トライアングル

脚本/水橋文美江
演出/三宅喜重、木内健人、白木啓一郎

http://ktv.jp/triangle/index.html


第5話 消された真実


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突然25年前に佐智絵を殺したのは私だと告げる母・清子。
用意していたかのように志摩野は心療内科へと入院させる。
その事実を知った亮二は段取りの良さに志摩野が何かを隠して
いるものと思い、彼を警察署へと連れて行き事情を聞く。
そんな中、舜が清子と新藤利道の繋がりを調べてくる。二人は
同じ職場に勤めていた同僚であり、付き合っていたのかも知れ
ない事を突きとめていた。
そんな中、警部補の丸山が上層部から圧力を掛けられ、一連の
新藤利道探しの件から手を引くよう告げられる。
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怪しいと思っている人物に少しずつメスを入れていくような
展開が用意された。特に冒頭から志摩野に探りを入れる辺り
の展開が核心を突いていてなかなか面白い。

今回は丸山に圧力が掛かったと言うことがどういう事なのかを
考えさせられるような展開だった。
当然ながら警察が関与していることは明らかであり、捜査妨害
をされていることからも黒木信造の怪しさばかりが光る話だっ
た。

新藤利道がどういう人物なのかも少しずつ明らかにされる。
彼がどんな人物なのか分かるまでに抱く恐怖心が上手く展開上
演出される。サチに迫るときの恐怖。そんな彼と清子との意外
な過去と接点。
更に今回は似たような恐怖心を唯衣の中にも求めた。
彼女に迫り来る人物がどの人物も怪しい登場の仕方をする。
こけおどしだと分かっていても、当事者以外の無防備な人物に
刃が向かう時の恐怖心なんかも上手く煽っている印象だ。

ドラマとしてはとても丁寧な段取りで、一つの証拠や容疑を
浮上させては、別の所でその嫌疑を潰していく。
堀米や富岡などのグレーゾーンにいる人物が今回新藤の名を
口にしたときの驚きなども上手く演出されていたが、彼らが
知っているのはこの辺までと言うことで、今後はあんまり登場
することも無くなってしまうのかな。

丸山の決断にもおどろかされる。
その直前に黒木信造から案外簡単な男だったなとすれ違い様
に言われた事に対する反証が上手く描かれていたね。

郷田 亮二(35)(江口洋介) 国際警察刑事
(小学生時代の亮二:広田亮平)
黒木 舜(32)(稲垣吾郎) 大田西署の刑事。
サチ(30)(広末涼子) 画家。
郷田 唯衣(26)(相武紗季) 亮二の妹で、看護士。
志摩野 鷹也(39)(堺雅人) 謎の男。
富岡 康志(35)(谷原章介) 出版社。亮二とは同級生
秋本 了(35)(佐々木蔵之介) 建設会社。亮二とは同級生
丸山 慶太(50)(小日向文世) 大田西署の警部補。
黒木 信造(59)(北大路欣也) 舜の父で、警視庁刑事部長。
葛城 均(57)(大杉漣) 佐智絵の父。
葛城 清子(56)(風吹ジュン) 佐智絵の母。
葛城 佐智絵 (志田友美)
堀米卓也 (マギー) 同級生。狂言強盗
吉澤綾子 (片岡サチ) 同級生。
木元真智子 (市川実和子) サチとは施設で出会った。
志摩野の秘書 (眞島秀和)
小巻寛一郎 (反田孝幸) 亮二を刺した前科のある男
新藤利道 (宅間伸) 顔にアザがある
宮部 (浅野和之) 元刑事

中村倫也、中村ゆり、江上真悟
佐野剛基、渡辺春香、山田優、今吉祥子、加瀬尊朗、志賀守
深沢尚吾、井丸かつひこ、小林邦正、朝日隆之、松村茂
金田麻美、小財真樹、榊奈津子、石坂彪流、友田孝幸

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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