東京DOGS

脚本 …… 福田雄一
演出 …… 成田岳、石井祐介
プロデュース …… 鹿内植

http://wwwz.fujitv.co.jp/tokyo-dogs/index.html


第4話 宿敵からの挑戦状

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スーパーで麻薬の取引をしているという情報を元に張り込みす
る奏とマルオ。いざ逮捕してみると売人は大学生で、購入して
いるのは普通の主婦。神野との繋がりは無かった。

そんな中、望月パンで一億円を要求する脅迫状が届く。要求に
応じなければ食パンに毒を混入するという。届いた脅迫状を
見ると古いワープロで書かれたもので、コックのマークが付い
ていた。それはまるで舞島がかつて検挙した田村洋二の犯行だ
った。田村は一ヶ月前に出所していることから、本人が再び
活動を開始したのかと思わせる。

一方奏は別件で大友から呼び出される。
宮内淳二という神野の幹部がN.Yから日本に入国している事を
聞かされる。宮内を追えば必ず神野にたどり着くとの事だった。

奏とマルオは田村のアパートの部屋を張り込みする。
待つ間に二人は舞島と田村の関係が何なのかで話し合う。
何故舞島は田村のことについて何も話してくれないのか。

そんな中再び望月パンに脅迫状が届く。そこには現金の受け渡
しとして14時に楠ノ木公園に来いと言うものだった。
舞島が自分が受け渡しの現場に行くというが、田村が犯人だっ
た場合彼は彼女のことを知っているので不安視する。
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このドラマを見ていると一番良くできているのが、オープニング
でありエンディング映像だなと思わせる。
オープニングの様なスタイリッシュさと、エンディングの様な
シリアスさが描かれれば、ドラマはどんなに面白かっただろうか。
今をときめく小栗旬と水嶋ヒロ、そして吉高由里子をキャスティ
ング出来たのだから、シナリオや演出次第では、アジア全土を
席巻する様なドラマになってもおかしくはないはずだ。

今回はあまり特徴のない内容で、ドラマとしては神野事件を念頭
に置きつつも、今時の大学生が簡単に犯罪に手を染めてしまうと
いう軽いのりが存在するものだった。

メインとしては舞島ミサと"怪盗コック"こと田村洋二の関係を
描きながら、安易な気持ちで犯罪に手を染める大学生たちの
犯罪性を抓るものなのだろう。

ミサがずっと過去の事件を引きずっている事や、婚期を逃した
原因ともなる事件で作りようによってはもう少し面白くなる
のかもしれない。彼女をメインにするには少々シナリオとして
ボリュームが足りずに、表面だけをすくい取る様な内容となって
しまった。

神野の事件は最初から明らかにせずに、奏の中の秘めたる魅力
として描かれていった方が良かったのかも知れない。
二つの事件が平行して描かれる分、毎回描かれていくドラマとの
間で排他的関係になって、上手く絡み合っていない様な感じを
受ける。

高倉奏 …… 小栗旬 (NY警察のエリート刑事)
工藤マルオ …… 水嶋ヒロ (25歳、警視庁・特殊捜査課)
堀川経一 …… 勝地涼 (23歳)
益子礼二 …… 東幹久 (40歳)
鈴江光男 …… 志賀廣太郎 (59歳)
西岡ゆり …… ともさかりえ (29歳)
舞島ミサ …… 大塚寧々 (38歳)
大友幸三 …… 三浦友和 (57歳)

高倉カリン …… 川口春奈 (17歳・奏の妹)
高倉京子 …… 田中好子 (53歳・奏の母)
甲斐崎ヒロト …… 水上剣星 (27歳・"吉村"という偽名を使う)
蒲田シゲオ …… 矢崎広 (22歳・マルオの後輩)
田中真紀 …… 臼田あさ美 (23歳・堀川の彼女)
中谷祥太 …… 吉村卓也 (17歳・カリンの彼)
松永由岐 …… 吉高由里子 (謎の女、記憶喪失)

奏の父親 …… 飯田基祐
茂山剛 …… 山崎樹範 (レストランの店長)
下山 …… 石川裕一 (甲斐崎の仲間)

田村洋二 …… 板尾創路 (脅迫状を送った事のある元犯人)
宮田淳二 …… 高杉亘 (神野の組織幹部)
大山哲平 …… 細田よしひこ (犯人・東律大学)

山崎直樹、辻イト子、村上剛基
源崎トモエ、佐々木省三、藤田三三三、高桑満、長田成哉
松本享子、岩寺真志、渡辺隼人、蔦宗正人、高田将司
細川彩、石塚初美、紺野萌花、関谷知大、吉住勇紀

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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