新・警視庁捜査一課9係

チーフプロデューサー…松本基弘
プロデューサー…金丸哲也、丸山真哉
脚本…深沢正樹(1)(2)(5)(8)、徳永富彦(3)(9)、岡崎由紀子(6)
瀧川晃代(7)、波多野都(4)

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/
http://www.toei.co.jp/tv/shin9gakari/index.html


第9話 落雷花嫁

--------------------------------------------------------
天気予報士の高村亜希子は来週に結婚式を控えて亡くなる。
前日のテレビ番組内で結婚退職を口にしていたばかりの出来事
だった。婚約者は建築家の黒田隆一郎。
亜希子は自分の住むマンションの屋上で倒れて亡くなっていた
のである。死亡推定時刻は8時過ぎで、第一発見者は管理人の
森川智行だった。彼女が亡くなった日の夜、落雷による停電が
有り様子を見に行ったところで死亡している姿を見つけたとい
う。
遺体には外傷が無く他殺か突然死か疑問視されるが、雨の中で
屋上にいた事が引っかかっていた。
青柳は落雷による感電死ではないかという。過去に濡れていた
地面を電流が走って100m離れた人間が落雷で倒れたことも有る
と語る。更に青柳は屋上に不自然に備え付けられていた
鯉のぼり用のポールが目に付く。

監察医の早瀬川によると、膝から下に雷紋が見られることから
脚から感電した可能性が高いという。もしも雷を利用した殺人
だとしたら殺人事件として立件できるのか!?
--------------------------------------------------------

二つの事件が混在しているためにドラマとしてはかなり分かり
づらい内容となった。

しかも金持ちの論理によって結婚式の場で妊娠している事が
恥ずかしい為に堕ろそうとしている事実が発覚したり、高校
時代に産んだ子供の存在が有ったりと、少々理解が難しい事情
が存在する事でより感情移入が難しくなった。

つかさを絡めたかった意図も分かるのだが、彼女が友人とは
いえ色々と事情に精通し過ぎており、記憶の中の言葉の一つ
一つをよく理解して不自然なくらい覚えすぎている。

物証が色んな所に散りばめられていて、事件解決への道筋と
なっているが、それが都合良く置かれている感じもするし、
これだけの物証で正解のシナリオにたどり着くのも少々強引な
気がする。
ただ犯人が誰なのか惑わす意味では面白い内容なのかも知れない。

最後の方は台本を棒読みさせるかのように、それぞれのキャラ
クターにセリフを読ませるだけ読ませた感じがする。

今回のシナリオ、三話で脚本を手がけた徳永さんだったけど、
今回はちょっと凝りすぎだった。

それでも最後は志保いじりで締めくくった辺りは、このドラマの
韻を踏んでいて面白かった。

加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (警部補)
青柳靖 …… 吹越満 (警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (巡査部長)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手、青柳と同棲)
安西つかさ …… 浅見れいな (ウエディングプランナー)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (少女漫画家で、矢沢の妻)

高村亜希子 …… 森脇英理子 (お天気お姉さん)
黒田隆一郎 …… 湯江健幸 (建築家)
森川智行 …… 近藤公園 (アパート"ブランフォーレ葵"管理人)
赤城孝司 …… 一條俊 (ビオラ奏者)
高校時代の亜希子 …… 野村涼乃

田上ひろし、長野レイナ、重松和世、豊田有紀、小越勇輝
中川真桜、新貝文規、橋本千笑

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system