ヴォイス 〜命なき者の声〜

脚本/金子茂樹
演出/成田岳、松山博昭、石井祐介
プロデュース/瀧山麻土香、東康之

http://wwwz.fujitv.co.jp/voice/index.html


第1話 失われた命を救う医学


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東凛大学4年の5人が導かれるようにして法医学ゼミへと集結す
る。
結果より理由を知りたがる加地大己。大己の親友で実家は
石末総合病院院長を父に持つ石末亮介。実家は歯科医の桐畑
哲平。かつて暴走族をして有る事件が転機で猛勉強してきた
羽井彰。教授から脳神経外科へ入ることを切望されていた
優秀性・久保秋佳奈子。

そんな彼らの教授の下に早速司法解剖の話が舞い込んでくる。
被害者は電気工事士の市原良平。前頭骨陥没骨折している所を
見る限りでは落下物に当たり亡くなった事を示唆しているが、
落下物は周りになく、当日工事も無かったことから、偶然の
落下物に当たった物ではなく、故意による殺人のセンが考えら
れるという。陥没の具合から高さ10m、30kg程度の物が額に
当たったと考えられた。
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いよいよ始まった2009年初の月9ドラマ。

法医学という事は海外ドラマ「CSI」だったり「BONES」人気の
影響を受けているのだろうか。ただ海外ドラマと違い日本の
ドラマ故に、主人公が機械的に遺体を扱うのではなく、その中
にある人間ドラマに焦点が当たりそうな感じの内容だ。更に
プロが事件を処理するのではなく新人の学生がそれに当たると
言うことで、成長物語は外せない要素として存在している。

一見した感じだと、泉谷しげると時任三郎が同い年という設定
に無理が無いか?とか、大学の4年にもなってゼミが始まるのか?
とか初期の設定に疑問が無いこともない。
また羽井彰が威圧的で桐畑哲平をオチに使うやり方も面白いの
だが、ややシツコイ感じがするし、助手の夏井川玲子が語って
いる通りに、法医学としての範疇を外れすぎてはしないかとか
思わなくもない。
更に各々のキャラクターに過去が有りすぎで、如何にも仕込み
のネタが多いなという気がする。
それだけ法医学というのは、日本にとっては異質的なもので
理由がないと選ばれない学問なのだろうか。

さてドラマとしての着眼点は面白いと思う。
学生故に小回りの利く行動の数々。
目の前にあるのは単なる死体で、本来ならば遺体の状態を観察し
科学的に分析して分からないことを特定していく所だが、
死者のプロフィールから探りを入れ、一つ一つの行動にどんな
意味があるのかを探っていく。
取りあえず初回は加地大己に花を持たせる展開だったが、今後
は色々と分業して特徴を表していくのかな。

今後に期待のドラマ。

加地大己- 瑛太 23歳。東凛大学医学部4年生。
石末亮介 - 生田斗真 23歳。東凛大学医学部4年生。
久保秋佳奈子 - 石原さとみ 22歳。東凛大学医学部4年生。
桐畑哲平 - 遠藤雄弥 22歳。東凛大学医学部4年生。
羽井彰 - 佐藤智仁 25歳。東凛大学医学部4年生。
蕉木誠 - 泉谷しげる 55歳。東凛大学法医学教室技官。
夏井川玲子 - 矢田亜希子 30歳。東凛大学法医学教室助教。
佐川文彦 - 時任三郎 55歳。東凛大学法医学教室教授。
羽井鳳子 - 濱田マリ 42歳。彰の母で、沖縄料理店
石末貴之 - 名高達男 50歳。亮介の父親で、石末総合病院院長。
大和田敏 - 山崎樹範 35歳。南府中署の刑事

法医学教室の事務員- 今野ひろみ
ヤマト電機の社長-野添義弘
市原良平 - モロ師岡
堀井奈津美- さとう里香
川鍋秀子- 美保純
小学生の佳奈子【回想】-山田夏海
小学生の大己【回想】-加藤清史郎

佐々木勝彦、羽根田陽一、南好洋、渡辺杉枝
吉見純麿、向井修、野崎萌香、小柴亮太、東理晴哉

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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