ブラッディ・マンデイ2
(TBS/2010年1月期・土20)

脚本/渡辺雄介
監督/平野俊一、麻生学、渡瀬暁彦
プロデューサー/神戸 明

http://www.tbs.co.jp/bloody-monday/


第8話 全真相が遂に!!首謀者は!?原発とは!?復讐とは!?衝撃の真相
と結末!!

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魔弾の射手は電波をジャックし、武器を手にした若者たちに
訴えかける。君たちは選ばれた人。腐った政府の犬を倒せとして
警察へ攻撃せよとの指令を与える。遥と一緒に行動していた八木
は群衆の中へと消えていき、遥は見失ってしまう。

藤丸はサードアイに接続し状況を確認しようとするが、スパイ
ダーによりサードアイのサーバーは攻撃されていた。次々と
システムが乗っ取られるのをただ手を加えて見ているしかない
サードアイ。萩原は医務室にいる藤丸の力を借りようとするが
加納が医務室に向かうと、そこには響と藤丸は居らず音弥だけ
が残されていた。音弥は二人が脱出するのを手伝ったという。
響はあおいの敵を取れるのは藤丸だけだと言われここを飛び出
したという。
サードアイに接続を試みていた藤丸はスパイダーにより完全に
システムが乗っ取られて外部アクセスが出来無くなる。
そんな藤丸の元にスパイダーから電話が鳴る。君をずっと見て
いた。トリカゴが有るのでそこで待っているという。響はすぐ
に居場所を調べろと藤丸に告げ、携帯の電波を逆探知させる。

その頃教授はテロリストたちの計画を語る。
日本でテロを起こして政府に対して政権の明け渡しを要求し、
その語我が国の軍隊を呼び寄せるつもりだという。響はマヤに
よって色々と助言された過去があり、より三人のテロリストに
対する執着が強いのだろうと告げる。

藤丸は逆探知した結果、場所は川崎だと告げると突然響は彼を
手錠にかけて、一人で現場に向かうと言い出す。しかし藤丸は
こうなることを想定し嘘の場所を教えていた。知りたければ
オレをつれていけとつげる。

その頃町では若者達により警察が標的になっていた。未成年に
よる発砲事件の多発。

そんな中、九条総理の下に魔弾の射手のモスキートから電話が
入る。日本全土に散らばった核によって日本は壊滅するという。
それと同時に原発の制御装置が制御不能になっているとの報告
を受ける。統合制御しているシステムを乗っ取られたとの事。
我々は何時でもメルトダウンすることが出来ると言われ、3時間
以内に政権を明け渡せと要求する。
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いよいよテロリストが計画を実行する。
藤丸の行く手を塞ぐスパイダーとは一体誰なのか。

最後の三竦みの状態だけは面白かったのだが、それ以外の展開
が随分ゆとり有る展開で、行動自体に殆ど説得力がなかった。

銃を手にした若者達は洗脳されたのだろうか?
魔弾の射手がテレビをジャックしたことはそんなに効果的な
方法だとは思わないし、若者達が暴れる様子も全く意味のない
行動だ。犯人が世間を攪乱させたい意図は分かるのだが、若者が
警察を襲っても何の利益も無いしね。

今回藤丸が終始PCと睨めっこして、まずはサードアイを奪還
し、次にスパイダーとの対決をする構図だが、サードアイを
どのように奪還したのか殆ど描かれることなく、そしてスパ
イダーとの対決も、PC上で行われるのではなく、銃の向け合い
騙し合い。幾ら見ている人がPCやセキュリティに精通していない
とは言っても、多少の理由付けは必要だと思う。
そしてスパイダーが彼らをわざわざ呼び出した意図が何なのか。

正直藤丸にしても南海にしても、まずは拘束が解けて自由にな
ったのならば、外部に連絡を取ろうとするのが自然ではないのか。
無線系は遮断されているされていたけど、一人で何でも解決しよ
うとするのは悪い癖だ。
彼らの行動が現実の人間の行動心理学に沿わないような行動によ
って次々とアクションを起こす様がちょっと不可解に思える。

テロリストが要求する事に対しても首相の座を奪うことに
意味があるのか全くの不明だ。それ以上にその後のシナリオが
全く現実性を帯びていない。これらは漫画だと成立した形に
見えるのだろうか。

結局Jが主謀者で栄光の扉とは、Kが囚われている部屋のことを
指していたのかな。

今回は南海と倉野理沙に対して藤丸が疑心暗鬼になるシチュエ
ーションだけが興味深いものだった。敵キャラに造形に関しては
役作りがきちんと為されていて見るべき物がある。倉野理沙の
可愛い顔に似合わない悪役っぷりも上手く演じていた。
しかしただそれだけ・・みたいなドラマになっている。

高木藤丸 …… 三浦春馬 (コンビニバイト)
九条音弥 …… 佐藤健 (東都大学理工学部原子エネルギー工学科)
折原マヤ …… 吉瀬美智子 (撃たれたと思ったら生きてた)
加納生馬 …… 松重豊 (警察庁公安部公安特殊三課の現場捜査官)
南海かおる …… 芦名星 (警察庁公安部公安特殊三課の現場捜査官)
高木遥 …… 川島海荷 (藤丸の妹。)
朝田あおい …… 藤井美菜 (殺害される。別のドラマの影響か?)
九条彰彦 …… 竜雷太 (民自党)
水沢響 …… 黒川智花 (コンビニバイトNO2)

J・神崎潤 …… 成宮寛貴 (元テロリスト、今もテロリストかも)
K・安斎真子 …… 徳永えり (やっぱり生きていた)
ビースト …… 肥野竜也 (あおいを誘拐)
レディーバード …… 八代みなせ (拳銃をぶっぱなす)
モスキート …… ペ・ジョンミョン (犯人)
ホタル …… 金原杏奈
教授 …… 津嘉山正種

苑麻孝雄 …… 中原丈雄 (警察庁警備局長サードアイの最高責任者)
萩原太朗 …… 高嶋政宏 (サードアイ)
霧島悟郎 …… 吉沢悠 (サードアイ)
澤北美姫 …… 阿南敦子 (サードアイ・情報分析官)
琢磨洋子 …… 秋田真琴 (サードアイ・情報分析官)
海堂秀光 …… 又平デビット幸太郎 (サードアイ)
槙村慎二 …… 水上剣星 (飛行機内で奔走サードアイ・情報分析官)

八木佑介 …… 竹内寿 (遥の彼、サッカー部)
疋田光利 …… 矢柴俊博 (国立総合医科大付属救急救命センター)
竹内由希 …… 滝沢涼子 (内閣情報調査室調査官)
倉野理沙 …… 満島ひかり (特殊医療拘置所)
赤石一彦 …… 堀部圭亮 (特殊医療拘置所)
島村太 …… 藤木孝 (法務大臣)
竹田哲夫 …… 竹嶋康成 (米軍で研修)

法福法彦、高槻祐士、田中良


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