ツレがうつになりまして

原作/細川貂々
脚本/森岡利行
演出/合津直枝

http://www.nhk.or.jp/kindora/tsure/


第1話 突然の発病


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以前は朗らかだった人がすっかり愚痴っぽく目に見えて元気が
無くなったらどうするか?

三ヶ月前、典子は出版社の男性から連載している漫画の打ち切
りを告げられ落ち込むも、夫の明から"僕が稼ぐから、キミは
絵を描き続けろ"として励まされる。

そんな明は外資系IT企業のサポートセンターで働くサラリーマ
ンだが、先日まで社員30人体制で臨んでいた職場は、今では
僅か5人。本社からはノルマの事を口にされるも、新商品は
欠陥が見つかり、サポートセンターは火の車だった。
明は正義感から独断で出荷の中止を行うも、本社の重役からは
叱責される。しかもその行動に部下達から空回りで使えないと
して陰口を叩かれる。
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几帳面で責任感の強い男性が陥りやすいといううつ病。
まさにそんな主人公が徐々にふさぎ込んでいき、ついには自分
の存在自体を否定していくようになるうつ的症状を描いていく
話だった。

全く以てぐうたらな妻・典子。
売れない漫画を書き続けるも母親からは夢ばかり見ずに真っ当
な生活を送れと言われスーパーマーケットで働くも二週間で
リタイア。今時の女性を演じている黒川芽以さんの方がしっかり
ものの役。

上司からも部下からも存在を煙たがられ、サポートすべき妻だが
まるで便利屋とばかりに買い物の要求をし、終いにはいびきが
うるさいので別の部屋で寝てという。

ドラマを見て驚いたのは原田泰造の役作り。
ホントに痩せている様な感じがしたし、コメディアンが演じる
にはイメージ的に難しい役をよく演じている事。

同じ社員として働く人の中に、笑福亭鶴瓶さんの息子・駿河太郎
さんが居るとの事。

さてドラマとして気になったのは、やはり夫のことを"ツレ"と
呼ぶ無機質な感じの呼び名。この時点で何処か妻の典子に
夫を見る視線の程度が感じられる。最後までそんな夫の異変の事に
気づかないようならば殺意を覚えるドラマだったが、その辺は
流石に軟着陸した感じにドラマを締めくくった。ただドラマとし
てはここからが本番か。

早川典子 ……… 藤原紀香 (33歳、売れない漫画家)
早川明 ……… 原田泰造 (38歳、IT企業のサポートセンター)
小諸里子 ……… 風吹ジュン (54歳、心療内科医師)
如月さつき ……… 浜田マリ (39歳、ペットショップ)
如月修平 ……… 小木茂光 (52歳、ペットショップ)
典子の母 ……… 田島令子
野島 ……… 設楽統
加藤 ……… 駿河太郎
椎名法子
中根徹
本社の重役 ……… 宮澤ミシェル

黒川芽以、矢柴俊博、伊勢志摩、沖田裕樹、みうらりょうこ
佐藤仁、アベディーン・モハメッド、小林強

藤原紀香さんのblog
http://www.norikanesque.com/jpn/norika_diary/index.html
椎名法子さんのblog
http://ameblo.jp/shiina-noriko/
黒川芽以さんのblog
http://www.maynoshinme.net/officialblog/

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