白い春

脚本/尾崎将也
プロデューサー/安藤和久、吉條英希、東城祐司、伊藤達哉
演出/三宅喜重、小松隆志、植田 尚

http://ktv.jp/haru/index.html


第2話 少女の約束

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子供が防犯ベルを鳴らしたことにより、現場にいた春男は警察
に捕まってしまう。これで事態が収拾するかと思いホッとする
高村佳奈子。
子供に何をしようとしたのか。クズは懲りないなと警察の事情
徴収で吐き捨てられる春男だが、すぐに釈放される。その足で
春男はむらかみベイカリーに釈放したことを告げるかの如く
顔を出す。
春男の姿を見た村上康史はすぐに彼を追い掛ける。
何故800万円脅迫されていることを警察に言わなかったのか?
何か隠し事が有るからこそ言えなかったのではないかという春男。
康史は真理子が金を持っていたことなど知らなかったと告げ、
自分が彼女を看取ったことを話す。そして家族に手を出したら
許さないとして春男に警告する。
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テンポがゆっくりとしていて出演者の演技を心ゆくまで堪能
出来るドラマだね。

脅迫されている事を言えない康史。なんとなくドラマ「薔薇の
ない花屋」の香取慎吾の立場の男性みたいで、やっぱり子供
の親は康史ではなく春男なのか。

春男という男性が持つ不思議な魅力。
さちは一目見た後、懐いている姿があったり、栞にしても
一度しか会ったことのない彼に固執している姿がある。

800万は一体何処に消えたのか。
もう少し引っ張り通すネタかと思ったが今回康史が核心的な事
を告げたためにベイカリーに嫌がらせのために通う事は無くなり
そうだ。
卑劣な事だがコメディとして成立させてしまうところが笑える。
今後、春男はこのベイカリーとどのような接点を持って接して
いくのか。

さて何と言ってもドラマはさちと春男の関係だ。
前回の予告の中でさちがパンを盗むのが見つかってしまう映像が
流れていた事もあり届けられないという顛末は予想していたが、
それでも約束のために春男の元に赴き、パンを手渡す彼女の姿
がなんともいじらしかった。
桜の木の下で何度も真理子との思い出に浸りながら、自らは
彼女とのユビキリを守れなかった事。子供は健気に約束を
守りながら走り去っていく後ろ姿が、まさに真理子の面影を
見たし、映像美と相まって上手い演出だったなと思う。
可愛らしい子役を使う事で殺伐とした中にも心温まる物が
存在しているね。

佐倉春男 … 阿部 寛 (元ヤクザ。800万のため殺人)
村上さち … 大橋のぞみ (真理子の娘。父は不明)
西田 栞 … 吉高由里子 (フリーター)
小島勇樹 … 遠藤雄弥 (フリーター)
高村真理子 … 紺野まひる (病気で亡くなる。春男の彼女)
安岡竜也 … デビット伊東 (春男のヤクザ時代の仲間)
高村佳奈子 … 白石美帆 (真理子の妹)
村上康史 … 遠藤憲一 (むらかみベイカリーの主人)

山中恵一 … 村上剛基 (むらかみベイカリーの従業員)
田村絵美 … 長井梨紗 (むらかみベイカリーの従業員)
松下美代 … 福井仁美 (むらかみベイカリーの従業員)
三枝圭子 … 中島ひろ子 (竜也の彼女?ムーンライトで働く)

内野亜彩、川嶋紗南、谷山毅、森久保大河、井上絢斗

神保悟志、青木伸輔、勢至郎、小島康志、森山米次、中田優子
植松洋

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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