新・警視庁捜査一課9係

チーフプロデューサー…松本基弘
プロデューサー…金丸哲也、丸山真哉
脚本…深沢正樹(1)(2)(5)(8)、徳永富彦(3)、岡崎由紀子(6)
瀧川晃代(7)、波多野都(4)

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/
http://www.toei.co.jp/tv/shin9gakari/index.html


第8話 殺人歌姫

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妙子と仲良く朝食を取る青柳靖。彼は彼女の異変に気がつき、
何か話があるのではないか?と尋ねる。しかし彼女はもう少し
したら教えるとして話そうとしない。良い話なのか、悪い話
なのか。すると突然妙子から"今まで有難う御座いました"と
まるで別れを告げるようなセリフを聞かされる。

青柳が職場でも別れの言葉だったとして落ち込む。
志保がアドバイスしようとするも、誰も聞こうとしない。

そんな中、ウェストミュージックの社長・西邦明が赤坂セント
ラルホテルの一室で遺体で発見される。
現場検証を行う9係。矢沢は邦明が持っていた資料に目を通す
と妙子の経歴の書かれたファイルを発見する。
加納は洗面所で血痕を発見。更に何か製造ナンバーの書かれた
ビニール片を発見する。
ホテルのフロントの話によると邦明は24時過ぎにチェックイン
しており、女性と口論する姿が目撃される。身長は165cm位で
目がパッチリとした綺麗な女性。それを聞いた青柳は否定しつ
つも妙子の関与が頭から離れないでいた。

検死の結果、頭部に6発殴られた跡があり、現場に落ちていた
凶器の灰皿には妙子の指紋が残されていた。
妙子の元に行く青柳と矢沢は、ホテルに行ったことを認め、
当時の状況を詳細に語り始める。
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垣内妙子に殺人容疑が掛かる。
妙子が前日青柳にかけていた言葉の真意は何だったのか。

相変わらず妙子の麻薬の過去は未だに重くのし掛かる。

ドラマとしては如何にも怪しい妙子のライバル・北村萌香が
犯人だと言わんばかりの展開だけど、ドラマではそんな容疑者
をうっちゃって、最後は意外な人物を抽出する。

正直北村を犯人にしなかったために、最後は相当強引な解釈
が待ち受けていた様にも思う。
どう見ても東山千鶴が人を殺すほどの動機に見えない所。

ただドラマとしては殺害現場での状況の中で妙子が殺害して
いない事を如何に無理なく証明するかに有ったと思うので、
頭部の挫傷痕だけで無く、風呂場の血痕やビニール片を用意し
て、あの場所に西邦明の関係者が居たことを上手く描いたと思う。

際物であり加納の知識を活かした物証探しではなく、極有り
触れた状況の中から上手く証拠を残している点も自然に描かれて
いる。若干容疑者がブラックコーヒーしか飲まない事を見ている
辺りの描写は鋭すぎる感じは受けるけれど、「相棒」の右京並み
の洞察力が上手く加味されていたと思う。

9係の人間関係もバランスよく描かれていた。
妙子を失い欠けて失望している青柳をフォローする矢沢。
でもこれまでのシーズンだったら青柳は相当暴走していたよな
と思う。矢沢の言う通りちっちゃい男だったのか。

村瀬はちょっと存在が薄かった。
志保は相変わらず転がされてコメディ要素として使われた。

加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (警部補)
青柳靖 …… 吹越満 (警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (巡査部長)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手、青柳と同棲)
安西つかさ …… 浅見れいな (ウエディングプランナー)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (少女漫画家で、矢沢の妻)

東山千鶴 …… 西牟田恵 (音楽プロデューサー)
北村萌香 …… 河野由佳 (歌手)
西邦明 …… 団時朗 (ウェストミュージック社長)
真田武 …… 酒井敏也 (ウェストミュージック副社長)
藤巻裕介 …… 谷本一 (音楽会社社長)

新貝文規、青柳尊哉、SHORT LEG SUMMER

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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