新・警視庁捜査一課9係 チーフプロデューサー…松本基弘 プロデューサー…金丸哲也、丸山真哉 脚本…深沢正樹(1)(2)(5)、徳永富彦(3)、岡崎由紀子(6) 瀧川晃代、波多野都(4) http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/ http://www.toei.co.jp/tv/shin9gakari/index.html

第6話 殺人レシピ
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フランス料理店"シェ・タカギ"は結構な客で賑わっていた。
そこにオーナーの板東聡が女性・多田夏美を連れてやってくる。
しかしやってきた二人は散々悪態をついていき、終いには
結婚30周年の記念のために来店した野田夫婦のテーブルをよこ
せと言い出す始末。結局何も食べず、板東はこの店ももうお終
いだと告げ出て行く。

品川臨海公園で板東聡の遺体が見つかる。
板東聡は36歳にして都内にバーやレストランを数店舗経営する
BDコーポレーションの社長。
死亡推定時刻は23時から25時の間。胸に包丁を一突きされて
その刃が心臓に到達して亡くなっていた。頭部に外傷が有り
階段から落下したことを物語っていた。ポケットに入っていた
クッキーを見かけた浅輪はすぐにこれが倫子の勤めるレストラ
ンの物だと分かり事情を聞きに行く。
坂東は女性と20時頃来店するが、すぐに帰った事を聞く。
倫子から聞いた特徴から女性が多田夏美である事が発覚。
しかし彼女は店を出てすぐに別れた事を告げる。
検死報告が出てきて、胃の残留物に鴨のコンフィが有ること。
およそ死亡した1時間前に食事をしている事も分かる。また
包丁についた指紋も検出される。
夏美がその包丁を購入していることが発覚するが、果たして
料理は何処で食べたのか。
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被害者が店を出た後の足取りを探す中で、何処で鴨のコンフィ
を食したのかがポイントになる。

それにしても店のオーナーの横暴さが半端無いね。
これが引き金となって殺害が発生する訳なので仕方がないとは
いえ、食事している家族の前で突然席を替われは無いな。

ドラマとしては随分検死医の存在が大きくなっているという
感じ。胃の残留物から食べ物を特定したこと、そして包丁を
刺した角度、包丁についた指紋から握り方を特定する所など
随分細かい所に着眼点を持たせる。
その割りに、坂東と同伴していた人物の特定に於ける捜査の過程
などは結構ばっさりとカットしている。

当初凶器を所持していた人物が第一の容疑者。
それが否定されると今度は最後に食事を取った場所・最後に
逢った人物へと推移していく。その流れからしてもミスリード
の多さは伺えるもの。

食事を取った場所の特定にはクッキーを利用した事と時間と距離
から割り出す事で判明していくわけだが、この辺は凝った割りに
はイマイチ説得力は感じなかった。

最後は犯人だけが知り得る情報を元にうっかり語りすぎた事が
原因で発覚する。
犯人を連れて行こうとする加納や浅輪に倫子が連れて行かない
でと懇願したり、警察の非情さ訴えるが、これはこれでちょっ
と違和感のある訴えではないか。

最後のBGMの流し方は海外ドラマ「コールドケース」っぽい
味付けでレトロな雰囲気たっぷりのムード有る内容で良かった。
しかし嘘とはいえ翌日にはテレビや新聞を見て妻には夫が逮捕
された事が分かるんじゃないかという気がするけどね。

オマケで志保と健吾が人情よろしくとばかりに夏美や康介に
一言告げに行く辺りは最早警察の仕事の範疇ではない感じだっ
たね。

加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (警部補)
青柳靖 …… 吹越満 (警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (巡査部長)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手、青柳と同棲)
安西つかさ …… 浅見れいな (ウエディングプランナー)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (少女漫画家で、矢沢の妻)

高木譲 …… 綿引勝彦 ("シェ・タカギ"のシェフ)
野田重雄 …… 河原さぶ ("シェ・タカギ"の常連客)
野田瑶子 …… 山口いづみ (重雄の妻、余命三ヶ月)
板東聡 …… 木下ほうか ("シェ・タカギ"のオーナー)
多田夏美 …… 建みさと (月間美食ガイドの雑誌記者)
小原康介 …… 佐藤佑介 (ライバル店のシェフ。夏美の彼)
大谷智也 …… 大和田悠太 ("シェ・タカギ"の従業員)

黒田弥生、佐々木仁、新垣直人、新貝文規、岡けんじ

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)