オトメン 乙男 〜秋〜

脚本:野口照夫、栗原鞠記、半澤律子、吹原幸太
プロデュース:関谷正征
演出:谷村政樹

http://wwwz.fujitv.co.jp/otomen/index.html


第4話 贈るほどでもない言葉・後編

--------------------------------------------------------
入香に気に入られた飛鳥だが、自分には好きな人が居ると断ろ
うとする。しかし彼女は一度気に入った物を容易に手放さそう
とはしなかった。別れれば母親にオトメンである事をいうと
脅してきたのである。

充太は登校時、飛鳥にフィアンセが出来たことに驚く中、校門
では飛鳥に対して群がってくる生徒達の姿があった。留学に
行くという風評を耳にして彼を慕う生徒達が哀しみ、そして
留学に反対する旨を語る。浄美がやってくると生徒達は飛鳥を
留学させないで欲しいと訴えるが、磯野の聞き間違いだった事
が明らかになる。りょうも心配していたが勘違いだと知り胸を
なで下ろすが、すぐに彼女が転校する事を知り、今度は飛鳥が
衝撃を受ける。毎日逢えるのが当たり前だと思っていたのに・・

飛鳥がりょうの事で悩んでいるのを都塚猛が気がつく。
気合いが入っていないのならば練習場から出て行けと告げられ、
今週は稽古に出る必要はないと言われる。

りょうから福岡に居る祖父が体調を崩したこと。以前に自分が
世話をすると約束していたことから、自分で転校することを
決めたという。
そんなに簡単に行き来できる場所ではない。充太はそろそろ
告白した方が良いのではないかと告げる。しかし飛鳥は転校する
から告白して気持ちを押しつける真似は出来ない事を語り、今は
笑って見送りたいことを告げる。
--------------------------------------------------------

充太の存在が微妙に煩わしく感じるのは、やはり自分の漫画の
為に飛鳥をけしかけている感じがする所だ。しかし最後は彼の
描く漫画を使って飛鳥とりょうに、二人が結びつくための
ルートを示唆してあげるという展開を用意する。

ドラマでは随分回想シーンも多く、これまでの展開を振り返って
いたが、この辺も枠が変わったが故の構成なのか。

最後の教会でのシーンに於いて、無理を承知で舞台設定を強引
に設定してしまう辺りの滑稽さに笑えたが、コメディ要素の強い
ドラマならではの展開だろう。

ドラマでは最後の最後までオトメンらしく、好きな人に対して
告白できずに関係を見守ろうとしていたが、これだとオトメン
というよりも草食系みたいな男性像だよね。

最後は映画「卒業」よろしくとばかりに、式場から花婿を奪い
去るという展開で、花嫁を奪うのではなく花婿を奪うことに
このドラマのテイストが上手く詰まっていた感じのオチだった。

正当派ドラマとはかけ離れてしまったけれど、好きな感情を少し
ずつ募らせ、相手との愛情を育んでいくという辺りの描写は
オーソドックスな恋愛内容でなかなか見応えも有った。

しかし剣道ネタは完全に丸投げしちゃったね。

イベント性や出演するコメディアンによって面白さにばらつき
が出てしまう辺りもこのドラマの特徴だったな。

正宗飛鳥 …… 岡田将生 (料理や可愛い物好き)
都塚りょう …… 夏帆 (男のようにして育てられた)
多武峰一 …… 木村了 (金原学園2年。)
有明大和 …… 瀬戸康史 (飛鳥を先生と呼んで慕う)
橘充太 …… 佐野和真 (飛鳥がオトメンだと疑う、"幸花ジュエル")
小針田雅 …… 桐谷美玲 (ちょっとタカビーな飛鳥好き)
黒川樹虎 …… 市川知宏 (銀百合学園2年A組。華道部。)
橘久利子 …… 武井咲 (銀百合学園1年。充太の妹。)
花沢夢子 …… 柳原可奈子 (担任の教師)
都塚猛 …… 高田延彦 (りょうの父)
城之内ミラ …… 鶴見辰吾 (父:正宗主水乃介、"城之内ミラ")
正宗浄美 …… 山本未來 (母)

中島 …… 田辺季正
磯野 …… 澤部佑(ハライチ)
橋本 …… 岩井勇気(ハライチ)
ユリッペ …… 志保

中村朝佳、高月彩良

咲山入香 …… 菅野莉央
咲山源次郎 …… 山本圭

川口節子、猪野竜平、ジェリー・スパン

諏訪部仁、のえ
キャンディ畑あめ子、あやか、浦ちあき、三好博道、田中知史
小川暖奈、松浦志穂、田中泰宏、野田幸宏、芦沢統人
大桶純一、松谷裕紀、須田拓也、木村ビデヲ、赤羽奈々瀬
風藤康二、松原義和

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system