東京DOGS

脚本 …… 福田雄一
演出 …… 成田岳、石井祐介
プロデュース …… 鹿内植

http://wwwz.fujitv.co.jp/tokyo-dogs/index.html


第6話 潜入捜査で絶体絶命!?

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由岐の記憶が戻った。しかしその反動で彼女は倒れてしまう。
ゆりの元に運ばれ状況を尋ねると、恐らく急激に記憶が戻った
事によるショック症状だろうとの事。奏は目が覚めた由岐に
神野との関係を尋ねるが彼女は分からないと告げる。
奏は必死になって食い下がり少しでも情報を聞き出そうとする
が、ここはゆりに任せようとマルオは奏を連れていく。

そんな中署では強盗犯の取り調べが行われて、鈴江はその理由
が気になるという。強盗した男は元は麻薬の運び屋であったが
急激に仕事が無くなった為に強盗をしたという。本格的に神野
が物の取引を行う為ではないかとの事で情報を集めることに
集中することになる。

由岐のアルバイト先にゆりがやってくる。
先程話しづらそうにしていたことを悟ったゆりは、彼女と話し
合う。すると由岐は神野とは恋人だったであろうことを口にす
る。

そんな中、麻薬の大型取引の情報が飛び込んでくる。
宝井組がこれに関わっている事が分かり、手がかりはこの組だけ
が握っていることを知る。そこで奏は内定調査を行う事を告げる。
日本では囮捜査は法により制約が有るが、機会提供型の捜査
ならば法の目は抜けられるであろうとの事だった。

内定調査開始の前日の夜、みんなで集まり食事をする。
やめるならば今の内だという真紀。奏は町で見掛けても他人の
フリをしてくれという。真紀が突然涙する姿に一同驚く。
真紀は由岐にも今のウチ伝えたいことが有れば話しておいた方
が良いとするが、彼女は口ごもってしまう。彼は一人でいくこと
を告げ誰も巻き込むつもりはないこと。由岐に対しては思い出す
事だけに集中してくれと告げる。

奏は宝井組のシマにあるカジノで接触の機会を伺っていると、
そこにマルオもやってくる。奏のお陰でカジノでは大金が儲か
るが、次第にディーラーが不審な動きを見せ始める。それを
二人が指摘し、組員達が別室に彼らを呼び出したところで、
二人はボスを呼ぶよう要求する。
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麻薬の取引に神野が関わっていることを知り、潜入捜査を行う
事になる。アメリカではよく有ることだとするが・・・


潜入捜査の話を一度の話の中で盛り込もうとすると、こういう
パターンに陥る。
どうやって相手に信用させるのか、どうやって敵と接触するの
か。自分たちが仕掛けた工作で組長の命を助けたことを取っ掛
かりにして、張り込みしていた警察官を奏とマルオに処理させ
る事で信用を得ていく。
携帯電話で通話していた事を組長に問われて肝を冷やすと
いう場面が演出するなど、形や段取りとしては間違っていない
が、どれも短いスパンの話なので、見つかれば命を落とすという
緊迫感が足りなかったり、仲間と接触できず互いに意思の疎通
が図れないことをヤキモキする場面が無く、視聴者の感情
を揺さぶられるシーンがほとんど無いのが現状だった。

どれもバレバレの展開なのに、何故か慎重になるべきはずの
出演者達にはそれに気がつかないという不自然さ。
冒頭で銃撃された事も如何にも奏のやりそうな事だし、奏と
マルオを尾行する男性の存在など滑稽そのもの。
由岐の働く喫茶店では、あれだけ大っぴらに仲間達と会話する
シーンが描かれたのにね。
こんな二人を貴方なら信じて大事な取引現場に連れて行きます
か?と言った感じにただ疑問符が投げられるものだった。

堀川と益子が捕まるときに、顔に草木を付けて見つからない
様にしているところなど、見ようによっては面白いのかも
知れないがどうも幼稚にしか感じられない。

一番ドラマとして不自然なのは、突然由岐に取り憑いていた
甲斐崎が突然店を辞めてしまったこと。結局この人たち何が
したかったのだろうか。

由岐が記憶が戻って居るにも関わらず奏に事実を伝えることが
出来無いと言った心情がメインなのかもしれない。

高倉奏 …… 小栗旬 (NY警察のエリート刑事)
工藤マルオ …… 水嶋ヒロ (25歳、警視庁・特殊捜査課)
堀川経一 …… 勝地涼 (23歳)
益子礼二 …… 東幹久 (40歳)
鈴江光男 …… 志賀廣太郎 (59歳)
西岡ゆり …… ともさかりえ (29歳)
舞島ミサ …… 大塚寧々 (38歳)
大友幸三 …… 三浦友和 (57歳)

高倉カリン …… 川口春奈 (17歳・奏の妹)
高倉京子 …… 田中好子 (53歳・奏の母)
甲斐崎ヒロト …… 水上剣星 (27歳・"吉村"という偽名を使う)
蒲田シゲオ …… 矢崎広 (22歳・マルオの後輩)
田中真紀 …… 臼田あさ美 (23歳・堀川の彼女)
中谷祥太 …… 吉村卓也 (17歳・カリンの彼)
松永由岐 …… 吉高由里子 (謎の女、記憶喪失)

奏の父親 …… 飯田基祐
茂山剛 …… 山崎樹範 (レストランの店長)
下山 …… 石川裕一 (甲斐崎の仲間)

組長 …… 清水紘治

奥田達士、外川貴博、富永研司、石川裕一、累央、松澤仁晶
徳永淳、河野マサユキ、米田拓也、関谷知大、吉住勇紀

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