アンタッチャブル 〜事件記者・鳴海遼子〜

脚本:橋本裕志
演出:下山天、唐木希浩
プロデューサー:横地郁英、安井一成、太田雅晴

http://untouchable.asahi.co.jp/


第2話 W盗作!?密室の女

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遼子はこの日、芥川春彦の新作"闇夜のカーニバル"を買いに
本屋に走る。美鈴もまた夏目龍童の新作を買いに本屋を訪れる。
すると二つのタイトルが同じであり内容も全く同様のもので
有ることを知る。
果たしてどちらが盗作したのか。

芥川ファンの遼子は彼の元に事実関係のために取材しに行き
美鈴は夏目龍童の元へと走る。
夏目の本を出版した灯文社で、夏目自ら盗作の事を否定する。
英芸社にいく遼子は芥川に会うことが出来ず、同じマスコミの
連中から除け者にされる。
遼子は雑誌に書かれていた芥川行きつけの室内プールへと足を
運ぶ。そこで彼は三ヶ月前に原稿を無くしたことが有るが、
夏目はそれを盗んで盗作するような奴ではないと告げる。

そんな中、アンタッチャブルの編集部に原稿が送り届けられる。
送り人は吉行周作という大学生で、原稿は太宰瞳という同級生
の学生が書いたものだという。それは芥川と夏目の出版した
小説と全く同様の原稿だった。

執筆者が居る大学に行くと何故かそこには遠山史朗の姿があっ
た。巻瀬美鈴が交換条件の為に情報を売っていたのである。
瞳はウチのサークルから始めてプロの執筆家が出るかと言われ
ていた人物であり、原稿を持って尊敬する作家たちに原稿を
見せるために上京した事があったという。しかし駅のホームか
ら転落して帰らぬ人となったことを知る。
転落事故は意図的なものだという吉行は、遼子らに誰が命を
奪ったのか暴いて欲しいと懇願する。

しかし原稿が彼女のものだとしても、人気作家が人殺しなど
するものだろうか?そう疑問に思う遼子だった。
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今回は人気作家の盗作事件の真相に迫るものだった。

前回では容易に取材対象者に会えることに不可思議な感じでは
有ったが今回は、取材対象者のことを如何に知り尽くしている
のかが提示され、対象者の芥川の行動を鋭く読み解く事で
彼女の才能の一端を知ることになる。

前回との繋がりがどうなるのか心配だったが、共通したのは
何処とも分からない巨大な闇組織の存在を臭わせただけだった。

しかし一つの事件で人を殺しすぎているきらいが有り、こんな
に殺人が頻発してしまうと事件そのものを闇に葬ろうとしている
行動が逆に表沙汰になるのではないかという感じはするね。
ジャーナリストだけでなく本格的に刑事が動くとなると、
闇資金規制法案どころの騒ぎでは無くなる感じ。

相変わらず遼子の動きがおもしろい。
早くもドラマの中の繰り返しのパターン性が描かれ始める。
その中でも遼子の勘違いっぷりが面白いもので、俊一が心の傷に
つけ込んで口説こうとしていると勝手に妄想してみたり、
"不幸ノート"に書き込む所など、自己中だがとても可愛らしい
行動でもある。

そして今回もまた最も記述したい部分を編集長が削除してしま
った。闇組織の恐ろしさを知るが為の行動だろうが、最後の
オチもパターン化されていて、その辺の状況が今後どう変わって
行くのかが楽しみなところだ。

鳴海遼子 …… 仲間由紀恵 (三流週刊誌・アンタッチャブル)
遠山史朗 …… 要潤 (一流週刊誌・国民ジャーナル)
鷹藤俊一 …… 佐藤智仁 (26歳、アンタッチャブル・カメラマン)
巻瀬美鈴 …… 芦名星 (27歳、アンタッチャブル・芸能、事件)
西尾里香 …… 浦野一美(23歳、アンタッチャブル新人)
片山保 …… 辻谷嘉真 (警視庁公安部)
中原誠 …… 田中要次 (45歳、アンタッチャブル・グラビア)
城之内仁 …… 酒井敏也 (48歳、アンタッチャブル記者・政治経済)
鳴海洸至 …… 小澤征悦 (警視庁公安部)
樫村秀昭 …… 田中哲司 (45歳、アンタッチャブル編集長)
永倉栄一 …… 寺島進 (永倉ホールディングス)

芥川春彦 …… 京本政樹 (企業サスペンスの寵児)
夏目龍童 …… 相島一之 (社会派ミステリーの巨匠)
太宰瞳 …… 福田萌 (山形文化大学・学生)
吉行周作 …… 若葉竜也 (山形文化大学・学生)

加瀬尊朗、結城さなえ、北見誠、羽村純子、松井晶熙、菊池裕子

みわ優子、川原弓奈、佐野元哉、三宅重信、橋本宗篤
伊佐早修、澤木柚季江

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