白い春

脚本/尾崎将也
プロデューサー/安藤和久、吉條英希、東城祐司、伊藤達哉
演出/三宅喜重、小松隆志、植田尚

http://ktv.jp/haru/index.html


第10話 娘を救ってくれ

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さちに絵の具をプレゼントし、手術が恐いものではないと勇気
づけた春男。いよいよ手術が開始され難儀を極めるが、無事に
終了する。一週間もすれば歩けるようになるという医者の言葉
に両親は喜ぶ。
店でその報を聞いた春男。栞もまた手術の様子が気になり佳奈
子に電話して成功の報を聞いて喜ぶ。
春男と康史は店の裏で互いに手術の成功を喜び、父親としての
役目を守ったことを報告する。そして容体が安定したら一緒に
見舞いに行こうと康史は春男を誘う。

栞の店が軌道に乗り始めて利益が出る中、勇樹の様子がおかし
い事に気がつく栞。問いただしてみると、栞が幼い頃飛び出し
ていった父親の居場所が発覚したという。いつも寂しそうにし
ていた栞の様子が気になり密かに探していた勇樹、しかし
私のことを捨てた父親に逢いたいわけ無いとして突っぱねるの
だった。
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春男の事を気に掛けている栞の家庭の事情が発覚する。
幼い頃出て行った父親の居場所が分かると同時に、既に新し
い家庭を築いている事が発覚。そんな父親と娘の姿を見て
春男はどう思うのか。

親子としての関係は、血の繋がりが優先するのか、それとも
長い間生活を共にして、幸せとして根付いたものが優先される
のか。

栞の親子の関係と春男とさちの関係。
似ているようで似ておらず、似ていない様で状況としては似て
いる二つの関係が面白いように比較されていると思う。

ドラマとしては春男とさちの関係をより近づけて、止めること
の出来ない流れような感じにも見えたが、意外にも身を引いた
のは春男の方だったことで、驚きの展開が用意された。
二人の関係が近くなることに懸念を見せていた康史にとっては
願っても居ないチャンスだが、さちが悲しむ姿を見ても黙って
見過ごすことが出来るのかが興味深い点だ。

春男が旅行の予約を取るときに住所などを書かねばならなかっ
たので、プレハブ小屋に住んでいる彼は、その辺の事情から
現実を悟って身を引いていくモノだと思っていたんだけどね。

黙ってみていられない栞が爆弾を投げかけるようだけど、
最後までその事実をさちに告げてしまうのか。

それにしてもまたしても視聴者プレゼントが狙っているなぁ。
今度はデビットのラーメン屋のチラシが置いてあった。
このドラマ、CMとタイアップしていたり色んな試みをしているね。

佐倉春男 … 阿部 寛 (元ヤクザ。800万のため殺人)
村上さち … 大橋のぞみ (真理子の娘。父は不明)
西田 栞 … 吉高由里子 (フリーター)
小島勇樹 … 遠藤雄弥 (フリーター)
高村真理子 … 紺野まひる (病気で亡くなる。春男の彼女)
安岡竜也 … デビット伊東 (春男のヤクザ時代の仲間)
高村佳奈子 … 白石美帆 (真理子の妹)
村上康史 … 遠藤憲一 (むらかみベーカリーの主人)

山中恵一 … 村上剛基 (むらかみベーカリーの従業員)
田村絵美 … 長井梨紗 (むらかみベーカリーの従業員)
松下美代 … 福井仁美 (むらかみベーカリーの従業員)
三枝圭子 … 中島ひろ子 (竜也の彼女?ムーンライトで働く)

真鍋 … 小須田康人 (医者)
西田真一 … 佐戸井けん太

井上れい子、笠木泉、澤山薫、上村愛香、夏秋佳奈子
佐々木奈那香

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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