ヴォイス 〜命なき者の声〜

脚本/金子茂樹
演出/成田岳、松山博昭、石井祐介
プロデュース/瀧山麻土香、東康之

http://wwwz.fujitv.co.jp/voice/index.html


第3話 15年前の母の死因は


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上野駅からタクシーに乗車し1時間後自宅近くに到着した時、
乗客は亡くなっていた。乗客は真島花枝・40歳・ピアノ講師。
考えられるべき死因はクラッシュシンドロームであると佐川
は告げる。手足が圧迫された後に急激に解放されると体内の
カリウムが過剰に放出され死に至るという。この死因の遺体
には殆どの場合、圧迫痕にアザの跡がある。それを証明する
様に真島花枝の遺体にも足にアザが有った。
そのアザを見た佳奈子は15年前の母・雪子が亡くなった時の
足にもアザが有ったことを思いだし、思いに耽る。
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もう少し佳奈子には暗い過去を引っ張り精進することを促す
展開になるのかと思えば、3話にして無事解決。過去の柵から
も解放され、新たな気分で人生を送ることが出来るのでしょう
か。

事件性を疑うようなミステリアスな雰囲気が漂う佳奈子の過去
だったものが、人為的な事件ではなく事故であったこと。
佳奈子の知らない母親の子供に対する思いだったり、信念
だったりを聞かされ、色んな意味で疑問が取り除かれるような
展開になった。

しかしドラマとしては回答編に至るまでのスパンが有る意味
致命的なまでに短く、必要以上に過程の中での大己の行動に
意味を含ませない為に、個々のエピソードを一本に繋げる過程
が大己の天才的能力にばかり頼る展開になっている点がちょっと
腑に落ちない点か。これでは他の出演者の活躍の場が無く、
役割分担がコメディ要素の時にしか登場しないという寂しい
内容な気がする。

個人的に写真エピソードも蛇足にも思う。
前振りの会話の中の話が活かされる形で、何故弁当を一人で
食べるのかに対するサプライズ的な答えでもあるのだが、毎回
写真を見ているわけではないだろうし、あそこに写真が置いて
あれば普通遺族の元にとっくに返すべきものだろうしね。
如何にも感動してくださいとばかりに安易に仕込んだアイテム
という感じにしか見えなかったところが残念。

加地大己- 瑛太 23歳。東凛大学医学部4年生。
石末亮介 - 生田斗真 23歳。東凛大学医学部4年生。
久保秋佳奈子 - 石原さとみ 22歳。東凛大学医学部4年生。
桐畑哲平 - 遠藤雄弥 22歳。東凛大学医学部4年生。
羽井彰 - 佐藤智仁 25歳。東凛大学医学部4年生。
蕉木誠 - 泉谷しげる 55歳。東凛大学法医学教室技官。
夏井川玲子 - 矢田亜希子 30歳。東凛大学法医学教室助教。
佐川文彦 - 時任三郎 55歳。東凛大学法医学教室教授。
羽井鳳子 - 濱田マリ 42歳。彰の母で、沖縄料理店
石末貴之 - 名高達男 50歳。亮介の父親で、石末総合病院院長。
大和田敏 - 山崎樹範 35歳。南府中署の刑事

小学生の佳奈子【回想】 - 山田夏海
小学生の大己【回想】 - 加藤清史郎
法医学教室の事務員- 今野ひろみ
堀井奈津美- さとう里香

タクシー運転手 - 竹本和正
真島花枝 - 熊谷美香
君島製作所のジンさん - 平泉成
久保秋雪子【回想】 - 片平なぎさ
君島製作所で働いていた八木 - 勝村政信
小学校の事務員 - 松山尚子
交番の警察官 - 春延朋也
岩瀬建工株式会社の職員 - 亀井彰夫

源崎トモエ、竹本和正、東理晴哉

源崎トモエさんのblog
http://ameblo.jp/kobe-gen/

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