トライアングル

脚本/水橋文美江
演出/三宅喜重、木内健人、白木啓一郎

http://ktv.jp/triangle/index.html


第1話 誰が少女を殺したか?


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1984年1月12日、一人の少女・葛城佐智絵が河原で殺害される。
その25年後に事件は未解決のまま時効を迎えた。

佐智絵と同級生の郷田亮二はインターポールとして活躍する
国際刑事だが、2009年1月、彼の希望で警視庁・大田西警察署
に転属されてくる。日本の捜査方法を知る為の研修だという
亮二は実際には現場捜査を行ったことのない刑事だった。

同じ署で働く黒木舜はこの日に奇怪な電話を受け取る。
"あの事件はまだ終わっていない"との事。事件番号を語る電話
口の男に半信半疑では有るが調べてみると、資料庫には郷田
亮二が居た。
明らかに不自然な態度を見せる亮二。それは黒木舜にかかって
きた男が語っていた事件番号と同じ事件の調査資料を持ちだそ
うとしていたのである。舜は亮二がこの事件に何ら関わり合い
が有るとして調査を始める。
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今季一番期待していたドラマ。

ドラマは初回故に随分と意味の有りそうな部分を断片的にすく
い取るような構成だった。
脚本家の意図した構成だろうが、展開が雑というよりも意図的
に亮二を犯人の方向へと誘導しているところや、如何にも
情報をひた隠しにして構成している点で違和感の覚える内容
である。

取りあえず医者が突然警察に鞍替えするという突拍子もない
部分や、いきなりインターポールに在籍しているという如何にも
ドラマの設定が鼻につく訳で、その辺で受け入れづらい部分は
存在する。
死んでいるハズの佐智絵が生きているとの設定だが、
亮二らに比べて広末涼子では明らかに世代の違う人物配置と
言うこともあり(設定上5歳の違いがある)、殺された佐智絵と
今現れているサチエは違う人物であろう事は想像に難くない。

ドラマのプロローグを読むと、亮二の兄は別の事件で亡くなっ
ており、その為亮二が医師としての人生を全うし、時効を機会
に自分の人生を歩み始めたという複雑な事情が有る感じだが、
この広末涼子演じるサチにも同様の家庭の事情が存在している
のかなと想像させるモノがある。

ドラマとしては亮二が佐智絵を殺したような感じで描かれて
いた。兄からの助言で時効まで影を潜めて生きてきたのか、
それとも単に好きな女性を助けられなかった事で自分を責めて
いるだけなのか、兄の死は何ら関連して亡くなっているのか
など想像させる部分が多いのも事実。

黒木舜の親子関係だったり、父・信造の警察内部での立場や
当時の事件との関わり合いについても今後発展していきそうな
存在として浮かび上がっている。

江口洋介(185cm・41歳)、谷原章介(183cm・36歳)、佐々木蔵之
介(182cm・40歳)の三人が並ぶと格好良いですな。
それに対して小日向文世の子供っぽい態度は笑えるところで
ある。

郷田 亮二(35)(江口洋介) 国際警察刑事
(小学生時代の亮二:広田亮平)
黒木 舜(32)(稲垣吾郎) 大田西署の刑事。
サチ(30)(広末涼子) 画家。
郷田 唯衣(26)(相武紗季) 亮二の妹で、看護士。
志摩野 鷹也(39)(堺雅人) 謎の男。
富岡 康志(35)(谷原章介) 出版社。亮二とは同級生
秋本 了(35)(佐々木蔵之介) 建設会社。亮二とは同級生
丸山 慶太(50)(小日向文世) 大田西署の警部補。
黒木 信造(59)(北大路欣也) 舜の父で、警視庁刑事部長。
葛城 均(57)(大杉漣) 佐智絵の父。
葛城 清子(56)(風吹ジュン) 佐智絵の母。
葛城 佐智絵 (志田友美)
堀米 (マギー)
吉沢(片岡サチ)

福田萌、市川実和子、中村倫也、中村ゆり、江上真悟
伊藤正之、山口日記、石塚義之(アリtoキリギリス)
滝裕次郎、村上理子、森村玲、中野マサアキ、ロワ・アラン
西田あきひろ、マキシム・パリス、木村遼希、佐野剛基
渡辺春香、山田優、加瀬尊朗、志賀守、深沢尚吾
井丸かつひこ、小林邦正、朝日隆之、松村茂、金田麻美
小財真樹、榊奈津子、福田智久、谷藤太、森崎よしえ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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