Q.E.D.証明終了

原作者/加藤元浩
脚本/藤本有紀
演出/伊勢田雅也

http://www.nhk.or.jp/drama8/qed/


第6話 賢者の遺産〜昭和にタイムスリップ!?


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可奈と想はアルバイトの為に古い洋館へと訪れる。
屋敷の所有者の孫である可奈の剣道の師匠・時田奏恵の依頼で
取り壊す前に記録用の写真を撮影するため。
噂では昭和初期に謎の爆発事故が起こり、ここに住んでいた
発明家・天真爛丸は行方不明だという。
いつの間にか可奈は一緒に来たハズの想とはぐれてしまい、
屋敷の地下室に足を踏み込むと、そこには何やら実験器具が。
紐を引っ張った途端機械が動き出し、可奈は一人昭和9年
(1934年)の世界へ舞い込む。
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色んな要素が複雑に絡み合う展開だ。
タイムスリップして、目の前にそびえ立つ古い洋館の意味や
爆発事故を起こしたという事の真相に迫る。

ドラマでは当然ながら何処かでQ.E.Dを入れなければならない
為に過去にも似たような人物関係を配置して、謎解きに迫る
問題の提示と解決編を一気に描く。

当然ながら一つ一つの事情が簡潔に描かれすぎている事もあり
事実の追従を見届けるだけで、視聴者に感情移入させるだけの
隙がない。
何故絵が盗まれたのか、何故長女・羊子が誘拐されたかなど、
何の説得力もなく進行し、何があったのか考える暇もなく
事件が解決に導かれていく。

絵の盗まれるトリックも次男・猿彦が映画関係の仕事をして
いる関係で、幻灯機を使うような展開だろうが、完全に漫画
の世界であり、現実味を感じないテクニックだし、父親が残し
た隠し財産の件も、良くある感じのネタと言われるとそれまでの
展開なのかも知れない。

最後に祖父が2009年の可奈の存在を知って色々と画策していた
という辺りの演出をメインとした描き方ならば、これだけで
映画一本作れそうなネタだけどね。

水原可奈………高橋愛 (高校2年生)
燈馬想………中村蒼 (天才少年)
水原幸太郎………石黒賢 (可奈の父。警部)
笹塚真人………富岡晃一郎 (幸太郎の部下の中堅刑事)

梅宮衿子………ちかげ (可奈の友人)
香坂まどか………中村静香 (可奈の友人)
西丸浩樹………中山卓也

龍門寺虎男………藤岡弘、
龍門寺牛之助………中山夢歩
龍門寺猿彦………仁科克基
龍門寺羊子………坂本祐祈
天真爛丸………中村有志
時田奏恵………植野葉子
畑中うね………にれはらゆい
運転手………加山到

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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