Q.E.D.証明終了

原作者/加藤元浩
脚本/藤本有紀
演出/伊勢田雅也

http://www.nhk.or.jp/drama8/qed/


第2話 銀の瞳〜人形の館で変死事件?


--------------------------------------------------------
可奈の母親が仲良くしていた縁で七沢家の鈴子の事を姉の様に
慕っていた彼女。そんな鈴子から結婚するという手紙が届く。
彼女の母親は無形文化財の候補に挙げられるほどの人形作家。
近々、彼女の作った人形の全てを建設中の人形館に寄贈すると
いう。
そんな人形館で阿久津格蔵という69歳の金融業の男性が心臓
発作で亡くなる。彼は疾患のためにペースメーカーを埋め込
んでおり、発見当時着衣が乱れていたという。
当時現場にいた、七沢鈴子と安岡章と吉野保道はそれぞれ違う
証言を行う事から事件性が疑われる。
--------------------------------------------------------

金融業者の阿久津格蔵が亡くなった件で、その場にいた三人・
七沢鈴子、安岡章、吉野保道の証言が全く違うという不自然な
事態が発生する。みなそれぞれに第一発見者である事を主張
するのは何故なのか。

ミステリー事件に於ける心臓疾患によるペースメーカーと帯電
された電気というのは一つのセットの様なものなのか。

それぞれに殺す動機を持たせて、互いにかばい合うという意味
ではとても面白いドラマ。

しかしこのドラマ、物証が少なく机上の推理ばかりで進行して
しまうこともあり、視聴者に考えさせる隙を与えずにドラマ
が進行してしまうところはもう少し改善した方が良いのか
も知れない。
今回の件でも殆ど三人の証言を一通り並べ立てただけで、すぐに
解決編へと流れ込んでしまった印象だ。

人形に込められた思いという意味で、克美に殺人の容疑を
上手く被せた展開はとても良くできていた。冒頭での
"九尾の狐"の件を絡めた辺りは凝りすぎな気もするけどね。

一番の収穫は高橋愛のセリフのトーンと彼女のテンションに
慣れたことで随分ドラマが見やすくなった事かも知れない。

水原可奈………高橋愛 (高校2年生)
燈馬想………中村蒼 (天才少年)
水原幸太郎………石黒賢 (可奈の父。警部)
笹塚真人………富岡晃一郎 (幸太郎の部下の中堅刑事)

梅宮衿子………ちかげ (可奈の友人)
香坂まどか………中村静香 (可奈の友人)
西丸浩樹………中山卓也
古典の先生………小磯勝弥

七沢克美………江波杏子 (人形作家)
七沢鈴子………押元奈緒子 (娘)
安岡章………真実一路 (管理人)
吉野保道………長谷川朝晴 (鈴子のフィアンセ)
阿久津格蔵………谷本一 (貸し金融)
少女時代の可奈………桑島真里乃

川邊浩介、茂木亮、鄭龍逸、星野涼
小長井大輔、大塚直也、中込恵介、遠藤宏至、渡辺友樹
河野弘樹、佐久間功、宮本克明、南場映里、今井夢子、湯川舞
愛望、平野佑香、一瀬奈々美、神宮司晴香、鶴園彩、森下真依
城所明子、松本美星、安梨美羽

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system