東京DOGS

脚本 …… 福田雄一
演出 …… 成田岳、石井祐介
プロデュース …… 鹿内植

http://wwwz.fujitv.co.jp/tokyo-dogs/index.html


第7話 過去との付き合い方

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奏の憎んでいる男は私の恋人だと、奏に告げる由岐。
何故今まで隠していたのかと言われ、バッジに見覚えはないの
か尋ねられる。あまりに厳しく問い詰める奏の姿に由岐は落ち
込み、私のこと信じられないよねと呟く。
吉村は神野の組織の人間だった男で、由岐から何か情報を引き
出そうとして居たことを知り、これ以上バイトもさせられない
と告げる。
落ち込んでいる由岐を励まそうとマルオは、過去は気にしない
と告げる。

一方麻薬の取引で捕まえた男達を尋問する。
しかし神野に対する供述は曖昧で誰一人として彼の顔を見た者
が居ないことが分かる。しかし鈴江はその内の一人から神野が
賭博に関わっている事を聞きつける。日米対抗野球がそのヤマ
で元締めへの手がかりはプロ野球球団シャークスの矢野亮介が
何か知っているかも知れないとの事。八百長に関わっている
のではないかという。
一日中矢野をマークする。彼には妹・エリカが居るが、父は
事故で亡くなっており、これまで母・きみえによって育てられた
事。現在では野球一本で家を支えている事を知る。

由岐の店長に事情を話して、甲斐崎ヒロトについて不審な動き
は無かったか尋ねる。すると頻繁に電話がかかってきていた
様だったという。

由岐はまた籠の中の鳥になった事を嘆く。
全部思い出したら私のことなど必要なくなるんでしょうという
由岐に奏は、神野を逮捕したら由岐のことを解放すると告げる。

一方矢野を調べていくと彼は肩を壊してから手術とリハビリで
一億円の借金が有ることを突きとめる。
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ドラマとしては神野に接近する話というよりも、由岐と奏の
関係を描く中で、由岐の過去に対する奏の気持ちを描く話
だった。

神野という人物に対する行き違った思い。
奏がひたすら彼を憎んでいる中で、由岐は彼だけしか見ていな
かったという位に溺愛していた状況。
神野のした悪事イコール由岐の責任とは決してならない中で、
自分にも責任が有るようにひたすら申し訳なさげな由岐の態度
ばかりが目立つ話だった。
この辺の気持ちは分からないでもないが、少々くどさを感じる
所でもある。

肝心の事件は、殆ど肩透かしのような話だったが、今回のドラマ
の主人公が過去に対して取り返しの付かない事だと思う中で、
信じている人は必ず居るとしたところは、奏の由岐に対する
エピソードのアンサー的な流れだった。

必ず捜査中にかかってくる電話と、実家に帰ると必ず同居してい
るかのような中谷の存在は、コメディ部としての役を担って
いるが、一番味があるのは、舞島ミサかな。
このキャラクター、独自の意思が有って一応主張するのだけど、
いつも大友幸三の意見に合わせてしまう。その辺の変わり身の
早さは何度か聞いていく内に笑えるようになってきた。

高倉奏 …… 小栗旬 (NY警察のエリート刑事)
工藤マルオ …… 水嶋ヒロ (25歳、警視庁・特殊捜査課)
堀川経一 …… 勝地涼 (23歳)
益子礼二 …… 東幹久 (40歳)
鈴江光男 …… 志賀廣太郎 (59歳)
西岡ゆり …… ともさかりえ (29歳)
舞島ミサ …… 大塚寧々 (38歳)
大友幸三 …… 三浦友和 (57歳)

高倉カリン …… 川口春奈 (17歳・奏の妹)
高倉京子 …… 田中好子 (53歳・奏の母)
甲斐崎ヒロト …… 水上剣星 (27歳・"吉村"という偽名を使う)
蒲田シゲオ …… 矢崎広 (22歳・マルオの後輩)
田中真紀 …… 臼田あさ美 (23歳・堀川の彼女)
中谷祥太 …… 吉村卓也 (17歳・カリンの彼)
松永由岐 …… 吉高由里子 (謎の女、記憶喪失)

奏の父親 …… 飯田基祐
茂山剛 …… 山崎樹範 (レストランの店長)
下山 …… 石川裕一 (甲斐崎の仲間)

矢野亮介 …… 塚本高史 (シャークスのピッチャー)
小沢 …… 宮本和知 (野球監督)

磯山さやか、工藤俊作、累央、徳永淳、松原正隆、岡田正典
潮見諭、佐藤文吾、坂本大地、田村真、池田宜大
大島奈穂美、寺田このみ、深沢エミ、石丸佐知、伊原農
木川淳一、平坂照雄、関谷知大、吉住勇紀、John Kaminari
Laszlo Kotaszek

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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