アンタッチャブル 〜事件記者・鳴海遼子〜

脚本:橋本裕志
演出:下山天、唐木希浩
プロデューサー:横地郁英、安井一成、太田雅晴

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第6話 真犯人ついに!!セレブ姉妹の殺人演奏会

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編集長が名無しの権兵衛では無いかと疑う中、名無しの権兵衛
から最近世間を賑わせる美人姉妹が音楽協会賞を受賞した事
に疑わしき一面が有ることが送られて来たことを受けて、
遼子と俊一はコンサート会場に来ていた。姉の一条春果はバイ
オリニストとして、妹の一条千夏はピアニストとして演奏する。
遼子には大した音楽に聞こえなかったが、演奏が終わると突然
観客の何人かはスタンディングオベーションで演奏を絶賛し
中には倒れる者さえいた。

コンサート後の記者会見には沢山の取材陣が訪れるが、なかな
か演奏に関する質問が無いことに業を煮やした遼子は自ら
質問を行う。あの程度の演奏で何故観客が熱狂するのか分から
ないと直球を投げるのに対して、遼子がアンタッチャブルの
記者だと知って三流だと蔑むだけでなく、女性としても三流
だと一蹴する。
父親は元文部大臣の一条太郎、母は世界的に有名なカザマ楽器
の一条真紀子、全国民の憧れの様な人だと俊一はフォローしよ
うとするが、遼子は容赦なくそんな両親の力が受賞に後押しした
のではないかと告げる。根拠のない噂が有ることは知っている
が、観客は魂で音楽を聞くものだとして、恋愛経験の乏しい
遼子では分からないのではないかと告げる。
その記者会見には遠山も来ていた。

先程のコンサートが奇妙だった事を話し合う。非凡さと話題性
だけのコンサートだという。噂ではザイコフスキーが絶賛した
事で彼女たちの音楽の評価が一気に上がったという。
コンサートでは仕込みの客を使って興奮状態を演出し、集団
催眠のような状況を作ったのではないかという。

遠山と食事に行く遼子と俊一。遼子の勘違い振りは相変わらず
で食事イコール結婚と考えるのは辞めろと注意される。

遼子は後日、姉妹に会いに行く。
過去に撮られたコンサート後の写真を何枚か引き合いに出して
同じ人たちが写っている事を指摘する。姉妹が用意したサクラ
ではないのか?と問うが姉妹はきっぱりと否定する。そして
やっぱり自分たちには魂を揺さぶる力があるのだと信じて疑わ
なかった。
そんな二人を見て俊一は嘘を付いているようには見えないと
告げる。

そんなやりとりを見ていたマンションの管理人から、姉妹に
関する興味深いものが有るとして管理室へと呼ばれる。監視カ
メラの映像が有り、そこには選考委員長の滝廉太郎やザイコフ
スキーと一緒にいる姿が映っていた。二人を誘惑して受賞した
証拠ではないかとして、今週号の掲載に間に合わせようとする
が、編集長からはこの記事は来週号で取り上げると告げられる。
今週号で取り上げたのは、スポンサーであり世界環境基金の
記事が掲載されることになる。基金に10万円以上寄付すると
虹色のバンドがもらえる事もあって、セレブの間では人気だと
いう。そんな編集長の態度を見て遼子は不自然に思う。
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ちょっとごちゃごちゃとした話だったけれど、何が真相なのか
を分からせないつくりは面白かったし、気がつくウチに周りに
は、募金振興会の息の掛かった人物ばかりだったというオチは
よく出来ていた。

如何にも怪しい姉妹の存在だったり、政治家たちが物語に
絡んでくるが、全ては募金振興会を率いる永倉の仕業であり
全ては自分たちの出馬に対する演出であることが発覚して
いく。

今回のドラマに関して言えば、冒頭で怪しいと思っていた人物
の殆どは潔白で、全ては募金振興会の永倉に通ずるものとして
描かれている。

遠山もまた募金振興会の人物ではないかというサプライズが
演出されたが、この調子でいくと、最後は遼子の兄・洸至も
息が掛かった人物であるのかもしれない。

これだけ人が死んでいくのに対して、一切マスコミが口を閉ざ
している姿に不気味なものを感じるし、まるで日本の創価学会
とか韓国の統一教会を指して描いている様な感じのドラマだね。

遼子の恋愛ネタに関しても可愛く描かれていたし、恨みノート
も久しぶりに登場する。

最後に樫村秀昭が殺害されてしまったが、今回の件で随分永倉
の姑息なやり口が分かってきたと思う。

鳴海遼子 …… 仲間由紀恵 (三流週刊誌・アンタッチャブル)
遠山史朗 …… 要潤 (一流週刊誌・国民ジャーナル)
鷹藤俊一 …… 佐藤智仁 (26歳、アンタッチャブル・カメラマン)
巻瀬美鈴 …… 芦名星 (27歳、アンタッチャブル・芸能、事件)
西尾里香 …… 浦野一美(23歳、アンタッチャブル新人)
片山保 …… 辻谷嘉真 (警視庁公安部)
中原誠 …… 田中要次 (45歳、アンタッチャブル・グラビア)
城之内仁 …… 酒井敏也 (48歳、アンタッチャブル記者・政治経済)
鳴海洸至 …… 小澤征悦 (警視庁公安部)
樫村秀昭 …… 田中哲司 (45歳、アンタッチャブル編集長)
永倉栄一 …… 寺島進 (永倉ホールディングス)

一条春果 …… 櫻井淳子 (ヴァイオニスト)
一条千夏 …… 雛形あきこ (ピアニスト)
マンションの管理人 …… 深水三章
藪谷 …… 金山一彦 (政民党)
窪園 …… 菊原祐太朗 (希望党)
岸川 …… 六平直政 (議員)
ポンチョタナカ …… 長州小力
KINKO …… 赤いプルトニウム
新しい管理人 …… ノッチ

小林すすむ、山村美智、菊原祐太朗、北見誠、羽村純子
松井晶煕、菊地裕子、田中允貴、渡部彩、碓井由美、山本好子
丘野裟稀、杉浦勝彦、金時むすこ、磯村竜太、田崎裕一
田崎勝代、宮坂冽久、レーベル・アントン、近江谷弘資
堀内美宏、中村智雄、朝日隆之、四方宗、俵広樹、田原浩史(アナ)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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