夜光の階段

脚本/竹山洋
演出/藤田明二、今井和久、高橋伸之
プロデューサー/藤本一彦、布施等

http://www.tv-asahi.co.jp/yako/


第6話 婚約殺人の罠

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幸子は道夫の弱みにつけ込み彼を支配しようとしていた。
幸子の束縛に耐え難いものを感じる道夫。

青山の道夫の店がオープンする。
女性達は会員制であるこの店に群がってくる。しかしここでも
幸子はオーナー面して支配しようとしていた。外では検事の
桑山信爾と事務官の桜田健が店の様子を眺めている。

幸子は店でもあからさまに支配欲を露わにする。
客として来た竹崎に悪態を付き、従業員である柳田たちにも
勝手にクビを宣告しようとする。我が儘な態度を一喝すると
幸子は道夫の前でこれ見よがしに涙を流し取り合おうとしなか
った。そんな幸子の元に検事・桑山から電話が鳴る。
実際逢ってみると彼から佐山道夫という人物がどういう人間
なのか分かっているハズだと言われ、今すぐ離れるよう忠告
される。しかし彼女は素直に忠告を受け入れるはずもなかった。
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ドラマとしては突然幸子が豹変したような形だった。

今回は突然二人の主要人物が亡くなってしまう。

一人目は竹崎弓子。
幸子が弓子のパトロンに道夫との関係をバラした事で職を失い
自殺してしまうわけだが、あまりの心の弱さに驚くばかりで
違和感しか感じない。水商売の女性ならばこうなる事も有り
得る訳で、そんなに酷い事には見えなかった。

二人目は枝村幸子。
彼女を殺すためのアリバイ工作、そして容疑を岡野正一に向け
させる為の細かい時間軸の使い方はとても面白かったわけだが、
冒頭から幸子が道夫に対して悪態をつき始めた理由には多少の
違和感が存在している。
幸子は道夫の性格を知っている訳で、自分も殺されるとは思わ
なかったのだろうか。
プライドの為とはいえ彼の気持ちを逆なでしてまで支配欲を
露わにしなければならなかった理由がイマイチ分かりづらい。
今回は道夫以上に幸子の方が猟奇的に思えたので、道夫の殺害
には納得できたけどね。

さてドラマとして面白くなったのは、フジ子が道夫との関係に
本格的に関わってきたこと。
道夫が自分の手足として使えるのはやはりフジ子だと思うので
彼女を利用しどう窮地を切り抜けていくのか。

まだ検事達が本格的な関わりを見せていないのでその辺は
不気味に感じる点だが、警察でもない彼らが動き出す事への
不自然さは感じるので、その辺うまく理由をこじつけられる
のか。

佐山道夫 …… 藤木直人 (ヘアメイクアップ)
枝村幸子 …… 木村佳乃 (雑誌"女性回廊"記者)
福地フジ子 …… 夏川結衣 (雑誌"FLAG"記者)
村瀬進太郎 …… 渡辺いっけい (美容室経営)
村瀬みな子 …… 荻野目慶子 (進太郎の妻)
竹崎弓子 …… 南野陽子 (料亭"すずめ"の女将)
桜田健 …… 高知東生 (事務官)
岡野正一 …… 石井正則 (広告デザイナー)
岡野和子 …… 三浦理恵子 (正一の妻)
桑山亜希 …… 田丸麻紀 (信爾の娘)
丸岡房江 …… 余貴美子 (検事)
波多野雅子 …… 室井滋 (証券会社社長の妻)
桑山信爾 …… 小林稔侍 (検事)

村岡トモ子 …… 原幹恵 (道夫の元彼女・天拝山で殺害される)
藤浪竜子 …… 赤座美代子 (女優。枝村幸子の知人)
柳田利男 …… 増田修一朗 (村瀬の店)
マスター …… 深水三章
長谷川純 …… 海老澤健次
早瀬理恵 …… 野口逢里
西岡鋭二 …… 鈴木雄貴
ナレーション …… 津嘉山正種

添島 …… 山田明郷

福山亜弥、真矢野靖人、深沢エミ、西崎果音

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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