夜光の階段

脚本/竹山洋
演出/藤田明二、今井和久、高橋伸之
プロデューサー/藤本一彦、布施等

http://www.tv-asahi.co.jp/yako/


第5話 疑惑の殺意!?

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貴方のプロデューサになるという幸子。
6月17日、近江の御岳の森で雅子の遺体が見つかる。
死因は縊死。しかし夫の伍一郎が遺書の存在を証したことから
所轄は自殺と言うことで処理する。スポンサーが死に、青山の
美容室を自分一人のものにした道夫。ついには幸子と婚約した。
全ての経営を幸子が引き受けるとする事に道夫は違和感を感じ
ていた。

そんな中、伍一郎から電話が鳴る。
伍一郎は名義の変更をされた件で道夫に探りを入れる。
すると道夫は雅子が生前、伍一郎に銀座の女性と籍を入れたが
っていた事を告げ名義の変更についても、自分勝手に行った
ものではなく、夫に関係が誤解されるのを防ぐための行動だっ
た事を告げる。それを告げると伍一郎は、借金の5千万円も
含めて互いに不利になる情報の滅却を条件に清算する事を
持ちかけてくるのだった。
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ドラマとしては道夫と幸子、プライドの高い二人が結婚生活に
於ける主導権争いを演じる話だった。

御岳の森の雅子の件は正直かなり雑な描写として描かれている。
爪で道夫を引っ掻いているのならばDNAが検出される訳で、
一瞬にして容疑者は特定される。
更に素人探偵の幸子が御岳の森を訪れただけで、あっさりと
当日の幸子の道筋と隣にいた道夫の存在を解いているのに、
警察と来たら全くの無能ぶりで捜査しているのかすら怪しい
行動を見せている。

ドラマとしては何と言っても幸子の複雑な心境が面白く描かれ
ているのではないか。
道夫との関係に於いて女性回廊を辞めたことで、見えない格差
を生じている点。
更に女性としての魅力に何処か自信が無く、それでいて男性の
事を縛り付けて自分の事だけに目を向けさせようとしている点。
相手の弱味を握ることでしか格差を埋めることが出来ず、そして
男性の心を引き留めることが出来ないと思っている彼女がなん
とも可愛そうな感じ。

不思議女性・フジ子の正体が明らかになった。
大体予想は付いていたが、佐賀の病院で彼女のことを勇気づけて
いたのは道夫だったんだね。
この人もまた相当道夫に対しては固執してくる性格だと思うので
道夫の並はずれた行動に何処まで付いてこられるのか見物かも。

佐山道夫 …… 藤木直人 (ヘアメイクアップ)
枝村幸子 …… 木村佳乃 (雑誌"女性回廊"記者)
福地フジ子 …… 夏川結衣 (雑誌"FLAG"記者)
村瀬進太郎 …… 渡辺いっけい (美容室経営)
村瀬みな子 …… 荻野目慶子 (進太郎の妻)
竹崎弓子 …… 南野陽子 (料亭"すずめ"の女将)
桜田健 …… 高知東生 (事務官)
岡野正一 …… 石井正則 (広告デザイナー)
岡野和子 …… 三浦理恵子 (正一の妻)
桑山亜希 …… 田丸麻紀 (信爾の娘)
丸岡房江 …… 余貴美子 (検事)
波多野雅子 …… 室井滋 (証券会社社長の妻)
桑山信爾 …… 小林稔侍 (検事)

村岡トモ子 …… 原幹恵 (道夫の元彼女・天拝山で殺害される)
藤浪竜子 …… 赤座美代子 (女優。枝村幸子の知人)
柳田利男 …… 増田修一朗 (村瀬の店)
マスター …… 深水三章
長谷川純 …… 海老澤健次
早瀬理恵 …… 野口逢里
西岡鋭二 …… 鈴木雄貴
ナレーション …… 津嘉山正種

波多野伍一郎 …… 団時朗
黒原三郎 …… 浜田学

出口結美子、Federico Aletta、佐藤智幸

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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