ヴォイス 〜命なき者の声〜

脚本/金子茂樹
演出/成田岳、松山博昭、石井祐介
プロデュース/瀧山麻土香、東康之

http://wwwz.fujitv.co.jp/voice/index.html


第4話 解剖台の上の親友


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亮介の元に旧友から電話が鳴る。
高校時代の亮介の親友・五十嵐富士夫が亡くなったという。
そんな彼の遺体が法医学研究室に運ばれてくる。
自宅のアパートで大麻をやって亡くなっていたという富士夫。
灰皿には大麻が有り、現場には雑誌、卒業アルバム、シーフー
ドピザ、林檎ジュース、そしてコップの中に携帯電話が突っ込
んで有ったという。遺体には外傷が有るが、死因とは直接関係
するものではなく、亡くなった原因は窒息死だと推察される。
亮介は彼が大麻をやるような人間ではない事は分かっていたが
やりきれない気持ちにその場を飛び出してしまう。
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同じ医学を目指しており、父親が医者をしているという似たよ
うな境遇にあった亮介の親友・五十嵐富士夫が亡くなった。
なかなか向き合えずに居たところ、ゼミの仲間が全ての謎を
解き明かしてくれると言った内容だった。

ドラマとしては良くできているのだが、全ての情報を提示して
から結論に導かれるまでの過程が相変わらず早すぎて、ドラマ
としては物足りなく映る。というか、大己の話を聞いていると
納得できる部分は多いのだが、その裏付けの流れが確証を得て
いるのではなく、大己の想像力に頼る部分が多いので、本当に
そうだったのかは、実のところ誰にも分からないというオチ
が消化不良になっている部分もでもある。

しかも今回プライドの為に自ら死ぬというやや不可解な解釈も
存在する。それが本当にプライドなのか?聞こえは良いが、
プライドとは別次元の所でせめぎ合う葛藤のようなネタ。

しかし今回は亮介と同じ様な立場の人間を登場させたことで、
亮介の人生には相当なプラスに働いてしまう所がなんとも
皮肉な部分。有る意味では亮介にとって、都合の良いキャラ
クターの登場だ。

意外と後半部にドラマとしての尺が余っている感じで、時間枠
に納めるためにスローモーションを多用しているところが気に
なるが、余韻を楽しめというところだろうか。
それとやはり大己らのしていることは、あくまで付加価値的な
部分であり、本来法医学生としてやるべき事とは違うことも
有って、有る意味あっさりとした事件の顛末になっているのか
と思わなくもない。

佳奈子と大己が仲良さそうで良い感じだけど、生田斗真はやっ
ぱり恋人関係にはなれない三の線をいく役周りなのか。
彼の父親の病院にいた堀井奈津美はもう出ないのだろうか?

加地大己- 瑛太 23歳。東凛大学医学部4年生。
石末亮介 - 生田斗真 23歳。東凛大学医学部4年生。
久保秋佳奈子 - 石原さとみ 22歳。東凛大学医学部4年生。
桐畑哲平 - 遠藤雄弥 22歳。東凛大学医学部4年生。
羽井彰 - 佐藤智仁 25歳。東凛大学医学部4年生。
蕉木誠 - 泉谷しげる 55歳。東凛大学法医学教室技官。
夏井川玲子 - 矢田亜希子 30歳。東凛大学法医学教室助教。
佐川文彦 - 時任三郎 55歳。東凛大学法医学教室教授。
羽井鳳子 - 濱田マリ 42歳。彰の母で、沖縄料理店
石末貴之 - 名高達男 50歳。亮介の父親で、石末総合病院院長。
大和田敏 - 山崎樹範 35歳。南府中署の刑事

小学生の佳奈子【回想】 - 山田夏海
小学生の大己【回想】 - 加藤清史郎
法医学教室の事務員- 今野ひろみ
堀井奈津美- さとう里香

五十嵐富士夫 - 田中圭 (山倉医大生)
高沢克彦 - 細田よしひこ (大麻の売人)
新田先生 - 築出静夫 (富士夫の小学5年の担任)
幼少期の富士夫 - 林凌雅
五十嵐宗之 - 小野武彦 (富士夫の父。医者)

源崎トモエ、渡辺夏菜、西崎彩、阿部知代(アナ)、清水敬太
森大悟

源崎トモエさんのblog
http://ameblo.jp/kobe-gen/

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