …… 高畑淳子 (厚生大臣)

内村修平 …… 松本寛也 (涼介に殺害される)
杉本彰人所長 …… 六平直政 (刑務所・所長)
白川雪江 …… 朝加真由美 (加奈の母)
後藤保 …… 中原丈雄 (刑事課長)
三浦啓太 …… 内倉憲二 (刑事)

碧井 …… 中丸新将 (涼介の父)
碧井直子 …… 日向明子 (涼介の母)
碧井志穂 …… 河北麻友子 (涼介の妹)

巽史明 …… 平田満

飯沼千恵子、永井努、須田琉雅、椿真由美、長倉正和
井上浩、鈴木順(アナ)、立木文彦

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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