白い春

脚本/尾崎将也
プロデューサー/安藤和久、吉條英希、東城祐司、伊藤達哉
演出/三宅喜重、小松隆志、植田 尚

http://ktv.jp/haru/index.html


第3話 少女と母の秘密

--------------------------------------------------------
春男はビルの清掃のバイトを始めた。職場では春男の噂が流れ
る中、春男は康史の元に電話し、真理子が眠る墓の場所を聞こ
うとする。しかし康史からは病気の人間を放りだして刑務所に
行くような人間には教えたくないとして電話を切られる。

さちの絵が最優秀賞として公園の掲示板に飾られる。
それを母親に報告するために写真をかざして訴えかけるも、
その姿を同級生の男の子三人組に見つかり意地悪される。
写真を取り上げられるが手から飛び出した写真は風に吹かれて
木の上へと追いやられてしまう。
涙しているさちの事を公園にいた春男は気がつき声を掛ける。
木の上の写真を取ってあげると、なんとさちが持っていた母親
の写真はパン屋に居た女性(佳奈子)ではなく、真理子の写真
だった。
--------------------------------------------------------

色々と春男に人物関係を紹介するような話になった。
さちは真理子の娘であり、パン屋にいる女性は真理子の妹で
佳奈子である事。

ドラマとしては現在父親として活躍している康史が、さちの
イジメ問題に対処するが、実際に解決したのは春男であると
いう皮肉を描いた形だ。

春男が強面である点を上手く利用した展開で子供に睨み付ける
一連の行動は立派なコメディとして成立している。
それどころか大橋のぞみちゃんがイジメを受けて涙している
シーンだけを見ても何か絵になってしまうから不思議だ。

康史が担任の教師である河合先生に会いに行くが、この教師役
阿南さんでも悪くはないのだけど尾崎将也さんのシナリオなら
当然尾美としのりさんを期待したいところだった。

相変わらずつかみ所のない栞。
もの凄い行動派で好奇心が強いけれど、前回のムーンライトに
続いて今度はむらかみベーカリーを突きとめた。
彼女が周りで接点を探ったりしている点がただ遊びで繋がって
いる訳でなく、意外と重要な役割を果たしている点も見逃せな
い。

まさかさちをプレハブ小屋まで連れてくるとは思わなかったけ
ど、大橋のぞみは旬の人物だけあって、登場するだけでホント
絵になります。
さちと春男の関係性も上手く描かれ、その二人の関係を引き裂
こうとしている康史が心優しい人物だけど、事実をねじ曲げよ
うとしている感じがなんとも意地悪く映るね。
それが分かる映像が、康史と真理子の出会いのシーン、真理子
と春男の別れのシーンの中に描かれていて、とても興味深い
流れになった。

佐倉春男 … 阿部 寛 (元ヤクザ。800万のため殺人)
村上さち … 大橋のぞみ (真理子の娘。父は不明)
西田 栞 … 吉高由里子 (フリーター)
小島勇樹 … 遠藤雄弥 (フリーター)
高村真理子 … 紺野まひる (病気で亡くなる。春男の彼女)
安岡竜也 … デビット伊東 (春男のヤクザ時代の仲間)
高村佳奈子 … 白石美帆 (真理子の妹)
村上康史 … 遠藤憲一 (むらかみベーカリーの主人)

山中恵一 … 村上剛基 (むらかみベーカリーの従業員)
田村絵美 … 長井梨紗 (むらかみベーカリーの従業員)
松下美代 … 福井仁美 (むらかみベーカリーの従業員)
三枝圭子 … 中島ひろ子 (竜也の彼女?ムーンライトで働く)

内野亜彩、川嶋紗南、谷山毅、森久保大河、井上絢斗

神保悟志、勢至郎、西尾浩行、樋渡真司、阿南敦子、桜井聖
小杉章彦、田野良樹、柳東士、小柳ふよう

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system