新・警視庁捜査一課9係

チーフプロデューサー…松本基弘
プロデューサー…金丸哲也、丸山真哉
脚本…深沢正樹(1)(2)、徳永富彦(3)、岡崎由紀子、瀧川晃代
波多野都(4)

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/
http://www.toei.co.jp/tv/shin9gakari/index.html


第4話 殺人スクープ

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宇佐美ゆきが包丁で一差しされて死亡しているのを回覧板を
持ってきた住民が発見する。すぐに渋谷西署の刑事二人が
現場にやってくるが、犯行現場の中には刑事の青柳靖の姿があ
った為容疑者として捕まる。

監視カメラの映像には21時58分に青柳がマンションに来た事
が映っており、刑事たちが踏み込んだのは22時15分のこと。
その間青柳は部屋の中で何をしていたのか。

青柳は事情徴収では現場でタバコの臭いがしたので、犯人が
中に居残っているのかと思い踏み込んだという。
現場検証の結果、PCから青柳の指紋が発覚したこと。そして
PCのデータが消去されていたこと。凶器の指紋は拭き取られて
居たことなどから、益々青柳に対する状況証拠が揃っていく。
殺された被害者の写真を見た矢沢は、三日前にこの女性と
喫茶店で青柳が偶然会っているのを目撃しており、この人に
対して青柳は苛立っていたという。青柳の消したPCのデータ
にはもしかすると垣内妙子の事が書かれていたのではないかと
推察する。
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被害者はかなり危ない取材を繰り返しスクープを上げている
記者だった。青柳が取り調べの場で必要以上に語らない理由は
垣内妙子を庇っての行動なのか。

今回のドラマのポイントは現場に残されていた副流煙の跡だ
った。
果たしてタバコの臭いだけで容疑者特定へと結びつけること
が出来るのか。

色んな容疑者が出てきた訳で、それだけ被害者が汚い事をして
いたことが分かる内容だった。

渋谷西署の刑事・森脇。彼が汚い手口で青柳を自供に持ち込も
うとしていく展開で、後にその立場が逆転するというドラマ
としてもスッキリするような話だ。

警察内部の不祥事も加わり、ドラマとしては複雑化するような
感じもしたが意外に証拠を突きつけた後に森脇は自供したこと
で進展してしまう。

問題は副流煙から解析したタバコの種類と、被害者宅では料理
をしない環境の中で使い古されている包丁が凶器として使われて
いる点。
突然4年前の痴漢をでっち上げられた件が話として出てきたので
何処に繋がっていくのかと思ったが、隣人が結局殺害していた
のね。

しかし妙子は歌手の活動をしているとはいえ、メディアに出る
様な歌手ではなくクラブを渡り歩く歌手故に、マスコミが目を
付けるというのはやや不可解だし、どれ程の影響が有るのか
と思う。

青柳と矢沢のあうんの呼吸も見られてバランスの良い話しだった。

加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (警部補)
青柳靖 …… 吹越満 (警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (巡査部長)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手、青柳と同棲)
安西つかさ …… 浅見れいな (ウエディングプランナー)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (少女漫画家で、矢沢の妻)

寺西晴美 …… 根岸季衣 (505号室の住民)
森脇秀樹 …… 大浦龍宇一 (渋谷西署・刑事)
宇佐美ゆき …… 菅原禄弥 (504号室、週間現代の記者)

猪狩賢二、よしこさん、鈴木藤丸、高橋耕次郎、永野典勝
岡本正巳、押切英希、今村俊一、新貝文規

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