クローン ベイビー

脚本 - 中山智博(1)(2)、野高みゆき、池田奈津子(3)(4)
大林利江子
音楽 - 仲西匡
音楽プロデュース - 志田博英
チーフプロデューサー - 伊與田英徳、杉山剛
プロデューサー - 川嶋龍太郎、佐藤敦司
演出 - 川嶋龍太郎、岡本伸吾、湯浅典子

http://www.tbs.co.jp/clone-baby/


第4話 悲劇の運命〜磁石で引き合う恋のチカラ
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やらなければやられる。最後に椅子を取るのは俺だ。

正宗はヒロに対して、そんな椅子取りゲームに参加した覚えは
ないとするが、昨日の三雲豪太との戦いに於いてお前は覚醒し
野獣になったという。正式な参加者だという。

その頃、小津悟志は野球のボールを手にして過去の事を思い出
していた。医者から肩甲上腕間接が変形しており、野球を諦め
る様告げられた事。移植は無理なのか?と言う問いに、医師は
双子かクローンでも居ない限り無理だと言われたこと。

警察は昨日の事件のあった廃墟に物証は無いとしながらも、
被害者には同じアザが有る事に気がつく。葛飾省吾は妹のマリカ
にもそんなアザが有ることを思い出す。

警察は青柳数馬を襲った犯人のモータージュを作成する。
それを見た妹の青柳加奈子は、七夕殺人のホームページを作る
岡部城太郎にメッセージを送る。自分は犯人のモンタージュを
手にしていること。そして先日の被害者である家族の妹である
事を語る。

その頃、葉月荘一郎たちは医師から、娘の葉月澪の容体が悪く
あと三日が限界だと言われる。早く臓器を用意しないといけない
との事。

正宗は自分のために怪我をした父に謝罪する。俺のせいで
巻き込んでしまった事。しかし父は七夕は特別な日だった事。
正宗が生まれるのを俺は祈ることしかできなかったという。
正宗は父に俺は本当に生きているよねと尋ねる。

加奈子は岡部(オカジョー)に会いに行く。
メイドカフェ"ぴなふぉす"(http://www.pinafore.jp/)で話を
する。樋口璃子について尋ねると、彼女は応用遺伝子工学
エピジェノム研究所(エージェック)に勤務し、その後教師に
転職しているという。加奈子は研究所にアクセス出来るか?と
尋ねる。

あすなろ愛育院では、三雲豪太と菊池ヒロが居た。
逃げ出した場所に戻るなんて皮肉だなとヒロは告げ、このまま
では良いように使われて身を滅ぼすぞという。豪太は最近
自分が神に近づいていること。神の領域を知っている創造主の
あの人に近づいているのがその理由だという。ヒロに対して
お前を殺すのは先だとしてナイフを突きつける。ヒロはお前
も創造物の一つだと告げる。

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三雲豪太は葉月荘一郎の指示によって、同じクローンに対して
殺害を行っている事が判明する。全ては荘一郎の娘・澪を
助けるため。果たして最後に生き残るクローンは?

これまでの展開の中では一番面白かったような感じがする様な
内容だった。

ただ加奈子が随分この一件に積極的に関わっている理由付け
にイマイチ説得力が無く、この辺の役割を加奈子ではなく、
警察官の葛飾省吾辺りがやるべき展開なのだろうなという気が
する。

七夕に生まれた19歳の人たちが、皆試験管で生まれたクローン
だというのは分かるけれど、何故それぞれに違う家族・環境で
育っているのか。顔かたちが違うとか、性別が違うとか、
同一のクローンという感じがしない辺りは少々このドラマを
辛いところに追い込んでいる。

またクローン同士が引き寄せられる"磁石の法則"と、敵対する
"排他の摂理"を設定として持ち出すのは良いとしても、
クローン同士が恋愛として結ばれてしまうことで、ちょっとした
近親間の恋愛というタブーのようなものが存在しないのだろうか?


青柳正宗 - 市川知宏 (19歳、イジメられ、予備校生)
菊池ヒロ - 松坂桃李 (19歳、正宗と乗り変わる?)
葛飾マリカ - 滝裕可里 (19歳、正宗の女友達、省吾の妹)
樋口璃子 - 菊池亜希子 (29歳、生物教師)
青柳加奈子 - 未来穂香 (17歳、妹)

岡部城太郎 - 山ア賢人 (19歳、天才ハッカー、引きこもり)
三雲豪太 - 菊田大輔 (19歳、謎の青年)
小津悟志 - 稲葉友 (19歳、イジメっ子、元高校野球児)
椿栄太 - 桜田通 (19歳、イジメっ子、主犯格)

若林春喜 - 駿河太郎 (32歳、新宿副都心署刑事・先輩)
葛飾省吾 - 牧田哲也 (26歳、新宿副都心署刑事、マリカの兄)
葉月荘一郎 - 志賀廣太郎 (56歳、クローン開発の第一人者)
青柳数馬 - 松重豊 (52歳、父、製薬会社に勤務)

鈴木あきえ、伊藤祐輝、オリバー、藤本哉汰、加部亜門

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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