夜光の階段

脚本/竹山洋
演出/藤田明二、今井和久、高橋伸之
プロデューサー/藤本一彦、布施等

http://www.tv-asahi.co.jp/yako/


第2話 盗聴される女

--------------------------------------------------------
美容室に通う佐山道夫の事を表で見張る人の存在がある。
彼が仕事場にやってきたと分かると警察手帳を見せて同行を
求める。でっち上げによる逮捕の先には、5年前の天拝山事件
の事を探るのが目的の様子。
美容室の同僚・柳田はすぐに藤枝に連絡を入れて、マスコミの
力を使って佐山を助けて欲しいとお願いする。藤枝はフジ子を
警察署に送り、佐山を釈放させる。
釈放された佐山は波多野雅子に連絡を入れて迎えに来させる。
雅子は先日の約束をすっぽかした癖にと小言を述べるが、そん
な彼に新車をプレゼントする。

一方事務官の桜田は検事・桑山の元を訪れ、佐山の取り調べを
行ったこと、そして佐賀に赴き色々と調べてきたことを報告
する。佐山が佐賀県の生命保険会社にいた宮坂で有り、その彼
は伊万里の釜で働いていた事が有るという事を告げる。
--------------------------------------------------------

ドラマとしては圧倒的な魅力を放っている男性・佐山道夫に
導かれるようにして集まってくる二人の女性、枝村幸子と
波多野雅子の二人の関係を面白く描いた。

完全に三角関係になっているが、佐山にとっては金も必要だし
愛も必要という中で、どんな選択を取っていくのか気になる
内容だ。

そんな中で佐山道夫の中に猟奇的な一面が顔を覗かせ始めた。
佐山の魅力とはそんな猟奇さも含めて彼自身の性格として現れ
ているものなのだろうか。
それが含まれているというのならば、女性陣も衝撃の告白を
聞かされた後にも、彼と別れずに付いていく可能性は有る。
非難されることで一瞬にして抑制が利かなくなる事。
次の被害者は誰かとばかりに豹変する佐山の態度が恐ろしく、
セーブできない様子を見ると、天拝山事件の女性を殺したのも
ある意味説得力があると思う。何故そんな猟奇的な性格が
生まれたのかはやはり生活環境にあるのか。

佐山が告白する中で、枝村幸子は私の愛情を試しているのかと
尋ねてみたりしたが、佐山にとって人殺しの過去を告白する
ことは生死を意味する訳で、リスクを冒してまで告白した
事に全ての意味が存在するのだろう。

今回はその事実がフジ子に伝わってしまったことで、話が
どう広がっていくのか。
既に一事不再理が決している中で、未だに執念深く事件を追い
続ける桜田健たちの思惑も何処にあるのか気になるところ。

佐山道夫 …… 藤木直人 (ヘアメイクアップ)
枝村幸子 …… 木村佳乃 (雑誌"女性回廊"記者)
福地フジ子 …… 夏川結衣 (雑誌"FLAG"記者)
村瀬進太郎 …… 渡辺いっけい (美容室経営)
村瀬みな子 …… 荻野目慶子 (進太郎の妻)
竹崎弓子 …… 南野陽子
桜田健 …… 高知東生 (事務官)
岡野正一 …… 石井正則 (広告デザイナー)
岡野和子 …… 三浦理恵子 (正一の妻)
桑山亜希 …… 田丸麻紀 (信爾の娘)
丸岡房江 …… 余貴美子 (検事)
波多野雅子 …… 室井滋 (証券会社社長の妻)
桑山信爾 …… 小林稔侍 (検事)

村岡トモ子 …… 原幹恵 (道夫の元彼女・天拝山で殺害される)
藤浪竜子 …… 赤座美代子 (女優。枝村幸子の知人)
柳田利男 …… 増田修一朗 (村瀬の店)
マスター …… 深水三章
不動産担当者 …… 近江谷太朗
長谷川純 …… 海老澤健次
早瀬理恵 …… 野口逢里
西岡鋭二 …… 鈴木雄貴

吉川刑事 …… 佐戸井けん太
森清春 …… 大澤孝征
望月 …… 佐伯新

ナレーション …… 津嘉山正種

並木秀介、桜井聖、佐藤旭

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system