ブラッディ・マンデイ2
(TBS/2010年1月期・土20)

脚本/渡辺雄介
監督/平野俊一、麻生学、渡瀬暁彦
プロデューサー/神戸 明

http://www.tbs.co.jp/bloody-monday/


第1話 今夜日本に核投下!!最凶テロの日本再起動計画
…衝撃の首相暗殺1500万人の命が一瞬で!!止まらない悲劇に
伝説のハッカーの孤独な戦いが今、始まる!!

--------------------------------------------------------
コードネーム"ブラッディマンデイ"と呼ばれるウィルステロを
首謀したJ・神崎潤。その妹のK・安斎真子は中性子爆弾テロを
企てるもいずれも阻止することに成功した。
しかしマヤは姿をくらまし、Jは中性子爆弾の中身を持ち去り
姿を消す。

サハリンでマヤは男性を射殺し"皇帝の牙"を手に入れる。
明日の夜8時に決行!核爆弾による日本攻撃の開始の号令。
モスクワでは10.5kgのプルトニウムを持ち出そうとした罪で
J・神崎潤は捕まる。霧島と槙村は現地まで赴き、彼を日本まで
護送しようとしていた。

一方日本では民自党の九条政権による国家テロ対策法を打ち出す
も国民の支持はイマイチ。

サードアイでは核爆弾による日本攻撃の噂を聞きつけ、新しく
サードアイの指揮官として就任した萩原太朗と最高責任者の
苑麻孝雄の指揮の下、情報を集める。

今日は九条音弥の誕生日だった。
音弥は大学で核爆弾に関する論文を発表する。
朝田あおいは音弥と待ち合わせの為に高木藤丸の働くコンビニ
で立ち読み。
藤丸は同じくアルバイトをしている水沢響からコンピュータト
ラブルについて質問されるが、自分はPCに関して無知だとして
一切コンピュータからは断っていた。音弥が来るとあおいは
二人で店を出て行く。今日は音弥の誕生日なので藤丸にもちゃ
んと来るよう告げるあおい。

胸に竜の刺青をしたレディバードはマンションの一室を借りる。
無情にも不動産屋をあっさりと銃殺する彼女。ライフルを組み
立て、照準をレストランへと向ける。

音弥の誕生日のために夕食会をレストランで催すあおい。
そこにはSPと一緒に内閣総理大臣であり音弥の祖父である
九条彰彦がやってくる。電話を掛けてもなかなか繋がらない為
にあおいに頼んでこの場所を教えてもらっていた。
乾杯しようとした時、銃弾が窓を突き抜け飛び込んでくる。
一発、二発と撃たれる中、音弥は祖父を庇おうとするも銃弾は
祖父の肩口を貫通していく。祖父の携帯電話がこぼれ落ち、
それを拾った音弥。その携帯電話には何故か折原マヤから電話
が掛かってきたのである。マヤは総理に渡したいものがあるの
で指定された場所に来るよう告げる。更にマヤは今日の8時に
東京に核爆弾が落ちることを語る。

その頃、加納生馬の苑麻孝雄から電話があり総理が撃たれた事実
が伝えられる。加納と南海かおるの元にいきその事実を伝え、
共にサードアイへと向かうことになる。

一方国立総合医科大付属救急救命センターでは、九条彰彦が
運ばれるも医師の疋田光利によると命に別状はないという。
--------------------------------------------------------

TBSが野望を持って設置した土曜8時枠の第三弾として放映された
期待のドラマの第二シーズン。

日本のドラマは一話完結のドラマが多いので、連ドラならでは
の楽しさを感じられるドラマが少ないけれど、これは色々と
想像して楽しめる分、期待したいところ。

なんといっても第一シーズンにてキャラクターの説明が行われて
居るために、その手の説明に割く時間は最小限に割り振られて
いきなり本題へと入り込めるところは嬉しいかも知れない。
第一シーズンと変わったところを見て楽しむのも一興だし、
どのように関連性を持たせていくのか、脚本家の腕の見せ所かも
知れない。

ただ正直、あんまり出来の良いドラマという感じはしなかった。
寧ろ第一シーズンの一話目の出だしのインパクトに比べると
随分とそのインパクトにも慣れたもので、既に藤丸にばかり頼り
すぎの展開である点は今後ちょっと心細い。

ドラマとして最も大切な要素であるどのようにハッキングを行う
のか、どのように情報を掴んでいくのか、どのように犯人は爆弾
を東京で爆発させようとしているのか。その辺の段取りの全てが
省略されている事で説得力が足りない部分が多いこと。

ただ南海かおるがあおいの居所を掴んで救出したとする辺り、
どのような経路で彼女の居場所が分かったのか、全く描かれる
ものが無く、なんてインチキくさいシナリオなんだと思わせた
ところで実は、かおるの芝居だったとするところは、逆に
そんな過程を描かなかったからこそのサプライズ。
ただやっぱりハッキングの過程や捜査の過程はもう少し精巧に
描いた方が個人的には良いと思う。
まぁ海外ドラマの見過ぎでその辺の段取り立ての巧さを目の当た
りにしているので、そう感じるだけかも知れないが・・

あおいの死とスカイマーシャルである中村信行の意外性は
とても面白く演出されていた。まさかのあおいの死に男性
視聴者の約3割はダメージを受ける結末で、折原マヤの死で
焦土化しそうな勢いだが、それを補うべく登場した今話題の
ヌード写真集の人・黒川智花先生に全てを託そうと思う(何がだ)

しかし飛行機の爆弾については違和感が多かったな。
もしも爆弾のパスが解除できないのならば飛行機の上から
海面に投下すれば良いだけのことなのに、なんで戦闘機を使って
両翼を奪おうとするんだろうね。最後投下するのを辞めて
藤丸と心中する気だったのかな。タイムリミットの設定がおか
しく、最後にPCが壊されたと知った後、僅か数秒しか残されて
いないというのはちょっと考えられない設定だった。

高木藤丸 …… 三浦春馬 (コンビニバイト)
九条音弥 …… 佐藤健 (東都大学理工学部原子エネルギー工学科)
折原マヤ …… 吉瀬美智子 (撃たれたと思ったら生きてた)
加納生馬 …… 松重豊 (警察庁公安部公安特殊三課の現場捜査官)
南海かおる …… 芦名星 (警察庁公安部公安特殊三課の現場捜査官)
高木遥 …… 川島海荷 (藤丸の妹。)
朝田あおい …… 藤井美菜 (殺害される。別のドラマの影響か?)
九条彰彦 …… 竜雷太 (民自党)
水沢響 …… 黒川智花 (コンビニバイトNO2)

J・神崎潤 …… 成宮寛貴 (元テロリスト、今もテロリストかも)
K・安斎真子 …… 徳永えり (やっぱり生きていた)
ビースト …… 肥野竜也 (あおいを誘拐)
レディーバード …… 八代みなせ (拳銃をぶっぱなす)
モスキート …… ペ・ジョンミョン

苑麻孝雄 …… 中原丈雄 (警察庁警備局長サードアイの最高責任者)
萩原太朗 …… 高嶋政宏 (サードアイ)
霧島悟郎 …… 吉沢悠 (サードアイ)
澤北美姫 …… 阿南敦子 (サードアイ・情報分析官)
琢磨洋子 …… 秋田真琴 (サードアイ・情報分析官)
海堂秀光 …… 又平デビット幸太郎 (サードアイ)
槙村慎二 …… 水上剣星 (飛行機内で奔走サードアイ・情報分析官)

八木佑介 …… 竹内寿 (遥の彼、サッカー部)
疋田光利 …… 矢柴俊博 (国立総合医科大付属救急救命センター)
竹内由希 …… 滝沢涼子 (内閣情報調査室調査官)
倉野理沙 …… 満島ひかり (特殊医療拘置所)
赤石一彦 …… 堀部圭亮 (特殊医療拘置所)
島村太 …… 藤木孝 (法務大臣)
種田登 …… 宮内敦士 (操縦士)
中村信行 …… 趙[王民]和 (千葉県警・スカイマーシャル)
和田有香 …… 橋本亜紀 (フライトアテンダント)
江本加奈 …… 阿部真美 (フライトアテンダント)

坂田雅彦、大久保運、永江智明、信太昌之、向井恭介、出口高司
橘家二三蔵、小貫加恵、大嶋守立、赤丸正幸、山下則幸
おのさなえ、石塚良博、シゲル、あがたゆうな、岡崎憲
磯村竜太、尾崎一彦、パベル、アルセニジ、ナザリ、安藤健悟
中島まりな、小宮山輝、川内ネネ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system