ヴォイス 〜命なき者の声〜

脚本/金子茂樹
演出/成田岳、松山博昭、石井祐介
プロデュース/瀧山麻土香、東康之

http://wwwz.fujitv.co.jp/voice/index.html


第9話 雨を読めた男の死


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ビルなどのメンテナンスを行う会社の社長・宇野慧が窓ふきの
途中落下して亡くなる。死亡推定時刻は4時。彼には妻・真由
美と中学生になる息子・稔彦の三人家族。命綱のストッパーが
外れた事が落下した原因だった。
解剖しても不審な点は見られず、遺体の左腕は日焼けした跡と
は対照的に時計の部分だけ白くなっていた。

早速調査を行う大己たちは、落下した現場で窓の拭き残した跡
が有ることに気がつく。拭き残した跡があるのに、何故か
拭いた場所の方に戻って落下していたのである。
更に真由美の勤めるスーパーへと赴くと、夫の会社は多額の
借金をしており、生活苦に喘いでいる姿があった。
研究室に戻ると、早速保険の調査員が調べに来ている。
佐川教授はこの死を自殺ではないかと疑っていた。
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ドラマが二つに分散され、一つ一つのエピソードについては
随分と描写自体が少なく感じられた。

検体の主が自殺した事に対してそれが無駄死だと突きつけられ
る中、自分たちのしてきた法医学とは一体何なのかを考える。

とても上手いのはこれまで行ってきたことは、全て遺族にとっ
て納得のいく結論を持って行くドラマだったのに対して、今回
は物質的な豊かさを失い精神的なものを汲み取るという展開を
用意したことだ。

父親の死は決して褒められるものが無いが、父親の生き様に
対して不信感を募らせる息子に、考えを改めさせて誇りを
もてる父親だったことを思い知らせるには十分な結論を持って
きたこと。
母親に対してもフォローしてもらいたかったが、流石にそれを
求めるのは酷な話なのか。

どうしてもドラマとしては、二つある内の医療ミスの方に重点
が置かれている感じがしたのは、続き物の話だからだろうか。
前振り感も強かったので、ドラマとしては多少薄口になった
のは残念。

加地大己- 瑛太 23歳。東凛大学医学部4年生。
石末亮介 - 生田斗真 23歳。東凛大学医学部4年生。
久保秋佳奈子 - 石原さとみ 22歳。東凛大学医学部4年生。
桐畑哲平 - 遠藤雄弥 22歳。東凛大学医学部4年生。
羽井彰 - 佐藤智仁 25歳。東凛大学医学部4年生。
蕉木誠 - 泉谷しげる 55歳。東凛大学法医学教室技官。
夏井川玲子 - 矢田亜希子 30歳。東凛大学法医学教室助教。
佐川文彦 - 時任三郎 55歳。東凛大学法医学教室教授。
羽井鳳子 - 濱田マリ 42歳。彰の母で、沖縄料理店
石末貴之 - 名高達男 50歳。亮介の父親で、石末総合病院院長。
大和田敏 - 山崎樹範 35歳。南府中署の刑事

法医学教室の事務員 - 今野ひろみ
堀井奈津美 - さとう里香

宇野慧 - 平賀正臣
宇野真由美 - 中島ひろ子
桜井真也 - 田村亮
桜井瑠美子 - 麻生祐未
梅木誠 - 福井博章
宇野稔彦 - 竹内寿

藤田宗久、佐藤貢三、伊藤富美也、中島奏、松坂早苗
源崎トモエ

源崎トモエさんのblog
http://ameblo.jp/kobe-gen/

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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