臨場

脚本/佐伯俊道(2)、坂田義和(1)、尾西兼一(3)
プロデューサー/佐藤涼一、目黒正之、横塚孝弘
監督/橋本一、猪原達三、伊藤寿浩

http://www.tv-asahi.co.jp/rinjo/


第3話 真夜中の調書残されたDNAの謎

--------------------------------------------------------
江東砂町の朝日団地の駐輪場で男性・比良沢富男が殺害される。
被害者は24歳、小学校教師。サイクリングが趣味であり、この
日もサイクリング用のスーツを着て殺害されていた。
倉石はいつものように留美や和之よりも一足遅く現場入り。
現場には地元の刑事課で定年間近の佐倉鎮夫も対応に当たって
いた。
被害者には争った形跡があり、右の掌に防御創が有り、死因は
胸部を小型のナイフで刺された為のものだった。傷の殆どが
被害者の右半身に集中していることから、犯人は左利きだと
思われた。犯人は何故か行き止まりである方向へと逃げ込んだ
事から土地勘がない事も疑われたが、すぐに現場近くの物置に
隠れていた容疑者を捕まえる。
--------------------------------------------------------

今回は血液型に纏わるものが事件に関わってくる話だった。

自分の見立てに対して疑うことを知らない倉石の自信感と観察
眼が全てといった感じの内容だ。

正直今回の現場検証に於ける見立てはそんなに難しいものでは
無い。刑事物を好きな人やCSIを見ている人ならば簡単に犯人像
は想像できる。ただし犯人だと名乗る男性の存在が有り、
それに纏わる証拠も次々と挙がってくる中で、見立てと違うと
責められても自分の意見を貫き通せるのかどうかという所が
今回のポイントだ。

ドラマとして面白いのはそんな倉石の行動に対して、後追いの
形で事件を暴いていく定年間近の刑事・佐倉鎮夫の存在だった。

最後の事件ということも有って、落ち度のない捜査を求めた
のだろうか。これまで彼が培ってきた"自白こそ最高の証拠"
という既成概念を打ち破り、検死官の見立てこそ最高の証拠
として自分の存在を主張する倉石の対立点が面白い様描かれた。

亜型血液型の存在により1%に満たないくらいの確率で、ABO式
血液型に該当しない人間が生まれてくることがある。

親子の絆とは血液だけで決まるものではないことを訴え、見捨
ててしまった過去を取り戻すべく、自ら犯人として身代わりに
なろうとしたものの、それが本当の優しさ、労りではないこと
を知らせるというというなんとも臭い展開。

今回は対立している立原は出なかったが、佐倉が出たことで
ドラマも盛り上がったと思う。

倉石義男 …… 内野聖陽 (45・鑑識課・検死官)
小坂留美 …… 松下由樹 (38・鑑識課・検死補助官)
立原真澄 …… 高嶋政伸 (45・捜査一課・管理官)
一ノ瀬和之 …… 渡辺大 (32・鑑識課・検死官心得)
小松崎周一 …… 伊武雅刀 (60・刑事部・刑事部長)
坂東治久 …… 隆大介 (52・捜査一課)

花園愛 …… 金子さやか (26・警視庁詰め記者)
赤塚渉 …… 橋爪淳 (47・警視庁詰めキャップ)
西田守 …… 小林勝也 (60・法医学教室教授)
矢野間文 …… 松金よね子 (58・クリーニング店)
江川康平 …… 辻谷嘉真 (31・捜査一課)
早坂真里子 …… 伊藤裕子 (38・雪絵の妹。バー「かくれんぼ」)
倉石雪絵 …… 京野ことみ (義男の妻・長女)

佐倉鎮夫 …… 小野武彦
深見忠明 …… 河西健司
北沢 …… 今井朋彦
坂上靖子 …… 大塚良重
大越 …… 笠兼三
江川康平 …… 辻谷嘉真

鍛冶直人、岩田丸、末野卓磨、伊藤教人、和田京子、菊池隆志

八巻博史、石原茂史、上川路啓志、櫻井麻樹、おのさなえ
津阪雄一

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system