夜光の階段

脚本/竹山洋
演出/藤田明二、今井和久、高橋伸之
プロデューサー/藤本一彦、布施等

http://www.tv-asahi.co.jp/yako/


第4話 失踪した人妻

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博多まで駆けつけてきた雅子は、佐山に5千万円を返すよう
要求する。貸した金は夫のもので株価の損失のために必要だ
という。更に夫は銀座の女性と結ばれるために別れるに妻の
素行を調べており、薄々佐山との関係を掴んでいると思われ
それをネタに家を追い出すつもりだという。
佐山は店を担保に借金をするしかないと告げ、雅子に実印を
渡すよう要求する。そして借金の保証人になって欲しいとして
告げる。実印を手渡す事、更にはそれを受け取る時の佐山の
表情に恐怖を覚え、精神的に不安になるのだった。

一方そのやりとりを同じ部屋で聞いていた幸子。
これから藤浪竜子の為に楽屋に戻らねばならないところを
幸子が妨害する。更に空港に行っているはずの雅子から再び
逢いたいと告げられ、仕方なく佐山は雅子に会うことになる。
雅子を天拝山に連れて行った佐山は、村岡を殺したときの
様子が再現され思わずクビを絞めそうになるが、ふと我に返り
脱力感に襲われる。
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イマイチよく分からないのが、それぞれのキャラクターの意図。

幸子はとても頭の回転が早く道夫の動きに敏感だが、これは
道夫という人物に対して群がる女性から愛情を勝ち得るため
だけの行動なのだろうか。
危険な男だと言うことを認識しつつも彼の魅力にハマっている
中で殺人の事実が彼女にどのような影響を与えるか分からない
分、結構不気味な存在として映っている。
愛に溺れた余り思考回路がショートし、書いている芸能記事も
フジ子曰く相当酷いものになっているらしいが、殺人を犯して
いる現実を目の当たりにしても、道夫との道を選ぶのか。

またフジ子の役割もよく分からない。
単純に幸子の幸せを願うとか、幸子に好意を寄せる役割なのか
と思っていたが、道夫に触れられた手を愛おしげに触れる辺り
フジ子もまた道夫の魅力にハマっているのか?
この人は初回では鋭い眼光で道夫が天拝山事件の当事者だと
して盗聴器まで仕掛けていたが、ここにきて初回に見せていた
様な怪しげな役割が徐々に剥がれている気がする。

さて今回は雅子が"処分"されてしまった。
何らかの展開の反駁に使われるのかと思っていたが、意外と
あっさりとリタイアされた。
よく分からないのが遺書らしきメモの存在。もっと芯の強さ
を感じさせる女性であり、最後まで夫との関係に固執するかと
思っていたが、この弱さが何とも言えない。
結局弁護士に事実を語り、道夫を訴える事はしなかったのかな。

佐山道夫 …… 藤木直人 (ヘアメイクアップ)
枝村幸子 …… 木村佳乃 (雑誌"女性回廊"記者)
福地フジ子 …… 夏川結衣 (雑誌"FLAG"記者)
村瀬進太郎 …… 渡辺いっけい (美容室経営)
村瀬みな子 …… 荻野目慶子 (進太郎の妻)
竹崎弓子 …… 南野陽子 (料亭"すずめ"の女将)
桜田健 …… 高知東生 (事務官)
岡野正一 …… 石井正則 (広告デザイナー)
岡野和子 …… 三浦理恵子 (正一の妻)
桑山亜希 …… 田丸麻紀 (信爾の娘)
丸岡房江 …… 余貴美子 (検事)
波多野雅子 …… 室井滋 (証券会社社長の妻)
桑山信爾 …… 小林稔侍 (検事)

村岡トモ子 …… 原幹恵 (道夫の元彼女・天拝山で殺害される)
藤浪竜子 …… 赤座美代子 (女優。枝村幸子の知人)
柳田利男 …… 増田修一朗 (村瀬の店)
長谷川純 …… 海老澤健次
早瀬理恵 …… 野口逢里
西岡鋭二 …… 鈴木雄貴
望月 …… 佐伯新
ナレーション …… 津嘉山正種

江頭善造 …… 伊東孝明 (タクシー運転手)
青木 …… 草見潤平
横田弁護士 …… 升毅
波多野伍一郎 …… 団時朗

藤本洋子、丸山瑠真、佐藤智幸、小泉修平、渡部陽子

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