夜光の階段

脚本/竹山洋
演出/藤田明二、今井和久、高橋伸之
プロデューサー/藤本一彦、布施等

http://www.tv-asahi.co.jp/yako/


第7話 最終章告白!!

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道夫は幸子を殺害し、その罪を岡野になすりつけた。
これで三人目の殺害。一体何人殺せばいいのか・・・

アリバイ工作にフジ子を使った道夫は、彼女に自分との親しい
関係を示す写真などの処分をお願いする。

アパートの管理人が幸子の遺体を発見したことで事件が発覚。
桑山は事件を知り、道夫を疑うと同時に天拝山事件で彼を逃が
した事に責任を感じていた。

道夫は現場に呼び出されて色々と事情を聞かれる。
すると岡野のポスターが落ちており、彼が被害者である幸子に
好意を寄せていた事を告げると、警察は一気に岡野の自宅を
訪れ犯行を自白させようと迫る。
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いよいよ三人目の犠牲者が出る。
全ての被害者は佐山道夫に通じている。果たして彼の犯行だと
裏付ける事が出来るのか。

道夫の為に絶対的な愛情を貫いてくるフジ子。
しかし肝心の道夫が彼女のことをどう思っているのか。
フジ子が首を絞めて彼を殺害しようとする辺りが、その辺の
微妙な関係を表していて面白い所なのだが、道夫が協力して
もらっているフジ子に対して冷たい行動を取る辺りの描写に
やや説得力を失う。勿論幸子と同じで、道夫はあまり主導権を
握られたくない性格なのかも知れないが、彼女の証言一つで
危ない立場になるにもかかわらず、何故そんなに突き放せるの
だろうか。

今回は桑山が本格的な捜査を始めたことでドラマとしては
面白くなった。ただ桑山を見ていると弁護士としての範疇を
越えている所があり、運転手の黒原三郎を使って誘導尋問する
ところや、最後に部屋で燃えているものの存在を見て、押し
入ろうとしてくる辺りは、ある意味では違法な捜査という感じ
がする。

このドラマの厳しい点は、どちらに感情移入して見れば良いのか
よく分からない点だ。
人殺しの道夫も相当嫌な奴だが、桑村の事も正直好きになれる
様なキャラクターではない。その辺は実に戸惑うところ。

人間の欲には際限が無いのかも知れないが、今のままでも十分
に成功しているのに、何故道夫は安泰の道を選ばないのか。
もうこれ以上無理をする必要が無いという状況だけに、世界一
を目指すという辺りの下りがどうも違和感を感じる。別に
ヘアメイクを幼いときから目指していたわけでもないしね。

佐山道夫 …… 藤木直人 (ヘアメイクアップ)
枝村幸子 …… 木村佳乃 (雑誌"女性回廊"記者)
福地フジ子 …… 夏川結衣 (雑誌"FLAG"記者)
村瀬進太郎 …… 渡辺いっけい (美容室経営)
村瀬みな子 …… 荻野目慶子 (進太郎の妻)
竹崎弓子 …… 南野陽子 (料亭"すずめ"の女将)
桜田健 …… 高知東生 (事務官)
岡野正一 …… 石井正則 (広告デザイナー)
岡野和子 …… 三浦理恵子 (正一の妻)
桑山亜希 …… 田丸麻紀 (信爾の娘)
丸岡房江 …… 余貴美子 (検事)
波多野雅子 …… 室井滋 (証券会社社長の妻)
桑山信爾 …… 小林稔侍 (検事)

村岡トモ子 …… 原幹恵 (道夫の元彼女・天拝山で殺害される)
藤浪竜子 …… 赤座美代子 (女優。枝村幸子の知人)
柳田利男 …… 増田修一朗 (村瀬の店)
マスター …… 深水三章
長谷川純 …… 海老澤健次
早瀬理恵 …… 野口逢里
西岡鋭二 …… 鈴木雄貴
ナレーション …… 津嘉山正種

黒原三郎 …… 浜田学 (運転手)
真田捜査係長 …… 日野陽仁
田所刑事 …… 竹下宏太郎

真矢野靖人、本多裕香

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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