トライアングル

脚本/水橋文美江
演出/三宅喜重、木内健人、白木啓一郎

http://ktv.jp/triangle/index.html


第8話 誰も信じられない


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亮二はサチに25年前に見た物の全てを語る。
事件があったあの日に、下校時に事件現場付近で佐智絵が一人
で居るのを見かけた事。その後秋本と遊ぶために一旦家に帰
った後佐智絵の姿が居なくなったことが気になり近くにいくと
彼女が倒れていたこと。急いで大人を呼びに行こうとしていた
所で後から人気を感じ、その人物から後ろを振り向いたら殺す
と言われたこと。急いで帰宅し兄に告げると、誰かに話すと
今度は亮二の命が危ないために黙っていた方が良いと告げられ
た事。全ては警察が解決してくれるだろうし、殺人事件の時効
は15年であること。その時まで見つからないよう生活すれば
良いという。
もうあの頃とは違うので決して逃げはしないと亮二は誓う。

一方亮二たちが上海に居た時の黒木信造のアリバイが知りたい
として亮二は丸山に密かに確認をお願いする。
亮二は宮部に会いに行き、知っていることの全てを聞こうと
するが、不自然な行動に気がつき、宮部の携帯を覗くとそこに
は黒木信造と連絡を取り合っている跡が見つかる。
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今回は亮二を人間不信に陥らせて、仲間達から孤立させる展開
だった。

とても良くできているのがやはり唯衣を黒木信造と逢わせる
シーンを亮二に見せたところだろうか。色々と裏で関係を
繋いでいる事が明らかになった話でもあるが、唯衣だけは
最後の砦のような存在だった。妹まで信じられなくなったら
亮二の人間性は崩壊してしまうのではないか。

随分と関係が明らかにされた。
ドラマとしてはあまり進んだ感じには見えないが、佐智絵の
手紙が改めて朗読される展開は良かったと思う。
このシーンを見て彼女は何か変わってしまうのではないか不安
に陥る様子が描かれていたるが、思わせぶりでなかなか想像
出来る部分が多い。
更に今回清子が語ったセリフ。葛城の父・均も違って意味で
25年前の事件から目を背けているとする所は興味深いところ
ではないか。

この二つの展開を読み解くと、なんとなく佐智絵は均との間の
子供ではなく新藤利道との間に出来た子供に聞こえる。
均がそんな子供の存在を忌み嫌っていたのではないか?

また今回偽装パスポートの件で葛城が何らかの関わりを持って
いること。葛城と信造が手を結んでいることは間違いないのだ
ろうが、黒木信造が何らかの見返りに葛城を協力しているのかな。
それとも信造に何らかの落ち度があって協力させられている
状態なのだろうか。

郷田 亮二(35)(江口洋介) 国際警察刑事
(小学生時代の亮二:広田亮平)
黒木 舜(32)(稲垣吾郎) 大田西署の刑事。
サチ(30)(広末涼子) 画家。
郷田 唯衣(26)(相武紗季) 亮二の妹で、看護士。
志摩野 鷹也(39)(堺雅人) 謎の男。
富岡 康志(35)(谷原章介) 出版社。亮二とは同級生
秋本 了(35)(佐々木蔵之介) 建設会社。亮二とは同級生
丸山 慶太(50)(小日向文世) 大田西署の警部補。
黒木 信造(59)(北大路欣也) 舜の父で、警視庁刑事部長。
葛城 均(57)(大杉漣) 佐智絵の父。
葛城 清子(56)(風吹ジュン) 佐智絵の母。
葛城 佐智絵 (志田友美)
堀米卓也 (マギー) 同級生。狂言強盗
吉澤綾子 (片岡サチ) 同級生。
木元真智子 (市川実和子) サチとは施設で出会った。
志摩野の秘書 (眞島秀和)
小巻寛一郎 (友田孝幸) 亮二を刺した前科のある男
新藤利道 (宅間伸) 顔にアザがある
宮部 (浅野和之) 元刑事

木村遼希、佐野剛基、渡辺春香、山田優、石坂彪流
加瀬尊朗、志賀守、深沢尚吾、福田智久、井丸かつひこ
小林邦広、朝日隆之、松村茂、金田麻美、小財真樹、榊奈津子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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