ヴォイス 〜命なき者の声〜

脚本/金子茂樹
演出/成田岳、松山博昭、石井祐介
プロデュース/瀧山麻土香、東康之

http://wwwz.fujitv.co.jp/voice/index.html


第5話 見えないスクープ写真


--------------------------------------------------------
カメラマン・岡原浩介がニワトリ小屋の近くで頭部から血を
流して亡くなる。岡原の職業はゴシップ雑誌のカメラマンであ
り、遺留品は一眼レフカメラにリュック、毛布に折りたたみ
椅子。撮影された写真を見ていくと"麺つゆのビン"の度アッ
プの写真が混在されており、一体何をしようとしていたのか
全くの不明だった。死亡解剖の結果、死因は肺動脈血栓塞栓症
別称“エコノミークラス症候群”だという事が判明する。
--------------------------------------------------------

ドラマとしては親が居なくなった空白を少しでも軽減させよう
として奔走する話。

ゴシップ雑誌のカメラマンのまま死なせたくなかったのか、
写真の意味を解明していく内に、亡くなった岡野が現在どんな
仕事をしていたのかという事が明らかになっていく寸法だ。

ただ今回のドラマでは、子供は真相を解明する以前に既に父親
の仕事を誇りに思っているようだし、元妻に至っては、
再婚を考える相手が居るようだし、死者の名誉の回復が現状に
於いて劇的な変化をもたらすものではないという意味で、やや
小粒な感じのエピソードである。

ゼミ生たちの何気ない行動や教授の話が、事件の解明に大いに
役立ち、このエピソードのテーマを色濃く描くために利用
されるという辺りは、とても技巧的な内容だ。

特に今回はどんな写真にも意味が有ることが分かったり、親子
の関係に於いて、親が子供の存在を守るだけでなく、子供の
存在によって親が励まされるという意味で、親子丼からの
繋がりでそれらが分かると言ったところは心憎い演出か。

ただ相変わらず法医学的な事を一切行っていない所が気になる。
唯一、哲平が被害者の髪の毛から採集した葉を冬青の木である
事を特定した事くらいか。蕉木誠の課題の件は都合良く挿入
した感じでイマイチピントくるものではなかった。

加地大己- 瑛太 23歳。東凛大学医学部4年生。
石末亮介 - 生田斗真 23歳。東凛大学医学部4年生。
久保秋佳奈子 - 石原さとみ 22歳。東凛大学医学部4年生。
桐畑哲平 - 遠藤雄弥 22歳。東凛大学医学部4年生。
羽井彰 - 佐藤智仁 25歳。東凛大学医学部4年生。
蕉木誠 - 泉谷しげる 55歳。東凛大学法医学教室技官。
夏井川玲子 - 矢田亜希子 30歳。東凛大学法医学教室助教。
佐川文彦 - 時任三郎 55歳。東凛大学法医学教室教授。
羽井鳳子 - 濱田マリ 42歳。彰の母で、沖縄料理店
石末貴之 - 名高達男 50歳。亮介の父親で、石末総合病院院長。
大和田敏 - 山崎樹範 35歳。南府中署の刑事

小学生の佳奈子【回想】 - 山田夏海
小学生の大己【回想】 - 加藤清史郎
法医学教室の事務員- 今野ひろみ
堀井奈津美- さとう里香

岡原浩介 - 吹越満
朋枝 - 芳本美代子
実 - 小林海人
沢野 - 六角精児

池田鉄洋、剛州、吉田ウーロン太、源崎トモエ

源崎トモエさんのblog
http://ameblo.jp/kobe-gen/

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system