エンゼルバンク 〜転職代理人
(テレ朝/2010年1月期・木21)

脚本:荒井修子
演出:片山修ほか
プロデューサー:大川武宏、遠田孝一、布施等、藤田滋生

http://www.tv-asahi.co.jp/angelbank/


第8話 女が仕事を辞める時夫婦の選択!!

--------------------------------------------------------
ファション雑誌の副編集長を務める岡島和沙(35歳)は、部下の
秋沢信子と共に〆切に向けて仕事を行う。そんな時、和沙の
携帯に夫の岡島貴臣(36歳)から電話があり、仙台の母・フミ
(67歳)が骨折したとの連絡がある。妹の亜希子は子供が居る身
なので頼ることが出来無いとして、自分が仙台に行くという。
これまで母親のことを放っておいたので、今は戻るべき時だと
いう。

その頃井野は大学の先輩である和沙と待ち合わせする中、母親
から見合いをしろと迫られていた。
和沙がやってくる。井野にとっては憧れの人だった。
転職を考えている事を言われ、夫の故郷に帰ろうかというので
有る。夫は既に会社の計らいで仙台の営業所に転勤する事が出
来たとして、自分は今まで夫に我慢してきて貰っていたので
これからは夫の頼みを聞いていきたいという。キャリアが活か
せる仕事ならば仕事は選ばないと言われるが、井野はもったい
ない事を口にする。

その頃、ライフパートナーでは海老沢から改めて会社の分社化
によって、海老沢が名付けた"日本支配計画"についての話が
行われる。今月中に結論を出して貰うとして、今の会社に残っ
ても良いし、付いてきてくれるのも自由だという。それを言わ
れた社員達は立ち上げメンバーでやるには相当な覚悟がいる事
を話し合う。

井野は仙台の就職事情を知るために直接仙台に行くことになる。
すると和沙も実家に帰るために一緒の電車で向かうことになる。
和沙は井野に一緒に実家に来て欲しいと頼む。
--------------------------------------------------------

井野の大学の先輩・岡島和沙はキャリアウーマンとして働くが、
夫の母の面倒をみるために彼の実家に帰郷することを考える。
副編集長まで登り詰めて周りからの憧れの存在の彼女だが、
女性は家庭を守るためにキャリアを捨てなければならないとき
が来るのか。

イマイチ最後がどうなったのか良く解らず、曖昧で強引な感じ
のするオチだった。
和沙に仕事の道を選ぶ選択肢が有ることを告げるまでは良かっ
たのだが、その決断は現実性を帯びて居らず、結局単身赴任
状態で夫婦離ればなれに暮らすというものなのだろうか。
そういう決断を見せたにもかかわらず、義母からは孫の要求を
されるという所に、リアリティが無い。
義母とは既に同居している設定で、夫が母の面倒を見て妻が
仕事をするというのならば分かるんだけどね。遠距離の要素が
全てを邪魔している。

まぁこのエピソードはあくまで井野自身に対する今後の決意表明
に対する一要素としての存在と、一般的に見た日本社会に於ける
女性と家族と仕事の関係を描きたかっただけなのかもしれない
けどね。

井野が転職の仕事に就けたからこそ教育者としての道も新たな
気持ちで挑める辺りは決して悪くはないのだが、ドラマとして
はかなり色んな要素を詰めており、決断には時期尚早のものが
有るように思える。

また日本の社会にとって必要な物とは何か。日本をよくする為
には何が必要なのか、最後の最後でこのドラマのテーマ性が
描けていたけれど、ちょっと早足すぎて概略的な説明だけに
終わってしまった感じだ。

井野真々子 …… 長谷川京子 (ライフパートナー社員)
田口僚太 …… ウエンツ瑛士 (ライフパートナー社員)
江村夏生 …… 中村蒼 (真々子の元教え子)
小笠原マナミ …… 大島優子(AKB48)
北城薫 …… 君沢ユウキ (ライフパートナー社員)
日比野糸子 …… 奥村佳恵 (ライフパートナー社員)
唐木田衿子 …… 鈴木美恵 (ミス新百合ヶ丘商店街)
川添甚助 …… 尾美としのり (ライフパートナー社員)
唐木田力哉 …… 高知東生 (居酒屋リッキーのマスター)
園池真二郎 …… 西岡徳馬 (ライフパートナー・社長)
海老沢康生 …… 生瀬勝久 (ライフパートナー社員)
野々村南 …… 村上知子 (真々子の親友。夫は韓国)

岡島和沙 …… 鈴木砂羽 (ファッション誌副編集長)
岡島貴臣 …… 鈴木浩介 (食品関係・営業)
岡島フキ …… 藤田弓子 (母・農家)
秋沢信子 …… 原田佳奈 (和沙のアシスタント)

上原恵子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system