ヴォイス 〜命なき者の声〜

脚本/金子茂樹
演出/成田岳、松山博昭、石井祐介
プロデュース/瀧山麻土香、東康之

http://wwwz.fujitv.co.jp/voice/index.html


第10話 最後の大勝負


--------------------------------------------------------
作家の桜井真也の死に関して疑問を持つ亮介は、彼の妻・瑠美
子に解剖する事を薦めた事で、東凛大学の研究室で承諾解剖を
行うことになる。ガン性腹膜炎から腸閉塞を起こしたという
診断は果たして正しいのか。
解剖すると腸閉塞の跡は見られなかった。すぐに異常死の届け
を行うべきだという。抗ガン剤の適用量を超えている事は
明らかだが、抗ガン剤の量や種類を特定できない。医療ミスの
問題は病院側の証言がないと難しいとのこと。
その結果を話すと、瑠美子は解剖などしなければ良かったと
失望する。
--------------------------------------------------------

病院の医療ミスに固執する亮介に対して、大己は別の角度から
桜井真也の最後のメッセージを探っていく。
病室に残されていたメモ"18金"が意味するモノとは!

意外とあっさり石末貴之が医療ミスを認めた訳だが、その原因
は何故なのか。
医療ミスしたことは明らかだが、それを実証するためには何が
必要なのかを考えさせられるような展開だった。

医療ミスの実証。父親に刃向かってまで法医学に拘る亮介の
使命感と焦りが伺えた感じ。
二段オチのような形で構成され、大己の活躍により亮介の努力
が何処かに吹き飛んでしまう感じなのは残念だけどね。

ドラマとしては法医学の限界を知らされるような感じで、まさか
抗ガン剤の量とか種類が特定できないレベルに有るとは思わな
かった。
今回実習生達も死因が特定できないことに驚かされていたが、
今のご時世ならば薬の種類くらいは特定して欲しいと願わずには
居られない。

真実から逃げず向き合うことが残された遺族を助ける唯一の道。
そう訴えるわけだが、亮介は見当違いの所で父親にそんな訴え
を行っていたところがちょっと肩透かしを喰らわされたが、
頼りになる大己のお陰で見事真実にたどり着く。

熱意や情熱だけでは真実にはたどり着けないこと。そして言葉
通り真実を探り当てることで遺族の心を解放するという展開は
とても良くできている。

しかし冷静に考えると石末貴之はとんでもない事をしているな。

佳奈子と大己のやりとりも冴えを見せていたし、無能さばかり
でなくモルヒネが投与された事を探り当てた研究室の活用の仕方
などねバランスよく描かれているなと思った。

加地大己- 瑛太 23歳。東凛大学医学部4年生。
石末亮介 - 生田斗真 23歳。東凛大学医学部4年生。
久保秋佳奈子 - 石原さとみ 22歳。東凛大学医学部4年生。
桐畑哲平 - 遠藤雄弥 22歳。東凛大学医学部4年生。
羽井彰 - 佐藤智仁 25歳。東凛大学医学部4年生。
蕉木誠 - 泉谷しげる 55歳。東凛大学法医学教室技官。
夏井川玲子 - 矢田亜希子 30歳。東凛大学法医学教室助教。
佐川文彦 - 時任三郎 55歳。東凛大学法医学教室教授。
羽井鳳子 - 濱田マリ 42歳。彰の母で、沖縄料理店
石末貴之 - 名高達男 50歳。亮介の父親で、石末総合病院院長。
大和田敏 - 山崎樹範 35歳。南府中署の刑事

法医学教室の事務員 - 今野ひろみ
堀井奈津美 - さとう里香

桜井真也 - 田村亮
桜井瑠美子 - 麻生祐未
梅木誠 - 福井博章

品川徹、二階堂智、足立龍弥、松村千絵、源崎トモエ

源崎トモエさんのblog
http://ameblo.jp/kobe-gen/

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system