第1話 赤いウインナーと卵焼き
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人々が家路に着く頃、仕事をし始める"めしや"の料理人のマス
ター。営業時間は大体24時から朝の7時まで。メニューは数品
しかないが客からのリクエストによって作れるものが有れば
作るというスタイルだった。
女性の常連客・マリリン松嶋は、新宿ニューアートのストリッ
パー。男に惚れやすい性格で、現在カジノのディーラーの男の
指先に惚れ、一緒にマカオから帰国する。マスターに対して
ミディアムレアのタラコを注文する。マスターはそれが現在の
彼氏の好みなのかと呟く。
そんなある日、剣崎竜という男性がやってくる。
竜との出会いは最悪だった。開店間もなくして、若いホストの
男性が客として食事をしている中、子分の男・ゲンと共に
竜はやってくる。ゲンは注文したら何でも作ってくれる店だと
評判を聞き、マスターに無理な注文を繰り返す。そんな中、
竜は赤いウィンナーを注文する。
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深夜に営業する深夜食堂には様々な人が訪れる。
常連客の一人、オカマの小寿々はヤクザ嫌いであるにもかかわ
らず、剣崎竜に一目惚れする。互いに毎回のように注文する
卵焼きとウィンナーの中には一体どんな思い出の味が詰まって
いるのか。
前々から録画して有り何時か見ようと思っていたのだけど
なかなか見ることが出来ずにいた。
今シーズンに続編が放送されるという事で、ようやく紐解いて
見ることにした。
このドラマ、韓国の違法ダウンロードサイトで評判が良く、
気がつくと放送権を得てケーブルで放送したようだ。
リメイクの話なども出ていたし、意外な人気が出ている事で
韓国の新聞でも取り上げられていた経緯がある。
夜の新宿に集う様々な人が抱えている人生模様を、上手く描い
ている内容だ。華やかそうに見える町並みも、一つ裏通りに
入ると、こんな人情の詰まった生活感ある人たちで溢れてい
るという事で、なんとなく人の付き合いの良さみたいなものが
浮かび上がってくる。
今回はヤクザとオカマ、そしてストリップの女性の物語と
言うことで、まさに夜の歓楽街で最も目立つ人たちの物語が
描かれた。
夜のネオン街の美しさなんかが上手く表現されていて、
冒頭の新宿の街を何気なく写す光景は、それだけでこのドラマ
に魅了するだけのパワーが有った。
果たしてウィンナーと卵焼きの弁当の食材の王道の中には
それぞれどんな物語があるのか。
マスター / 語り手 …… 小林薫 剣崎竜 …… 松重豊 (今城会鬼島組) 白川雅也 …… 井上幸太郎 (33歳・銅龍会系山田組・竜を襲撃) 竜を襲撃したホームレス …… 中川智明 ゲン …… 山中崇 (竜の子分) 若い男 …… 松本寛也 (ホストクラブのホスト) 小寿々 …… 綾田俊樹 (オカマバー) マリリン松嶋 …… 安藤玉恵 (新宿ニューアートストリッパー) 忠さん …… 不破万作 (「めしや」の常連) 小道 …… 宇野祥平 (フリーカメラマン) サラリーマン …… 足立智充 (豚の生姜焼き定食を注文客) カタギリ …… オダギリジョー (「めしや」の常連) 千鳥みゆき …… 田畑智子 (演歌歌手) めしやの客 …… 菅原由理子、飯田隆裕 評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0) |
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