小公女セイラ 脚本：岡田惠和 プロデューサー：磯山晶 演出：金子文紀、吉田秋生 http://www.tbs.co.jp/seira2009/

第2話 学院一自慢の生徒は使用人
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朝食を作るセイラに対して、同じ使用人の先輩夫婦・日出子と
誠一郎は難癖を付ける。
トロトロ作業をするな。やる気がないのならば出て行け!?
特に日出子はあんたみたいに悲劇のヒロインぶっている人を
見ると苛つくという。私達みたいに最初から使用人として使わ
れている者をバカにしているのかと。
生徒達の食事をテーブルに運んでいると生徒達が食卓につく。
武田真里亜だけはセイラを見て、フォークを拾わせたり、水を
被らせたり、まるでドブネズミみたいだと罵倒する。しかし
彼女はそんな言葉責めにも全く屈していなかった。

濡れた服を見てカイトは心配するが、日出子は放っておけば
乾くという。それよりも洗濯をしろとこき使う。

セイラの境遇に同情する笑美子。
そんな中、フランス語教師の亜蘭が院長室へとやってきて、
提案する。セイラをフランス語の手伝いをさせてもらえないか
という。しかし院長はその提案を断る。境遇には同情するが
あの子はもう姫でも生徒でもないと。中途半端に夢を見させる
のも可愛そうですねと亜蘭も納得したようす。
亜蘭はもう一つ相談が有り、古くからの友人でフランス語教育
の普及に努めている人物が近々学園の教育を見たいとして来日
するという。セイラのフランス語のスピーチを見せる事を約束
してしまったと。院長はありのままの姿を見てもらうしかない
として、あくまでセイラに学園の生徒の代表として選出しない
事を示唆する。
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ドラマではセイラの持つフランス語のスキルが利用されること
で改めて彼女の存在を描いた話だった。

水島かをりが真里亜に言ったことが全てだと思う。
真里亜がセイラを未だにいたぶり続ける理由、そして三村千恵子
が厳しくセイラに当たる理由は何なのか。
それは彼女たちにはない物をセイラが持っている事による嫉妬で
あり、それらを最大限に発揮される事への恐れなど存在している
と思う。
女性同士の争いの殆どはこういう嫉妬心から生まれてくるので
は無かろうか。

生徒と使用人という身分の違いによってそれらを誤魔化したと
しても、セイラという人物の魅力には変わりがないということ。

大人の事情に巻き込まれた武田真里亜には可愛そうな一面は
有ったけれど、とにかく日頃の行いの悪さ、セイラに対する
仕打ちを考えるとざまーみろという展開が用意された。

この期に及んでもプリンセス云々を語るセイラにはちょっと
違和感を覚えるが、最悪な状況に於いても腐らず生きていく様
や、そんな彼女を見守ってくれる人物の暖かさに救われる様な
内容だった。

メインのフランス語の助成金の話もやや不自然。
挨拶のスピーチを聞いただけで授業を聞くわけでもなく、早々
に退散していくあのフランス人はアレで良いのか?

やはり現代の日本を舞台として置き換える限り、身分の違い
が演出上加味される部分は違和感があるな。そしてセイラ自身
がこの学院の使用人という劣悪な環境でしか居られないという
環境作りもやや不足するところか。

黒田セイラ …… 志田未来 (16歳・資産家の父・龍之介と母・薫子)
三浦カイト …… 林遣都 (18歳・ミレニウス女学院の住み込み使用人)
亜蘭由起夫 …… 田辺誠一 (フランス語教師)
東海林まさみ …… 岡本杏理 (16歳・超引っ込み思案のおっとり屋)
水島かをり …… 忽那汐里 (16歳・人と群れることを嫌い、孤独を愛する性格)
武田真里亜 …… 小島藤子 (16歳・成績もルックスも学院 No.1 と自負)
本庄杏子 …… 朝丘マミ
横尾満美子 …… 麻生夏子
清水尚美 …… 菊里ひかり
神宮りおん …… 指出瑞貴
川原比奈子 …… 篠原愛実
朝比奈真琴 …… 高月彩良
黒田龍之介 …… 谷中敦 (セイラの父親、インドで事故死)
小沼誠一郎 …… 大和田伸也 (ミレニウス女学院の料理担当)
黒田薫子 …… 黒川智花 (セイラの母親。病死)
小沼日出子 …… 広岡由里子 (洗濯・掃除などの雑用)
三村笑美子 …… 斉藤由貴 (妹、古文担当の教師)
三村千恵子 …… 樋口可南子 (姉、学院長)

熊谷綾 …… 池田愛
小柳あゆみ …… 石橋菜津美
桜井ナナ …… 岸井ゆきの
堀場玲 …… 中村有沙
中谷美鈴 …… 西崎莉麻
森川裕子 …… 増元裕子
新田春美 …… 増山加弥乃
横田ケイ …… MIO
横田メイ …… YAE

少女時代の千恵子 …… 溝口まりも
ムッシュ・デニオ …… Chris DeM

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