臨場

脚本/佐伯俊道、坂田義和(1)
プロデューサー/佐藤涼一、目黒正之、横塚孝弘
監督/橋本一、猪原達三、伊藤寿浩

http://www.tv-asahi.co.jp/rinjo/


第1話 鉢植えの女

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検死官とは刑事訴訟法に基づき、変死体の状況捜索を行う
司法警察員である。

この日男女の変死体が見つかったと報告があり、現場に駆けつ
ける留美と一ノ瀬。倉石は少し遅れてやってくる。
毒劇物予備試験に於いて青酸化合物が検出。現場検証を行う
倉石は見立てを部下の一ノ瀬をさせる。これは合意の自殺では
無く、無理心中だとする。23時に女性が部屋に入るところを
目撃されているが、直腸検査によると死亡推定時刻は深夜2時。
その間の犯行の経緯は何なのか。検死官には必要ないとする
一ノ瀬だが、どんな人物にとっても人生は一度切り。手を抜く
なと告げる。

そんな中、杉並で再び変死体が見つかる。
被害者は上田昌嗣。地下室で亡くなっているのを佐々木奈美が
発見したという。捜査一課の立原が立ち会う中、倉石はすぐに
調査に当たる。右側頭部を鈍器で殴られたような跡。二カ所の
擦過傷。現場には凶器である血の付いたダンベルが見つかる。
全てを検証した結果、倉石は自殺によるものと告げる。

しかし現場には「時来たり 須藤の山芋 うらめしや」と書かれ
たダイイングメッセージが残されていた。
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検死官の物語はどれもハズレが無く面白いね。

日本のドラマはどちらかという完全実証主義というよりも
物証を並べ立てて想像を重ねて解決してしまう所があるけど、
これはその中間くらいかな。

腰掛けの検死官だったり、検死官と対立している捜査一課の
人物有りと、事件以外にも色々な要素がドラマを彩っている。

検死官の仕事の範疇では無くともそれを解き明かしていくこと
で見えてくる物が有るとの事で、このドラマも月9ドラマの
「ヴォイス 〜命なき者の声〜」のような展開になっていくの
かな。

さて初回はダイイングメッセージに込められた謎を解き暴いて
いくもの。
被害者の頭部の擦過傷だけで自殺と判断してしまうのもちょっと
味気ない感じはするが、取りあえず他殺であり自殺でもある
という複雑な状況を用意したような事件だった。

第一発見者こそ容疑者だといわんばかりの典型的な結末だが
ダイイングメッセージを本人に分からない様に意味を含ませて
いると言う意味では面白い内容だと思う。ただこれに気づかな
かったらどうするつもりなんでしょうか。

出来れば監禁していた証拠としてもう少し物証を残しておく
べき案件ではある。普通ならばドアをなんとか開けようと
努力した跡などが残るのではないか。

倉石義男 …… 内野聖陽 (45・鑑識課・検死官)
小坂留美 …… 松下由樹 (38・鑑識課・検死補助官)
立原真澄 …… 高嶋政伸 (45・捜査一課・管理官)
一ノ瀬和之 …… 渡辺大 (32・鑑識課・検死官心得)
小松崎周一 …… 伊武雅刀 (60・刑事部・刑事部長)
坂東治久 …… 隆大介 (52・捜査一課)

花園愛 …… 金子さやか (26・警視庁詰め記者)
赤塚渉 …… 橋爪淳 (47・警視庁詰めキャップ)
西田守 …… 小林勝也 (60・法医学教室教授)
矢野間文 …… 松金よね子 (58・クリーニング店)
江川康平 …… 辻谷嘉真 (31・捜査一課)
早坂真里子 …… 伊藤裕子 (38・雪絵の妹。バー「かくれんぼ」)
倉石雪絵 …… 京野ことみ (義男の妻・長女)

関口刑事 …… 諏訪太朗
上田昌嗣 …… 小島康志 (49歳、郷土史研究家)
須藤明代 …… 筒井真理子 (上田の知人)
佐々木奈美 …… メイサツキ (カルチャーセンターの事務員)
筒井道也 …… 酒井一圭 (33歳、無理心中)
小寺裕子 …… 山崎美貴 (38歳、無理心中)

河田貴一、野口すみえ、新虎幸明、金澤眞
松尾晶代、八巻博史、石原茂史、上川路啓志、櫻井麻樹
おのさなえ、津阪雄一

山崎美貴さんのblog
http://blog.livedoor.jp/minna_daisuki/

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