Q.E.D.証明終了

原作者/加藤元浩
脚本/藤本有紀
演出/伊勢田雅也

http://www.nhk.or.jp/drama8/qed/


第3話 学園祭狂騒曲〜4つの部がにらみ合う夜


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可奈は一年で一番キラキラした日にしようとして文化祭の準備
で大忙し。可奈が在籍する女子剣道部はメイド道場を出店し
ようと考えていた。昨年の売り上げは部活動の中で最も低かっ
ただけに、現在の流行を取り上げ、売り上げに期待していた。
メイド道場の隣は、探偵同好会がお化け屋敷。そして軽音楽部
はロックライブ、落研では古典落語の演目である景清をやろう
と考えていたのである。

夕方6時、突然停電に見舞われる。
仕方なく一休憩とばかりに部員達は外に食事を取りに行く。
帰ってくると4つの部活動の部屋が荒らされていたのだった。
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文化祭については一切描かず、前日の準備の中で起こった些細
な出来事を事件として上手く取り上げた格好だ。
当然警察が介入するものではなく、生徒達だけで事件を解決
していく。

防火扉を閉じるなどして、出入り口を一カ所に集中させたり、
校舎から少し離れた別館で、4つの部活動という限定された
状況を作り、複雑化するようなドラマをなんとかコンパクトに
まとめた場面設定を作る努力は感じられるのだが、言葉ばかり
で進行するドラマという事もあり、それぞれのアリバイや
空間状況が全く伝わってこずに、時間軸によって誰が何処に
居たのか全く分からない内容となった。

答えを聞いた後でも当然スッキリとした感じはなかったが、
結局ドラマは、三竦みの様な状況を描き、全員が加害者で有り
全員が被害者であるという結論に持って行きたかっただけの
話なのかも知れない。

残念なのはやはり状況証拠の少ない展開の中で、燈馬想が
難問を解決してしまうという違和感が存在し、視聴者を巻き
込むことに失敗している感じが残念だが、学園祭の雰囲気みた
いなものは伝わってきたし、これはこれで良いのかも。

水原可奈………高橋愛 (高校2年生)
燈馬想………中村蒼 (天才少年)
水原幸太郎………石黒賢 (可奈の父。警部)
笹塚真人………富岡晃一郎 (幸太郎の部下の中堅刑事)

梅宮衿子………ちかげ (可奈の友人)
香坂まどか………中村静香 (可奈の友人)

クイーン………垣内彩未
ホームズ………広瀬斗史輝
モルダー………渋谷謙人
咲坂亭K助………辻本祐樹
咲坂亭O助………桂こま都
シルキー………鈴之助
カズヤ………川原一馬
コータ………小野健斗
警備員………大賀太郎
校内放送の声………古城望

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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