銭ゲバ

脚本/岡田惠和
プロデューサー/河野英裕、難波利昭
演出/大谷太郎、狩山俊輔

http://www.ntv.co.jp/zenigeba/


第2話 愛は金で買えるズラ!!!!


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緑の運転する車に飛び出した風太郎。
緑は自分の過失だとして風太郎に慰謝料などを申し出るが、
金は一切いただかない変わりに友達になって欲しいと告げると
緑は快く了承する。
彼女の誘いで船上パーティーに出席することになる風太郎は
そこで金持ち達の集いにつまらなそうな表情を見せている
緑の妹・茜の存在を目撃する。彼女の行動に注視している時
このパーティーに出席した白川正輝の500万円もする時計が
無くなる事件が発生する。正輝は化粧室で無くしたらしい事を
告げ、その疑いの目を風太郎に向ける。
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三國造船を眺める風太郎は笑いが止まらない。
ここには沢山の金が有る。そう感じた彼が三國家に入り込む
為に娘の茜に目を付ける。

色んな流れや思惑が渦巻いていて面白いね。

今回は如何にして風太郎が茜に自分の存在という物を認めさせ
るかどうかを描いた話だった。

松山ケンイチの役は喜怒哀楽が激しいのでとても難しい役どこ
ろであるにも関わらずきっちりと演じている所が凄い。

萩野聡が弟・宏の事を告げたときの彼は涙するし、金を目の前
にするときの彼は笑いもする。
金のためならば何でもするズラ〜と公言するように、犯人だと
疑いの目で見られたときには憤る場面であるにもかかわらず、
彼は飄々としてなんでも無いような素振りを見せる。
そして父親が目の前に偶然現れたときには、優しい頃の父親像
と豹変してしまった時の彼の姿を思い浮かべては、複雑な感情
を露わにする。
こんな難しい役どころを演じられるのも役所冥利に尽きるのだ
ろうか。

前回の風太郎は殆ど言葉を発しなかったのに、今回は随分と
口達者な一面を見せられた事にも驚いた。

茜にどうやって取り入っていくのか。
金のためには1円でも粗末にすることのない彼が500万円の時計
を投げ捨てた時の驚き。金持ち達に疑いの目を向けられ辱めに
合うという場面。
家族にも心を開くことの無かった彼女が初めて気持ちを通わす
ことが出来そうな相手だと悟ったのではないかな。

一連のドラマの中で面白いのが不確定要素が色んな所に散見
しているところだと思う。
お手伝いの桑田春子は風太郎が盗み聞きして笑う姿を目撃。
父親は風太郎の後を追い、金の臭いを嗅ぎつける。
何故か親近感を持って接してくる"伊豆屋"の家族達。
経営者らしく風太郎の真意を見抜いてしまう三國の父も凄いが
娘との駆け引きに勝てるとは思えないし、風太郎が三國の中に
入るのを阻むことは出来ないだろう。

今後はどうやって金を奪っていくのかだね。

蒲郡風太郎(23):松山ケンイチ (目尻に傷)
三國緑(24):ミムラ (長女)
萩野聡(36):宮川大輔 (刑事)
三國茜(21):木南晴夏 (次女、頬にアザ)
野々村香(16):石橋杏奈 (娘)
菅田純(25):鈴木裕樹 (刑事)
野々村晴香(34):たくませいこ (保彦の妹)
桑田春子(19):志保 (お手伝い)
蒲郡風太郎・幼少(11):齋藤隆成
三國譲次(56):山本圭 (三國製鉄)
蒲郡桃子(35):奥貫薫 (母)
野々村保彦(48):光石研 (料理店)
野々村祥子(36):りょう (妻)
蒲郡健蔵(45):椎名桔平 (父)

寺田(49):田口トモロヲ (派遣の同僚、撲殺)
萩野宏(22):近藤公園 (新聞店のお兄さん)
三國緑・幼少 : 森迫永依
白川正輝 : 田中圭

岡田正、窪寺昭、澤口渉、増田具佑、布施曜子、染谷夏子
黒澤佐知子、谷端奏人、原田賢人、宮坂健太、吉田翔
安藤秀悟、今村稜、糟谷健二、佐々木陽向、中嶋和也、ルウク

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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