東京DOGS

脚本 …… 福田雄一
演出 …… 成田岳、石井祐介
プロデュース …… 鹿内植

http://wwwz.fujitv.co.jp/tokyo-dogs/index.html


第1話 最悪で最高のバディ誕生!!

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国際麻薬シンジケートを追いつめるために日米共同捜査が行わ
れる。現場を指揮するのはNY警察のエリート刑事、高倉奏。
日本からは工藤マルオと堀川経一が捜査に参加する。
目の前では今にでも容疑者たちが麻薬の取引を行おうとして
いた。そして合図と同時に犯人を検挙しようとしたとき、犯人
は近くにあった車に発砲する。それを知り刑事達はみんな退避。
訳も分からずマルオと経一もそれに習って逃げる。すると車は
大爆発し、その隙に犯人は逃げてしまう。逃げ込んだマルオと
経一の目の前に犯人が隠れていた。格闘になるが追いつめられ
て絶体絶命。そこに高倉奏が助けに来る。ボスを捕まえて左腕
を調べてみると傷が無く、この人物は偽物であると分かる。

みんなの元に戻るとそこに取引現場には不釣り合いな一人の
女性が歩いてくる。その女性は突然気絶し倒れてしまう。

作戦を指揮した高倉奏の失敗の責任が追及され、高倉奏は現場
から離れることになる。
高倉奏たちは、正体不明の女性・松永由岐らと一緒に日本に
戻ってきていた。彼女を関東医科大学病院へ連れて行き検査
するも、脳には外傷はない。記憶喪失の原因は恐らく心的外傷
ではないかと医師の西岡ゆりは告げる。

高倉奏は警視庁・特殊捜査課に配属されることになる。
全ては大友幸三が引き抜いた形だった。奏とマルオをコンビと
して組ませることにし、マルオにアメリカ流の捜査法を学ばせ
る事にする。

由岐は唯一組織に繋がる人物。死なれたら手がかりはなくなる
として、彼女をアパートの一室で警護する事に。奏とマルオは
彼女の部屋の両隣に住むことになる。
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あんまり期待していなかったけれど、やっぱりつまらなかった。

冒頭のN.Yロケからドラマとしてはチグハグだらけで、びっくり
するほど工藤マルオと堀川経一の存在が浮きまくっている。
まるで演技がド下手な人たちが紛れ込んでしまったかのような
感覚に陥った。
コメディ演技って思っている以上に難しいし、ちょっと水嶋ヒロ
には合わないなと思った。

日本ロケに於いてもかなりのアンバランスさは続いている。
一番の違和感は、容易に銃を発砲しすぎる点。
またシリアスな展開の中に妙なノリが混在していて、その切り
替えに頭が付いていかない。

まるでアメリカ流の捜査は先手必勝とばかりに拳銃を発砲する姿。
高倉奏は軍隊上がりのエリート刑事という割りに、なんとなく
その型にハマって居ないキャラクター。
工藤マルオは言わずもがな、刑事であること自体に違和感がある。

土21時枠の「華麗なるスパイ」程ではないが、かなりドラマとし
ては寒い内容だと思う。

謎の女性、松永由岐。
警備の為と称して、刑事達がアパートの一室に住まわせている
が、何時でも敵は侵入できるし、彼女自身が外に出ようと
すれば容易に出て行けるような環境作りが全くなっていない。

途中でスーツを買ったり、ニューヨークにたこ焼き屋台が有っ
たり、母親から任務中に電話が有ったりするのは面白いですか?

コメディバリバリなので銃による交戦自体に緊迫感が生まれない。
N.Yでマシンガンを突きつけられても、全然余裕っすみたいな
態度。うーん。

案外、「華麗なるスパイ」同様に松永由岐の記憶が戻っても
大したことが無かったというオチだったりするのかな。

無駄に出演者が豪華で全く周りを活かせていないところも
気になるが、その辺は今後本格的に絡んでくる事を期待しよう。

高倉奏 …… 小栗旬 (NY警察のエリート刑事)
工藤マルオ …… 水嶋ヒロ (25歳、警視庁・特殊捜査課)
堀川経一 …… 勝地涼 (23歳)
益子礼二 …… 東幹久 (40歳)
鈴江光男 …… 志賀廣太郎 (59歳)
西岡ゆり …… ともさかりえ (29歳)
舞島ミサ …… 大塚寧々 (38歳)
大友幸三 …… 三浦友和 (57歳)

高倉カリン …… 川口春奈 (17歳)
高倉京子 …… 田中好子 (53歳)
甲斐崎ヒロト …… 水上剣星 (27歳)
蒲田シゲオ …… 矢崎広 (22歳)
田中真紀 …… 臼田あさ美 (23歳)
中谷祥太 …… 吉村卓也 (17歳)
松永由岐 …… 吉高由里子 (謎の女)

棚島秀夫 …… 成宮寛貴

飯田基祐、青木伸輔、大野俊亮、古澤裕介、山崎健太
澁谷武尊、Yoshiro Kono、Gary Lai、Richard Hsu
Don Meehan、Jason Vail

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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